「社員を壊す」経営者
情意評価項目の一つとして
《コンプライアンス遵守》を掲げたB社
その具体的評価指標を
「法令や社会的ルールに関する
知識と意識が整っており
遵守に努めているかどうか」
という文言に落とし込んだモノの・・・
スタッフへのリリース直前に際し
“法令や社会的ルール”
について突っ込まれたら
クリアに説明できる自信がないなぁ
と正直に仰ってくださったW社長
法令遵守
そもそも「法令」をググると
重くて強い順に・・・
◆法律
⇒国の規範
◆政令
⇒施行令とも言い“命令”の中でも
最も強い法令
◆省令
⇒政令に次ぐ命令
◆条例
⇒都道府県や市町村の
議会で制定される自治立法
◆命令
⇒行政機関が制定する規範
◆通達
⇒行政内部の命令
◆告示
⇒上記の決定事項を
国民に知ってもらうためのモノ
そして「遵守」とは
言いつけ・きまり・法律などに
背かずそれをよく守ること
コンプライアンス遵守
ここで気をつけなければならないのは
「法令遵守」≠「コンプライアンス遵守」
そう・・イコールではないと言うことだ
『コンプライアンス遵守』には
法令に加えて
「社会的モラル」や「倫理観」といった
企業としての正しい価値観を守ることが
含まれているのが “肝”
故に浸透定着には
次の3階層があることを
スタッフに理解して貰うことが必須
《階層①》
⇒まず法令遵守の言動に徹する
《階層②》
⇒法令以外の社内や業界内の規則を
守った言動にも徹する
《階層③》
⇒①②以外の社会通念上の
倫理観のある言動をも徹する
「深い」と同時に
決して辿り着くことのない
永遠の「企業課題」だと痛感
その本質は・・
SNSに代表される
テクノロジー全盛のいま
コンプライアンス遵守を怠ることは
✓営業停止のような
処罰を受けるだけではなく
✓信用・信頼の失墜
✓二度と立ち上がることを許されない
企業イメージの剥奪
・・・が一夜にして訪れる
「何のため」を言語概念化の上
共有しておかないと
絵に描いた餅と化す
フレーズ先行の感
倫理や価値観という
可視化も数値化もできない
各自が持つ微妙な物差しを
守らせるという危うい行為
「コンプライアンス」
というフレーズが
当たり前になってからの方が
かえって雑になったようで・・・
バズるために
馬鹿なことをやる若者も
お店や交通機関等で
荒らげた声を発する
分別のあるはずの大人も
一方映画のシーンでは・・・
凶悪犯や暴力団員がシートベルトを
締めてから車を発進させなければ駄目
・・とかに
歪みや矛盾が濃縮されているようで
「そこじゃないよな」と思えてしまう
ハンドルの遊び
とっても大事なことって
大上段から振りかざすモノでも
キチキチに縛るモノでもなく
「それはやむを得ないよね」
といったハンドルの “遊び” のような
グレーな部分も持ち合わせておかないと
益々事故だらけの世の中に
染まっていくんだろうなと感じる
そんな昨今に色んなことも重なって
「もういいかな」って
正直に真剣に吐露・・w
コンプラ遵守は手段であって
その目的は「いったい何なの?」
・・・以外と答えられないことが
可笑しくて悲しい・・・
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