Mybestpro Members

田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『舟に乗せてはならない』

田村哲也

田村哲也

「なかなか良い人材が来ない」
 小規模事業所の“採用”は
 どこも苦戦しているのが現実

企業を “舟” に例えるなら・・・
 決算に向けて
 毎年「一年間の遠洋漁業」
  ・船 長 = 経営者
  ・乗組員 = 従業員
  ・水揚高 = 売上(利益)

そして
 ではなく “舟”

その規模感における
 乗組員の占める役割とウエイトは
 水揚高に直結!!

ライザップ

採用時における
 基準やオペレーションは
 各社様々だが
 概ね
「定性」と「定量」の
 掛け合わせであることは
 間違いない

人材不足の状況下では
 戦力になるか否かといった
 “定量寄り”(資格やキャリア)の
 ジャッジになりがち

一方
 ミスマッチで
 早期離脱のケースは
 価値観や空気感が
 共有できないといった
 “定性寄り”(人間性)の要因が
 圧倒的な理由だ


あの “ライザップ” の採用は
 トレーナーとしての
 技術や知識よりも
「コミュニケーション能力重視」
 ジャッジしているとのこと

何故なら技術や知識は
 いくらでも後付けで伸ばせるが
 コミュニケーション能力を伸ばすには
 時間やコストもかかる上に
 その成果には不安定要素と
 リスクがついて回るからだそうだ
 ・・・腑に落ちますよね

同世代諸氏の酒席での嘆き

めったに愚痴をこぼさない
 とある企業の
 同世代管理職の男性が
 中途採用の二人の部下に頭を抱える

●資格や履歴書上の経験値とは真逆に
 全くもって業務遂行能力がない上に
 周囲とのバランスの取れない25年選手
●自分の強みを振りかざし
 服務的な常識やモラルや
 一般論を持ち合わせていない15年選手

それぞれの詳細を聞いたところで・・・
「何も変わらないと思いますよ」に帰着

決して「能力の有無」を
 言いたいのではない
 だってそれは
 ある程度 何とでもなることだし
 そもそもテスト的な点数だけは
 そこそこ良かったりもしている

二人に共通するのは
 自身の立ち位置を認められない・・
 客観的にそれを把握できない・・
 悪気もなく・受け容れる感覚がない・・

上手く言えないが
『人間力の下地』という
 教えようのないモノが
 圧倒的に欠落していて・・・
 
 それって
 双方がどうすることも出来ない
 致命傷以外の何ものでもない!!
 ・・・訳だ

乗船時のワンチャンス

今の世の中
 一度受け入れた乗組員を
 下船させることが
 どれだけ難しいことか・・

重ねてその際の
 多大な労力(時間やコスト)・・

彼らが乗船して居ることでの
 他の乗組員の
 モチベーション低下と
 数々のストレスとロス

故に結論は・・決して
『舟にのせてはならない』のです!!
 採用という「入口」が “肝” なのです

言語概念化

「良い乗組員が来ない」のは
 “良い” 人材側は必ず・・
「より良い舟を自らが探してる」
 という道理と現実を
 直視しなければなりません

だから故に・・
遠回りで青臭く
 聞こえるかもしれませんが・・・
 ミッションや価値観といった
 乗組員全員が共有できる
 “舟のバイブル” を持つこと!!
 そしてそれを確実に
 浸透・定着させること!!

なぜなら『良い舟』とは
 取り扱うビジネスモデル
 表層にある勤務体系や報酬
 といったことだけではなく

 風土や文化といった
 カルチャーモデル
 醸成されてミックスされてこそ
 他者(社)を引きつけるモノへと
 昇華する・・と思うからなのです!

そしてそれこそが結果的に
「舟に乗せてはならない」者たちへの
 言語概念化と採用レベルに
 繋がるはずなのです!

自身のことを棚に上げて・・・
言うは易し 固めるは難し・・・

_277_

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小規模事業所経営者の頼れる経営アドバイザー

田村哲也プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼