「社員を壊す」経営者
『肉汁餃子ダンダダン』というチェーン店における
サービスの行動指針【20大行動】を
ご存じだろうか?
①お客様にドアを触らせない
②お客様の目を見て声を出す
③見たことがあるお客様には必ず挨拶
④ご案内は自分も席まで
⑤お客様と接する時は常に笑顔で
⑥落としたものを拾わせない
⑦すみませんと呼ばれない
⑧まずはそのままお召し上がりくださいは100%
⑨餃子の追加は大丈夫ですかは100%
⑩ファーストドリンク1分
⑪1Way 3Job
⑫呼ばれたときは「はい、ただいま」
⑬会話の後には必ず(ニコッ)
⑭落ちているゴミは必ず拾う
⑮店舗清掃は1日3回
⑯仕事は常にハイテンション、電話は2倍ハイテンション
⑰失敗したものは勇気を持って作り直す
⑱満席時にも門前払いはしない
⑲意地でも3度は喜んでもらう
⑳お見送りは必ず店の外まで
「日経トップリーダー8月号より引用」
最強店舗営餃
『肉汁餃子ダンダダン』は
1,700人のスタッフの中から
優秀な10名を選出
その最終選考は社長自らが行い
選考基準として最も重視するのが
先述の【20大行動】の出来栄え・・だとか
その選ばれし最強メンバー10名だけでの
「3日間の営業」を『最強店舗営餃』
というイベントに昇華
そのイベントを展開することにより
スタッフが楽しく仕事に向き合い
成長できる環境作りを醸しだし
「人手の確保」という飲食業界の
ボトルネック解消に繋げている
・・・という建付けだ
価値観共有
それに選ばれることが
スタッフ間における
ステータスでもあり
奮起材料になっている・・・
とあるが
個人的には
それがダイレクトに
スタッフのテンション向上に繋がっているかは
少々怪しいと感じてもいる
しかしながら
先述の行動指針を
徹底させる意義や副産物は
“芯”を食っているのも事実ではないだろうか
決して難解ではないそれらに対して
「出来ている」
「出来ていない」
は一目瞭然でもあるし
飲食店においてちょいちょい耳にする
「いい店を作りなさい」
「いい接客をしなさい」
といった抽象的な指示や評価軸が
行動指針のみにフォーカスすることで
社歴の浅いスタッフにまで
具体的に可視化され曖昧さが払拭できる
・・・という訳だ
少し極端なそれらは
体育会系的な気合いと根性の匂いも
プンプンするが
結果的にそれこそが
経営側が求める「あるべき姿」でもあり
言語化しずらい価値観のあらわれともいえる
各自が初期段階で
これら(行動指針等)に向き合うことで
企業文化(風土・上位概念)との
答え合わせに繋がり
人事的トラブルの先送りも阻止できる
(早期の下船はお互いのため・・ですもんね)
本質に辿り着くために・・・
ルールやマニュアルを
浸透・定着させることは本当に難しい
「こうやればいい」と
「これやっちゃダメ」は
同じようなニュアンスだが異質なもの
その見せ方や伝え方を間違えると
全く違った着地となるのは言うまでもない
接遇(接客)における
ゴール(完成形)は奥深く
マニュアルによって辿り着くものではない
しかしながら
その一歩目は『型にはめる』ことで体裁を成し
それらが習慣化された先にはじめて
「おもてなし」や「気配り」といった
本質に辿り着くのも真実ですよね
高校球児
「聖地:甲子園観戦」を家人と日帰りで敢行
熱戦を繰り広げている高校球児達を観ていると
走攻守といった実力とは別次元で
そのチームカラーが明確に浮かび上がってくる
きっとそこには
各校がそれぞれの風土や歴史や
決まり事の延長線上に辿り着いた
揺るぎない【行動指針=バイブル】の存在が
間違いなくあるはずだっ!!
ビジネスに置き換えた際
「甲子園に出る!!」
「甲子園で勝つ!!」
と言った分かり易い共通の目標を
持ち合わせることは
正直厳しい側面もあるが
少なくとも「チームの勝利」に対して
意を反する者はいない前提であるなら
失点を最小限に抑えることは必須
ならば
『型にはめる』ことは
カルチャー(風土・文化)形成には
必要なことであり
その軸をまずは持つことで
本当の個性が安心と信頼の上に
成立するのかもしれませんよね
あなたの周辺に存在する
ルールやチェックシートや
テンプレートや規定や評価軸等々・・
ややもすると
斜に構えたり端折ったりしがちなそれらを
正面から素直に取り組むことこそが
結局のところ最短で効率的に
勝利を呼び寄せることなのかも
しれません・・・よね
まずは甲子園で躍動する
高校球児たちの様にひたむきに!!
そして
アレンジや応用やオリジナルは
基礎や基本ができてからの
権利であることも・・・お忘れなく!!
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