「社員を壊す」経営者
高校野球ファンに
(1980年以降)記憶に残る優勝投手を問えば
・1985年(PL学園)桑田真澄
・1998年(横浜高校)松坂大輔
・2006年(早稲田実業)斎藤佑樹
といった3名のいずれかを
口にするのではないだろうか
そんな3人全員に
再び強めのスポットライトが
当たった一年だった気がする
約20年間
・桑田は「KK」(桑田と清原)
・松坂は「松坂世代」
・斎藤は「ハンカチ王子」
それ以降
・「○○」とイニシャルで呼ばれたり
・「○○世代」と括られたり
・「○○王子」と讃えられたり
あったようでなかった気がする
勿論それ以前もそれ以降も
「甲子園」では沢山のドラマが生まれたし
スターも輩出してはきた
しかしながらその前後全てにおいても
「KK~ハンカチ王子」までの約20年間が
高校野球黄金期であったと
私は思えてならない
引退
その中心でもあり
頂点でもあった
「平成の怪物:松坂大輔」が引退した
(23年間の現役生活)
プロでの170勝のうち
・入団から10年間で141勝(83%)←28歳時点
・晩年(後半)の13年間で29勝(17%)
輝かしい活躍(成績)のほぼすべてが
甲子園~プロ10年目までに集約
故障がなければ
・・・まさに「たら」「れば」だ
プロ野球の世界で
戦力外と告げられず
自身で辞める意思と時期を決められる者は
ほんのひと握り(もいないかな)
◇世代を引っ張り続けた男の矜持
◇勝負の世界に身を置き続けた心理
◇故障によるスペックダウン
その終わらせ方は
我々凡人には計り知れない
右足のスパイクでプレートの土をよけ
ゆったりとしたワインドアップで投げる
綺麗なオーバーハンドと真っ直ぐ
引退ゲームでのそれは
「118キロのストレート」
魅せる(見せる)・観てもらう・・・にしては
それは余りにも切なくて
心が苦しくなってしまった
セカンドキャリア
松坂のセカンドキャリアは
何の心配もいらないだろうけれど
アスリートのそれは
中々に悲惨だと言われたりもしている
いやいや我々一般人も
昨今45才定年説が
マスコミ紙上を飛び交ったり
クビもいや
定年も如何なものかと嘆く
多くのビジネスパーソン達・・・
終わり方を人に決めて貰った方が
ある種どこかで
言い訳も諦めもついて
折り合いがいいのかもしれない
市場価値はともかく
「定年ですから」って言える訳だし
そのくせ一方
100年時代に適合した生き方(働き方)を
求められているのも事実
(前例がないわけで・・・)
いずれにしても
100キロも出ないストレートで
ベンチの隅で胡坐をかいていないだろうか!?
と己に問いたい(ですよね)
その席を早く若手に譲って
新たなチャンス提供をして
己の意思と覚悟で
次のステージに向かう勇気
少なくとも準備だけは
戦力外や定年の日を迎える前に
済ませないといけないですよね
理不尽に
今年の日本シリーズは
・阪神vsオリックス(関西対決)!?
・ヤクルトvsロッテ(関東対決)!?
いずれにせよ
夏の甲子園同様
プロ野球人気と注目の低さは
目を覆うばかり(ですよね)
クライマックスの存在も
メジャー流出も
球数制限的なものも
広くて長い目で見れば大切だし
発展のためなのかもしれないけれど
理不尽さや超人さやシンプルさや
はたまた
気合いと根性の先にあった
圧倒的な感動と
強烈に記憶に刺さったものが
時流や正論によって
薄まっているのは間違いのないところだ
世界中の情報や結果が瞬時に手に取れて
エンタメやスポーツが多岐にわたっていく中で
・・・だからこそ
ちゃんとすることの大切さと
「ありえねー」と言われるほどの
緩さと規定外のモノとが
野球界だけでなく
現代の働き方や生き方のトレンドに
もう少し残しておかないと
ホントの意味で
100年時代を泳ぎ切ることなんて
出来ないんじゃないのかな
って思ったり嘆いたりもしています
松坂や斎藤と全く違った意味で
肩も腰も「凝って」て「痛く」て
情けないほどの加齢ぶりですが~
引退セレモニーのない我々庶民は
少なくともわたしは
・・・もう少ししなります!!
_189_