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「空飛ぶバス」

田村哲也

田村哲也

LCCの元祖:サウスウエスト航空
(今から40年以上も前の
   1978年に運航開始)

そのコンセプトは『空飛ぶバス』

小規模空港間の路線に特化し
まるでバスの様に合理的に飛び回り

徹底したコスト削減により
他を寄せ付けないビジネスモデルの構築

現在生き残っている(LCC的な)航空会社は
「短距離(2500㎞以内)路線を
 直行便で短時間で経済的に移動する」
 というサウスウエストモデルを徹底採用

一方 多くの航空会社が参入し
 そんな「お手本」を模倣するも
 これまた多くが撤退していった(らしい)

お客様は二の次!?

・機内食がない
・事故がない
・制服がない
・座席指定がない
・航空券がない
・ファーストクラスがない
・VIPラウンジがない
・清掃員がいない・・・etc

『空飛ぶバス』というコンセプトのもと
 ぶれない本質がなせるワザ

一見するとお客様への価値提供を削減しかねない
 これらのサービス排除を支えている
 もう一つのKeywordが『従業員第一主義』

「自分を大切にしてくれる会社だから
   この会社のために働きたい」

  ・・とスタッフが心底思うことで
   ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓
「従業員を大切にすることが
   結果として顧客満足の向上につながる」

  ・・に合致


その最たるフレーズとして
CEOのハーバート・ケレハー氏は
「従業員を侮辱するようなお客様は
 自社の飛行機に乗せない」と公言しているほどだ!!

コスト意識

・・・とは言うモノのしっかりとした
 CS(顧客満足)教育にも抜かりがない

サウスウエスト航空は
【年間1億ドル】以上の利益を生み出す(凄っ)
 ⇒その膨大な利益を総フライト数で割り戻すと
  1フライト当たりの利益は「287ドル」
 ⇒平均の運賃で割ると「乗客:5人分」相当
  (意外と少ない・・)

1フライト当たりの損益分岐点は「74.5人」
 ⇒故に75人目からようやく利益を生み出す
  (ふむふむ・・)


こういった数字の落し込みのほか
 様々な情報提供と同時に
 従業員の声も丁寧に大切に吸い上げる
 という双方向の徹底ぶりにより・・・

おのずと
 *膨大な利益も小さな利益の積上げ
 *1フライトや乗客1人の大切さ
 *コスト意識の徹底と重要性
 ・・・といった全員野球の完成!!


サービス削減でローコスト化に成功しても
 多くの航空会社が撤退していった現実

きっとそこには
表層やマニュアルではない 真の
当事者意識(自分ごと)」=『従業員第一主義』
 が成立!!・・言うわ易し行うは難し(ですよね)


MissionやVisionと言った
 上位概念を掲げて
 企業が向かう方向性を正すのも(勿論)大切だが

誰もがわかって とっても身近で
「商いの核」となる一歩目
 =『ぶれないコンセプト』
 ・・・つくづく大事だよな・・と改めて痛感!!


さて
 あなたにとっての「コンセプトは何?」
 わたしにとっての「空飛ぶバス」って何だろう!?

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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