「社員を壊す」経営者
12月初旬(12/02:日経)
興味深い新聞コラムを目にした
お題は
『銀行よ、バイアス抜け出せ』
戦闘機の話から
~金融機関の現況を示唆している文章
(端折って抜粋すると・・・)
《戦闘機の事例》
・第二次大戦中、帰還した戦闘機の
敵から撃たれた損傷個所を分析
→損傷が密集している箇所を洗い出し
そこを補強すればよい(と考える)
→いやいや本来は
帰還できなかった機体にこそ
価値あるデータが含まれているはず
→損傷個所以外をむしろ補強せよ!!
↓ ↓ ↓ ↓
《地方銀行の現況》
・顧客の定義って誰?
→あらゆる産業(幅広い企業)と取引きし
社会全体を知ることが銀行の強み(だった)
→しかしながら融資で結ばれている
企業の割合は劇的に減少傾向
→元気が良くて稼げる企業ほど
借金しないのは自明の理
→融資先から得る情報だけでは
帰還した戦闘機が負った損傷個所を
チェックしているのと同じではないか・・・
【生存者バイアス】
一部の偏った情報を全体の傾向と誤認し
間違った結論を導き出す
偏った分析や発想
そしてこのコラムの結びは
・銀行はお金を貸す代わりに
どんな役割と存在意義があるのかを
改めて問い直し(正し)
個性を磨くべき時代を迎えた
・・・と警笛
ここまで読んで何を感じましたか?
「例えが戦闘機とは随分古いよな」ですか?
「銀行って大変なんだなぁ」でしたか?
果たして対岸の火事なのでしょうか?
あらゆる業種や業態やポジションに
当てはまったりしませんか?
そして御社(あなた・わたし)は
帰還した戦闘機に(だけ)目を向けてませんか?
墜落した戦闘機にこそ
真の要因があるって気付いてますか?
分析も解析も
ターゲット先そのものも
サービスも商品構成も
偏った発想に陥ってないでしょうか?
今まで繰り返してきた
仕組みや戦術や社内の常識に
とらわれていませんか?
そこに
墜落した戦闘機は含まれてますか?
顧客目線(満足・起点)と言いながら
「顧客」の定義やペルソナを
見誤っていたりしてないでしょうか?
年末年始
季節柄
今年を振り返ったり
来年に向けて目標を掲げたり
過去の分析や
成功事例を活かすことは
大切ではあるものの
そもそもの
一丁目一番地を顧みることも
心したいところですよね
目的や主旨・・誰のため何のため
今までの延長線上や流儀では
届かなかったり見えないことが
間違いなくあることを
肝に銘じて 素直に認めて
今年もあと10日(はやっ!!)
抜け漏れなく・・・しなりましょう
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