「社員を壊す」経営者
「会計センスって大事だよね!?」
というお題で
とある工務店で研修を行った
(その中身の一部分をコラム展開)
損失額は?
下記の3つの問いかけは全て
《販売価格:100円(原価:30円)》
Q1「老舗の和菓子店」
毎日 昼頃売り切れてしまう
看板商品の “豆大福” を
店員が1つ落としてしまった
・・・さてその損失額は?
Q2「観光地のソフトクリーム屋」
お客様が買ったばかりの
“ソフトクリーム” を落としたので
サービスで作り直して差し上げた
・・・さてその損失額は?
Q3「全国展開するドーナツ店」
集中調理施設で作られる
大量のドーナツは
閉店後売れ残りが出る・・
ある日 小さなお子さんが
棚から “ドーナツ” を一つ
落としてしまった
・・・さてその損失額は?
前提条件による気付き
ディスカッションの後に
私が示した答えは・・・
Q1:豆大福(販売価格「100円」の損失)
⇒売り切れるほどの看板商品を
落としてしまったと言うことは
得られるはずの「販売価格:100円」を
手放したと同様
・・ここでの気付きは『機会損失』
Q2:ソフトクリーム(原価「30円」の損失)
⇒既にお代をいただいた上で
追加提供1個分なので
「その原価:30円」の損失
・・ここでの気付きは『サービス提供額』
Q3:ドーナツ(損失:ほぼ「0円」)
⇒売り切れによる販売機会損失を加味した
大量生産・大量陳列という商い手法
故に廃棄費用も原価に織り込み済み
・・ここでの気付きは『サンクコスト(埋没費用)』
着地時の乖離要因
解釈は様々あるので
決して正解ではない
私が届けたかったことは
算数的な損失額 “根拠” でも
“機会損失” のような言葉を
覚えて欲しいのでもなく
そこに潜む
モノの道理や “感覚”・・
こういった “肌感” を
持ち合わせていないと
顧客満足や利益追求に
辿り着きませんよ!
・・・ということ
着手時に検討した「粗利」と
かけ離れた着地(結果)や
段取りの悪さの要因は・・・
技術屋さんとしての
「腕」と同じくらい
必要な「感性」なんですよ!って
豆大福たち
「豆大福を一つ落としてしまった」
といった感じの小さなミスや
スルーしてしまいがちなエラーって・・・
みなさんの日常業務の中に
散見していませんか?
軽視している “そこ” には
大切な気付きや教訓が
潜んでいたりしませんか?
✓成長や成果に繋がらない要因
✓ルールや指針が
浸透・定着しない要因
「豆大福たち」を活用して
是非ともブレストしてみてください!
目的やゴールの再確認に
“いい味” 出してくれますので!
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