「社員を壊す」経営者
2007年の書籍
『カモメになったペンギン』
をご存じだろうか?
『チーズはどこへ消えた?』と同じように
ライト感覚なビジネス書として
流行りましたよね
当時 手にして
それなりに何かを感じたはずだったのに
凡人な私の記憶は悲しいほど「0」ベース
いま読み返す場面に出くわし
学習能力のなさと
今もって気合いと根性に頼る生き方に
辟易しつつ・・・
リセットと感謝が相混ぜになった
話を展開してみたい・・・
こんな あらすじ・・
南極の氷山で暮らす
286羽のペンギン集落での話だ
主役のフレッドは
ある日「氷山が溶けている」ことに気付く
集落のご意見番(上の人)に進言するが
「データもないのに信じられるか」と一蹴
そこで5つの変革推進チームを編成
❶経験豊富で賢明なペンギン
❷実践的で積極派のペンギン
❸信用度と好感度の高いペンギン
❹好奇心と創造力の高いペンギン
❺論理的なペンギン
(田村談:これぞ適材適所の人事と戦略)
しかしながら
なかなか解決の糸口が見つからない
そんな時
氷山の上を飛ぶカモメに遭遇
遊牧的に暮らすカモメから学んだのは
・同じ暮らししか知らない視野の狭さと
・凝り固まった常識から脱却できていない事実
新たに偵察隊を編成し
より良い『氷山移住計画』を完成させ
その労を褒め称える
(田村談:やっぱり評価と対価だな)
全員集めて説明の場面
→ メリットがあると確信:30%
→ 内容はわかった:30%
→ 迷い戸惑う:20%
→ ほんとなの?:10%
→ ばかげた話じゃん:10%
(田村談:よくある会議の風景と肚落ち度合い)
抵抗勢力を様々な形で説得し
「実行」→『成功』
・これを機に気を緩めずに毎年移住を実行
・その話を子供たちに語り継いでいったとさ
(田村談:これこそまさにカルチャーだ!!)
沢山の教え
組織を変えるのは危機感の醸成が必須
そして・・・
*困難な状況打破の手法(戦略と戦術)
*行動に出る勇気(キャプテンシー)
*協力し合う大切さ
*真の目的や意識を揃える重要性
*組織変革の鉄則・・・等々
改めてこれらの教えこそ
不変的なセオリーなんだと再認識
しかしその前に
見落としてはならない
もっと重要なことがあると
立教大学教授の中原淳氏は説く
『いま起こっている出来事が
本当に危機であると
みんなに思わせるだけの
力を持つ【データ】こそが必須』
たしかに「それ」に尽きる
そして「それ」をフワッとさせたまま
大きな声で(時には強引に)導こうとしたりして・・
(前提と共有なモノサシはホントに大事ですよね)
エンゲージメント・サーベイ
*組織に対する自発的な貢献意欲
*主体的に取り組んでいる心理状態
これらを図って(数値化して)
「組織やスタッフのコンディションの見える化」
=「エンゲージメント・サーベイ」
そう
潜在的なモノを顕在化するという
・・・昨今よく目(耳)にするアレです
そんなモノは
「己で掴み取れよっ」と信じて来た男が
いまそれと
真正面から向き合う場面と役割!?
(故に・・・貪るように情報収集)
カモメにならなくちゃ
何でもかんでも数値化することに
昭和のオヤジは若干の抵抗感や
ストレスがあるのは正直なところだ
(わびさび/遊び/粋/アンニュイ/お互い様・・)
しかしながら
変わる(変える)時に必要なモノは
「やらないと(絶対に)まずいよね」
と思わせる圧倒的で納得感のあるデータ(数値)!!
(なんだと理解せざるを得ない)
ならば
数字は嘘をつかないという
原理原則に立ち返り
ペンギンが教えてくれた
「データ収集の重要さ」を肚落ちさせて
真の目的を見失うことなく
粛々と取り組まねばならぬと
ただただ思うのみだ
口にしたことはやり抜いて!!
大事なのは気合いと根性だと信じ!!
酒飲ませて価値観を押し付けて!!
・・・最後は結局
身体壊してさっ(汗)・・・
一つか二つのの氷山しか
知らなかった愚かさを
正直に認めよう・・それでよし
そして このタイミングでこの歳で
生き方を見直せたり
若者から教えを請えることに
・・・感謝しよう(うん)
もうちょい しなります
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