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「 “割れ窓” 1枚が致命的」

田村哲也

田村哲也

『割れ窓理論』をご存知の方はおさらいで

1枚の割られた窓ガラスをそのままにしておくと
さらに割られる窓ガラスが増え
いずれ街全体が荒廃してしまうという
ジョージ・ケリング博士(米の犯罪学者)が
提唱した理論

“落書き” や “うろつき” といった
些細な犯罪行為と考えられるモノでも
積極的に取り締まることで
近隣がきれいに片付き
犯罪を減らすことが出来る!!

「取締り」がメッセージを発信する
  ↓ ↑(逆を言えば)↑ ↓
 些細な犯罪を放置することは
 『割れ窓』を放置するのと同じ

ないがしろにされた
 些細な事柄が無秩序を生む!!

身近にある『割れ窓』

・片付いていない執務室
・態度の悪いホールスタッフ
・一貫性のない指示
・遅刻や納期遅れ
・明らかな準備不足
・・・etc

仕事において
 それらを『割れ窓』と捉えて
 取り締まっていますか!?

「緊急」ではないが
「重要」であるという
 【第Ⅱ領域】の最たるものの数々を・・

故に
 このコラムで
 何度も取り上げている
 4つの管理(QCDS)
  【Quality】品質管理
  【Cost】予算管理
  【Delivery】工程管理
  【Safety】安全管理
  を疎かにしたり
 他人事と考えているスタッフの
 「まいっか」的な言動
  確実に『割れ窓』という連鎖反応を起こして
  荒廃した風土と文化を形成してしまう

だからこの理論には
「ゼロ・トレランス」
 その対処法として
 必須のアイテムとなる訳だ

「ゼロ・トレランス」
 =日本語の《不寛容・非寛容の意》
品質管理における理念として
 →わずかな不具合も見逃さず
  不良品を徹底的に排除すること
教育における理念として
 →軽微な規律違反であっても寛容せず
  厳しく罰することで
  より重大な違反を未然に防ごうとするもの

割れ窓の要因は・・・

しかし今のご時世・・・
 ○自主性を重んじたり
 ○働きがいを追及したり
 ○心理的安全性を問われたり
 ○ハラスメントや
  コンプラに注意を払ったり

そういったことは本当に大切だし
重んじなければならないのだが

意外にもそれらが
 謎のボトルネックと化してしまい
「人」にまつわるマネジメントの本質を
 ぼやかしてしまっているのではないだろうか

本来人間が持つ
特性や本能がその手前にあることを
『割れ窓』はちゃんと示唆してくれているのに・・・

歯切れの悪い遠慮気味な対応(対処)が
 本質とは違った角度を伴い
 迷走している場面にちょいちょい出くわす


そしてもう一つ
スタッフや顧客から見た際
『割れ窓』の一枚目の要因

経営者である
「あなた自身」である可能性と自覚は
 常に持っていなければなりませんよね


小ぎれいに体裁を整えても
いま風の手法やフレームに収めようとしても
 たった一枚の『割れ窓』
 致命的になることだけは
 決して忘れてはなりませぬ!!
 ・・・自戒を込めて

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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