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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「ひとつ」言って 「ひとつ」だけを伝える

田村哲也

田村哲也

・上司が部下を叱る
・顧客が店員に声を荒らげる

すると
 パワハラだぁ・・
 カスタマーハラスメントだぁ・・

その中身とは別の次元で
 ややこしい展開になる
 (ややこしくしたがる)

子育て

ここに潜む「怒り」の言動や
その後に襲ってくる
 「罪悪感」みたいなものって

その根底にある基礎スキルは
「実は子育て」・・・だったりして!?

・どうやったら
 怒りの予防や制御が出来るのか
・どうやったら
 上手に伝えることが出来るのか

そんなエッセンスを
 子育てを通じて5つほど紹介したい

❶あれこれ言わず1つに絞る

✕「ご飯は前を向いて食べよう。
  ふざけてコップの水をこぼしたでしょ。
  だからご飯食べるのも遅くなるの」
〇「ご飯は前を向いて食べようね」
 →あれこれ言うと子供は混乱
  「10」言って「8くらい」分からせるのではなく
  「1」言って「1」きっちり伝える

❷どう行動して欲しいか言葉にする

✕「だらしがないよ」
〇「脱いだ服はカゴに入れよう」
 →具体的な行動に移しやすい言い方を意識

❸自分を主語にして伝える

✕「危ない!!
  なんでそんなところでふざけてるの!!」
〇「(私は)あなたが落ちるんじゃないかと心配。
  ケガをしそうで怖い。
  あなたがケガしたら悲しいの」
 →自分を主語にすると
  攻める意味合いが薄まり受け入れやすくなる

❹期待のハードルを下げておく

✕「いつも手を洗わないよね」
〇「今日は1回言っただけで洗えたね」
 →一番できなかった時を基準にして
  出来た時もちゃんと見て褒める

❺他の子と比べず親子の約束を基準に

✕「他のお友達も帰ったから帰るよ」
〇「5時になったら帰る約束だったから帰るよ」
 →親子の約束を叱る基準にして
  ブレないことが賢明

特に小さいうちは価値観が育つ時期
 ・友達に優しくする
 ・決まった時間には帰る
などの約束を通じて
 ・善悪の判断
 ・マナー
 ・思いやり
 ・・・等々が育つとか

そりゃそーだわ

子育てとマネジメントを
 一緒にするつもりはない

でも
 ❶1つに絞って伝えたか!?
 ❷具体的な行動に繋がる指示か!?
 ❸攻めずに受容させたか!?
 ❹不具合だけを照らしていないか!?
 ❺何と比べて 何にコミットするのか!?

なーんて「変換」してみると
 日常業務に潜む
 様々なことが思い当たりますよね
 (マネジメントと一緒じゃん!!)


でもって
 育ち方も環境も
 全く違った幼少期を過ごした面々が

限られたフィールド(会社や学校)の中で
 偶然巡りあった
 人(上司や先生)達とのはざまで・・

そりゃぁ
 日本語という同じ言語で伝えあっても
 届くニュアンスが全く違うのも頷けます

諦めではなく・・

強い組織やチームを構成するには
 多種多様な人材を
 受け入れていくことは大切

ということは
 更なる異文化の融合が
 その空間の中でなされる訳で・・・

故に
 理念や価値観の共有
 はたまた制度やルールの存在も必須

でもさらにその前に
 親が子の未来を願うように
 相手本位の感覚と目線で

「ひとつ」言って
「ひとつ」だけはちゃんと理解して貰う!!

そういった【基本スタンス】が
 ・私にもあなたにも
 ・上司側にも部下側にも
 ・顧客側にも店員側にも
 ・日々イライラしている社長にも

全ての大前提なんだということを
(少々面倒くさいですが)
 理解して認めることこそが
 この手の話の「一丁目一番地」


『テクニックよりもマインド』ですね
 今日もまた自戒を込めて

_156_

*日本アンガーマネジメント協会資料
 (一部引用)

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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