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「○○がい」

田村哲也

田村哲也

「甲斐(かい)があった」の『○○がい』
 例えば『生き甲斐』や『友達がい』

甲斐があるとは
「取り組んだ分相応の結果が
  得られるさまを表す言い回し」
「労力を費やしたなりの
  効果や対価や満足感が得られる様子」

そこにはどうしても
「損得感」が
 覆いつくしているような響きもあるが
 その奥を掘り下げてみたい

「働きがい」を二軸で!!

「エンゲージメント」だとか
「心理的安全性」だとか・・・
(わたし的には)いつの間にか
 企業を取り巻く人事労務に
 ぴったり貼り付いているワード

そんなこんなに関わったり
取り上げたりする場面に直面する際
 いつも感じるのは(その手前にある)
『働きがい』ってあやふやだよなっ!?
 っていう感情

諸説あるのは承知の上だが
 わたしが『働きがい』を
 言葉や文字にする時はこんな足し算

『働きがい』
 =「働きやすさ(A)」+「仕事のやりがい(B)」

A:働きやすさ
 →就労条件や報酬条件等(目視可能)
B:仕事のやりがい
 →やる気やモチベーション等(目視不可)

このAとBを二軸にして
マトリックスで考えると考察しやすい

「報酬=賃金」ではない

しかしながら
 それだけでは抽象的すぎて
 スタッフにはなかなか届かず・・・

そこで持ち出すのが
そのレイヤーを一段下げた考え方だ

『報酬』
 =「外的報酬(C)」+「内的報酬(D)」

C:外的報酬
 →賃金や地位やポストと言った
  外から与えられるモノ
D:内的報酬
 →能力的成長や人間的成長と言った
  仕事そのものから得られるモノ

このCとDの二軸検証は
 スタッフへのフィードバック時に
 有効なのは言うまでもない

軽視されがち

今日お伝えしたいのは 紹介した二つの「足し算」を
X:「AとC」
Y:「BとD」
  切り分けて考えて欲しい点だ

X:「A:働きやすさ」と「C:外的報酬」は
  目に見えやすく「ないと不満」を抱くもの

Y:「B:仕事のやりがい」と「D:内的報酬」は
  目に見えにくく「あると満足」するもの

そもそも
 労使間での感覚は得てして真逆(ですよね)

それなのに・・更に
【X】にウエイトを置きがちにしてしまうため
 目に見えるモノの不満と要求ばかりとなる始末
 (満足感や欲求はエンドレス)

大切なのは軽視されがちな
【Y】の意味をしっかりフォーカスし摺合せ!!

何故なら困難の先にある
「成長」や「貢献意欲」を培うことこそが
 あなたにとっての
 未来のサバイバルに打ち勝つための
 血となり肉となるから・・・

 目先の権利や主張よりも
 はるかに深くて大切な
 決して消え失せないモノだから・・・ 

故に「やりがいの言語化」
 とっても大事だと思うのですが
 ・・「綺麗ごと」と一蹴されてしまいますかね


いずれにせよ
 テクノロジー全盛の今こそ
『働きがい』『生きがい』・・といった
 少々アナログ的な『○○がい』
 定義や意味を(決してググることなく)
 自身の言語として持ち合わせていないと
 間違いなく振り落とされちゃいますよね!!
 (って・・自戒を込めて
    ・・今日はこの辺で結びます)

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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