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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「かっぱえびせん」

田村哲也

田村哲也

「やめられない止まらない」
 というフレーズのCMが流れていたのは
 いつのことだろう?

時系列は思い出せないが
このフレーズを聞けば
カルビーの『かっぱえびせん』だと
多くの方は頭に浮かぶ

一つくらいはなら・・

目の前のお皿に山盛りの『かっぱえびせん』
しかしながらお母さんの言いつけは
「食べては駄目」というもの

「ひとつくらい食べても
 バレやしないだろう!」

お母さんの目を盗んで「パクっ」

「美味い!」
 そして思った通りバレやしなかった

そう
一つや二つじゃバレない
・・・もう少し大丈夫だろう!

しかも自分都合の
勝手なうま味は蜜の味

まさに「やめられない止まらない」

250億円の商品券!?

しかしいつしかバレる
 ・食べかすがテーブルに落ちていたのか~
 ・食べてる音なのか~
 ・お皿の減り具合なのか~
そしてこっぴどく叱られる

幼小時
誰しも似たような経験はあったはず・・・

そこで気付かされるのは
 ・約束や我慢や
 ・はしたなさや
 ・分け合うことの大切さや
 ・他人のモノとの線引きや
 ・ズルは駄目・・・とか
整理は出来ていなかったけれど
「道理」のようなものを学んだはず

「学んだはず」だったのに
 大人ってホント駄目じゃん・・というニュースは
 定期的に飛び込んでくる
(先週もこんなニュースが紙面に・・・)

「博報堂プロダクツ元社員が商品券250億円分搾取」
  2016年頃から150回にわたって
  約250億円分の商品券を不正発注し
  金券ショップで換金し一部を代金に充て
  自身の口座へも16億円入れた・・・とか

事件の詳細や手口について触れたい訳ではなく
ここで言いたいのは
 150回にわたるその行為の「第一回目」は
 どういった心境だったのか?

まさに一つ目のかっぱえびせん
 ヒヤヒヤしながら
 でもそれ以上に美味しかったのだろうか?

勿論本人ではないので
憶測の域を出ませんが
 恐らく一つ目のかっぱえびせんを食べた時
 (少なくとも)150回も食べるつもりはなかったかと

それと
 どうしてお母さんに該当する
 管理側(企業・組織)は
 ここまで気付くことがなかったのか(摩訶不思議!?)

会計的な損失以上に
 組織体制の甘さや信用失墜は
 計り知れないかと・・・
 (社内処理や人事も想像を絶する)

自分の財布じゃない!?

さすがにここまで
 大きなかっぱえびせんの話は
 身近な場面で出くわすことはないが

組織に属しているビジネスパーソンの一部には
 会社の財布と自身の財布を
 都合よく混同させている場面に出くわす

賄賂とまではいかないが
取引先への無謀な接待交際打診
(実態の伴わない受発注だったり・・)

そこから展開される
危うい未来への営業的約束
(という名の犯罪・・・言い過ぎかな!?)

「ばれなきゃいい」では済まされない
 遠慮なき勘違いを今もって見聞きすると
 “人” って本当に弱くてずるい生き物なんだと
 痛感させられる

身銭も切らず
 A:都合よく皿に盛られるかっぱえびせん
 B:そのえびせんの管理を怠ってしまっている組織

そこに潜む真の過失割合
 決して「A」だけに被せられるものではない
 ・・であることを認めざるを得ないかと


いずれにしても
 人はかっぱえびせん
 手を付けてしまう生き物

そして一方
 そのうま味を得られない側に居ると
 そういった輩を断罪したがる生き物

などと自戒を込めてまとめつつ
襟を正して行き(生き)たいものですね!!

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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