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「北風と太陽」

田村哲也

田村哲也

ご存じ『北風と太陽』の寓話

どちらが旅人のコートを
 脱がせることが出来るかの勝負

*「北風」は思いっきり強い風を吹かせたが
 震えあがった旅人はコートをしっかり押さえた

*「太陽」がポカポカと温かな日差しで照らすと
 旅人自身がコートを脱いで汗をぬぐった

ここから得られる教訓は
無理やり力づくで人を動かそうとしても駄目
「強制よりも説得の方が有効な場合が多い」
 ・・・とか

あるいは
旅人のコートを「心の鎧」に見立てて・・・
 閉ざした心の鎧の源にある不信感は
 周りが操作しようとしても駄目
 内側から湧き上がることを待つことが肝要
 ・・・とか

伝わらない

*社長が社員に
*上席が部下に
*マネージャーがスタッフに
*親が子供に
*彼が彼女に(妻が夫に・・!?)

自分が正しいと思う
言い方や方法や手段で
ビュービューと北風を吹かせている
(場面にちょいちょい出くわす)

そしていつしか
「何のため」とか「こうして欲しい」といった
【目的】のためではなく

「どうしてわからないんだっ!!」といった
 自身の感情や思いが取っ散らかった状態の
【手段】の部分を理解させるためだけの
 「北風」という剝き出しの行為に終始

プレゼン

*流暢なプレゼン
 (たどたどしいよりは勿論 〇)
*パワポや資料を駆使した垢ぬけたプレゼン
 (しょぼくれたものよりは勿論 〇)

オンラインによる
 営業やプレゼンにシフトする昨今
 トークやツールはメチャメチャ大事だけれど
 それは【手段】なんだといった感覚が
 どこか抜け落ちている状況を目にする

プレゼンを聞いて欲しい【人(相手)】と
プレゼン後にどうなって欲しい【目的】と
そこに今ある「差分」を埋めるための【手段】
 といった3つの存在を理解しないと
 プレゼンは成立しない

変に(妙に)
【手段】に自信があると
「差分」に気づかず理解もせぬまま
「北風」という【手段】をガンガン吹かせて

どーだ参ったかとばかりに
 自分のプレゼンに用いた
 トークやツールに酔うパターン!?

それを理解しない相手だと
(悲しいことに)その相手を
 小馬鹿に扱ってしまう人までもいる


まずは【手段】という
 目に見えて取っかかりやすいモノは
 一旦忘れて(脇に置いて)

【人(相手)】と【目的】の間にある
 差分(GAP)をちゃんと理解しないと
 旅人のコートを脱がせることは永遠に出来ない
 ・・・ですよね

実は二試合!?

この「北風と太陽」の寓話は
 実は二回戦目だったってご存知でしたか?

最初の勝負は
 どちらが旅人の「帽子」を取ることが出来るか

*まず
 「太陽」が照りつけると
  旅人は日差しを避けようと深く帽子をかぶり

*次に
 「北風」が思いっきり風を吹かせると
  旅人の帽子は簡単に吹き飛んでしまった

といった一回戦を経た後
 寓話として有名な
 リベンジ(冒頭の「コート」の話)へ

つまり
 この二試合から得られる教訓は
「適切な手段を選ぶことこそが大切なんですよ」
 ・・・と言ったところかな


そんなこんなで
 感じるところをまとめて結ぶと・・・

■その人自身が気付くような
 「太陽」的な発想は本当に大事だなって!!
 (説得ではなく納得してもらおーー)

■でもって
 そんなことを口にする人に限って
 「北風」を吹かせてたりしてますよね!!
 (気付いてねーー)

■こっちが太陽と思っても
 果たしてそれって間違ってない!?
 (風でも日差しでもなく「雨」かも・・)

■なんだか「過去の勝ちパターン」に
 しがみついてることこそが
 北風という手段そのものに
 なっちゃったりしてますよ!!
 (昭和おじさん達)


・・・で
この寓話での一番の教訓は
 北風や太陽といった【手段】選択の前に
 【人(相手)】と【目的】の間にある
 認識の違いや差分をよーーーく観察しないと
 結局のところ何も「変化」はおきませんよ!!

*人を動かす
*人に動いてもらう
*人に理解してもらう
 ・・・本当に難しいですよね
 (永遠のテーマです・・自戒を込めて)

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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