「社員を壊す」経営者
最近のパワハラ事例で
大きく取り上げられていた【トヨタの遺族和解】
6月8日の日経記事をかいつまんでおさらいすると・・・
*2017年10月:28歳の男性社員が自殺
→上司から「死んだ方がいい」などの暴言
*2019年3月:労災申請
→トヨタは当初因果関係を否定
*2019年11月:豊田章男社長は報道で問題を知る
→その直後遺族を自ら訪問
→再発防止策の策定を約束する
*2020年7月:社長主導で「360度評価」制度導入
→社長が関わった以降取り組みが一気に進行
*2021年4月:遺族との和解成立
→社長が直接謝罪し再発防止策を説明
(超罰規定やパワハラ禁止を盛り込んだモノ)
この記事の主題は
和解に至った経緯よりも下記の実効性等が焦点
・「人権への対応が企業価値に直結」
・「市場の圧力も企業に変革を迫る」
・「パワハラが後を絶たないのは企業対応の不十分さ」
・「いじめ・嫌がらせ」の
労基署への相談件数はこの10年で2倍・・・
投資家の目にさらされる上場企業を軸に
今後ますます懲罰規定の制定は
急速に加速していくことだろう
社長って大変
今日のコラムで触れたいのは
そういった大きなテーマではなく
以下の2つだ
一つ目は「社長の大変さ」
浜松町のK社長と
このニュースを題材にこんなやり取りをした
巨大組織(未来都市まで構想)で
経済界までもを動かすような豊田社長が
自ら出向いて 自ら陣頭指揮をとって
末端の対応・改善に尽力していることに
あり得ない振り幅と
その器の大きさにただただ脱帽
それに比べれば
自分等が日々被っている(感じている)
ムカつく出来ごと(日常)なんて・・・
「豊田社長の1万分の一は楽」って
思うしかないかな・・と
『責任を負う』・・・安易に使ってしまうが
言うは易し行うは難し・・ホント天晴れです!!
ハラスメント
そしてもう一つは
未だ消えぬどころか増え続ける「いじめ問題」
このニュースにおける
社長に報告が上がらなかった背景は
危機感の欠如と書かれているが・・・
しかるべきポジションの方々が
保身の為に隠蔽・・・
もしくは大企業の単なる奢りだったのでは
・・と私は思ってしまう
制度やルールが整っているはずの
大きな組織において(電通もそうでしたね)
子どもたちのそれと何ら変わらない構図
・周りは言えない(言わない)
・そっち側になりたくないといった心理
やらかしてる方の横柄さと無頓着さ
そこにはいつだって
自己都合で後付けの
理由や言い訳がまとわりつく
謝れば済むと思っている側と
謝られても決して消えることのない傷跡
全くもって割に合わないパワーバランス
学校も部活も家庭も職場も
・先輩と後輩
・親と子供
・上司と部下
・顧客と店員・・・etc
「しごき~叱責~怒り~暴力
~無視~無理難題~罵詈雑言」
今までもあったことだけど
~何だか違う
~いや同じだな
~何ら変わっちゃいない
成長することや向上心を放棄して
目の前の都合の良い人を叩き落として
優位に立ってるだけ
あぁ 人は「罰則」や「規定」でしか
正すことのできない生き物なのでしょうか!?
あまりにも “さもしい” ですね・・・
いじりといじめ
芸人の飯尾和樹(ずん)さんが
こんなことを言っていた
・一方通行で言われるだけなのは『いじめ』
・言い返せる間柄は『いじり』
さらにこう続く・・
「結局 交番の前やその人の家族の前でも
同じことが出来るのか」っていう話ですよね
学校でいじめてるような人たちは
それは出来ないだろうって感じます
だって「後ろめたい」から
だって「自分に自信のない人たち」だから
あまりの何気なさに
ストレートに肚落ちしました
いつでも立ち止まりたいですよね
『交番の前で同じことが出来ますか』って
その態度も言葉も文字も
*顧客の前でできますか?
*自分の子供の前でできますか?
*大衆の面前でできますか?
*大切な人の前でできますか?
*大好きな人の前でできますか?
こんな世の中
こんな大人たち
・・・この構図は永遠なのかな
先日はじめて “孫” を抱きました
「せめてこの子の未来に
不穏な日々が訪れませんように」
などと願ってしまう
小さくて自己都合な♂の
戯言(コラム)ですよね
みっともないことだけは
したくないと 心新たにしました
もう少ししなります
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