「社員を壊す」経営者
「人間は猿より三本毛が多い」
っていう話を聞いたことがありますか?
何の毛が多いかと言うと
① しつ “け”
② やりと “げ”
③ なさ “け”
を指す・・・のです
①しつけ(躾・仕付け)
洋服に「仕付け糸」があって
形を整えるように
何事も基本をしっかり学ぶことが重要
②やりとげ(やり遂げ)
目標や夢を持って
その実現のため努力することの大切さ
③なさけ(情け)
相手を思いやり助け合う心こそ
人間関係を良好にする礎
猿より三本・・・とは
少々上から目線な表現はともかく
上記の三つを意識することが
人間らしく生きる “教え”
であるのは間違いのないところです
そんな “情け” ですが・・・
正)人に親切にすれば
その相手の為になるだけではなく
やがては良い報いとなって
自分にも返ってくる
誤)人に情けを掛けて助けてやることは
その人が他人に頼る癖をつけてしまうので
必要以上に情けを掛けてはならない
✓ 如何でしょうか?
✓ 正しく理解してましたか?
✓ ちゃんと使えてましたか?
(なんと誤用理解者が半数いるとか)
◆「情け」の意味合いに
“同情”としてのニュアンスが色濃いため
本来の “愛情(思いやり)” ではない
感覚が伝わってしまうため!?
◆文末の「ならず」が
本来 “人の為” にかかっているのだが
“為” だけにかかっていると解釈し
「情けは人のためにならないよ」
という空気感!?
ここらあたりが
誤用理由の根源かもしれませんね
背中を押したつもりが・・
年末
前向きで親切な行動をしていた
某社のKさんに対して声にした
『情けは人の為ならず』
もちろん称賛を込めて
背中を押したつもりが
まさに誤用の解釈で
マイナスとして伝わってしまった
わたしの気付きは
「なんだよ褒めたのに」・・では駄目で
「言葉が足りなかったよな」・・で着地
「 “情けは人の為ならず” の精神で
今のようにガンガン積極的に
サポートしてあげるといいよね!!」
と・・・言葉を添える必要性(反省です)
いや違う
*その場に合っていない例え話×
*相手にマッチした
表現やボキャブラリーのなさ×
オヤジギャグの様に
あからさまに見苦しい言動なら
多少の自覚も出来るが
この手の話は
生き方や考え方と直結していて
こっちの「よかれ」は
なかなかの確率で「すべっている」
可能性があることを理解しておかねば・・・
いずれにせよ
そもそもの思考や表現が
“古いんだ” ということを肝に銘じ
せっかく「三本毛が多い」のならば
いつでも『仕付け糸』を柔軟に取り出して
諸々を整えなくちゃ・・ですね
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