「社員を壊す」経営者
『すばらしき世界』 という映画を観てきた
殺人犯(13年)の刑期を終えて娑婆に出るも
現代社会の生きづらさに馴染めず葛藤
「今度ばかりは堅気ぞ」と
廻りの優しさに感謝しながらも
リセットを繰り返すが中々着地に至らない
理不尽なことに出くわすと
見て見ぬふりが出来ず
その対処の仕方は(結局)暴力!!
色の入っていない刺青と
中年男の傷だらけの緩んだ裸体が
この映画のアイコン(だと思う)
表情や感情や言動の起伏を
圧倒的な存在感で演じ切る
役所広司(役名:三上正夫)
素晴らしい役者と素晴らしい演出で
自分の中にある「何か」を
根こそぎ持っていかれてしまった感じ
劇場に足を運んでお代を払う価値あり★★★
(あくまで・・・田村評)
昭和の価値観
感動したとか 痛快だったとか
そういったものとは全く違った次元の映画
西川美和監督はいつだってこうやって
最後の味付けと食べ方はこっち側に任せてくる
わたし自身に問う
*あなたは弱いモノを助けて守って労わってますか?
*正しいと思えることをちゃんと声にしてますか?
正義や正論/ルールやマナー・・・
罪を犯した人に対する偏見・・・
立場や身体のコンディションに対する上下・・・
日常に はびこっていて
いつしか見過ごしてしまっている我々のエゴ
*そういった大切なことを都合よく
「道具」として扱って
時には武器として利用していないですか?
・ ・ ・ ・ ・
森喜朗氏の女性蔑視発言的なことは
間違っても口にしない自信はあるけれど
根っこに潜む昭和の価値観に
大して差がないことに驚かされる
ならばせめて「親」を思う気持ちや
お世話になっている施設に対して
四六時中 思いを馳せたり
感謝の気持ちを忘れていないかと問えば
ちょっぴり「薄情」な自分がすぐそこに居る
「昭和」扱いされるなら せめて古めかしくても
ちゃんとした信念を持ち合わせていたいところだが
それすら中途半端な自分自身が本当に嫌になる
どうすりゃいいのかな?
「正義」って何なんだろう?
その為の暴力はもちろん駄目だけど
その為に「正論」を振りかざすだけでは
下手な暴力以上に人を傷つける
そしてその傷口は塞がらずとっても治りが遅い
(チョイチョイ見かける)
ロジカルに
ごもっともなことを言いながら
目の前の人を黙らす
(そこに勝ち負けがあるかのように)
それはきっと議事録的には正しくて
間違っていないことなんだろうけれど
世の中の認識を間違えて捉えていると思えてならない
どうやら日本は~ 世界は~
多様性を受け入れて持続可能な未来を形成
・・・していくらしい
でも今のままじゃ
ちょっぴり薄っぺらすぎませんか
*80歳以上の偉い人も
*我々中年も
*テクノロジーを謳歌・駆使する若者たちも
役所広司さん教えてください
「どうすりゃぁ いいのでしょうか?」
そして西川監督・・・
『すばらしき世界』ってタイトルの真意
深すぎて辿り着けません
それを模索し続ける事が
その真意でもあり
人生なのかなって
・・・その程度の理解と解釈が
今の自分の限界です
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