「社員を壊す」経営者
「人は “損” のインパクトを
“得” のインパクトの約2.25倍
強く感じてしまう!!」
これを認知心理学では
【プロスペクト理論】という
(先を見据えるという意味らしい)
つまり日常のスーパーで繰り広げられている
「お店」vs「主婦」との損得合戦は
【225円の「得」】=【100円の「損」】
といった心理的価値観のモト
どういった表現や価格設定だと
財布のひもが閉まったり緩んだりするかの
駆け引きということだっ!!
代表的な設問を二つ
《設問❶》
・100万円(高価)の商品購入を今日まで躊躇
→次の2つのキャンペーン実施(どちらか一方のみ選択可)
*キャンペーン:A
「100万円が無条件で半額(50万円で購入)」
*キャンペーン:B
「100万円が50%の確率で全額免除(100万円or0円)」
人は利得を目の前にした際
損得の額よりもノーリスクで確実に得をする
「A」を選択する人が多い
《設問❷》
・200万円の借金がある
→借入先が借金減額キャンペーンを開催
*キャンペーン:C
「200万円の借金が無条件で
50%減額(返済残額100万円)」
*キャンペーン:D
「200万円の借金が50%の確率で
全額帳消し(200万円or0円)」
設問❶の心理分析だと「C」選択となりそうだが
実際のところ「D」を選択する人が多い(とか)
どうやら「借金」という
「そもそもの損失」というスタートだと
リスクよりも「できるだけ大きな額」を
取り戻そうとする(らしい)
似たような金額と
似たような施策なのに
置かれている環境や状況で
損失度合いは真逆に転じてしまうという怖さ
(プロスペクト理論・・少々驚かされませんか!?)
購買意欲
売る側も買う側も
企画する人もそれを広める人も
人間の心理には
「Quality(品質)」や「Cost(価格・予算)」以上に
プロスペクト理論を上手に用いて
駆け引きしている(させられちゃっている)ことは
間違いないところだ
最近インプットし直したオーソドックスな
6つの事例でまとめたい
❶「期間限定」
・〇月〇日迄ならメッチャお得です
❷「全額返金」
・お気に召さない場合は一週間以内全額お返し
❸「50人に一人」購入額無料
・今日買えば自分の支払がタダになるかも
❹「ポイントサービス」
・5のつく日はポイント2倍
・来月末でポイントの有効期限が無効
❺「コピーライティング」
・デメリット表現の巧みさ(ある種の損失を煽る)
*このクリームの成分はお肌にハリを生む
→『このクリームの成分が不足することで
お肌のハリが失われていきます』
❻「競合他社比較」
・顧客満足90%と同じであっても
*「弊社の商品は顧客満足90%!!」
*「ライバル社の顧客は10%程度他社に流出!?」
こうやって羅列すると
まんまとやられてないですか?
話しを戻そう
理論や倍率はさておき
ホントに人って「欲」の塊
そして
「得」はしないまでも
「損」だけはしたくない生き物
ビジネス上では
活用すべきことではあるが
消費者側では
知ってる上で便乗したり
キッカケやタイミングに活用するなどして
無理や無駄は避けることが必須
そしてなにより
生きていく上では
「損か得か」よりも
「嘘か誠か」といった
自分自身のこだわりや譲れない軸を
常々持ち合わせていたいと思っています
・・・とカッコつけてはみたものの
*横軸に「リスク」
*縦軸に「金額的インパクト」
といったマトリクスが
自身の頭と心の中には
初期設定(デフォルト)されていて
エゴと欲と
汚れた心がこびり付いてしまっている
ありがちな初老であることを
正直に認めて結びますw
手足も心も広げられないGW
当事者意識を持ってしなりましょう!!
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