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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「チーム」と「グループ」

田村哲也

田村哲也

グループとは
 単に人が集まった状態
  →「3年四組」みたいな

チームとは
 ある特定の目的のために
 多様な人材が集まり協働を通じて
 相乗効果を生み出す集合体
  →「野球部」みたいな

グループとは
 一人ひとりの成果を積み上げたもの
  →「足し算」

チームとは
 相乗効果で付加的な成果を
 生み出している状態なので
  →「掛け算」

もう少し「対比」してみよう

【存在意義】
グループ
 →外部から見分けやすくする(ラベリング)
チーム
 →一人では不可能な成果を上げるもの

【主語】
グループ
 →「わたし」「あなた」「彼・彼女たち」
チーム
 →「わたしたち」

【ミッション】
グループ
 →行動レベル的な使命は「特になし」
チーム
 →チームの存在意義に直結する「使命を共有」

【役割】
グループ
 →相互作用が乏しいため「役割分担不要」
チーム
 →ミッション遂行に必要な役割定義の上
  「互いに補完」しあう

【コミュニケーション】
グループ
 →「相互連絡」のみ
チーム
 →「相互作用」に与える影響に注意を払う

【プロセス】
グループ
 →仕事を受け渡す「ワークフロー」のみ
チーム
 →ミッション遂行への「最適化」を自分たちで進める

【ルール】
グループ
 →「外部」から決められる
チーム
 →「自分たちで決める」

線引き

如何でしたか?
 改めて対比してみることで
 新たな確認や気付きがあったかと・・・

仕事がら
 クライアント先のスタッフさんと
 「1on1」をする機会が多い中

その際(強く)感じるのは
 スタッフ側の「勘違い」や「甘さ」です

しかし その労使間の齟齬は
 企業って「チーム」なんだよといった
 はっきりとしたアナウンスや
 くっきりとしたメッセージが
 定義や言語として認識されていないから・・・

つまり
 乱暴に言うと企業(経営)側の怠慢

「線引き」が曖昧なため
 都合よく「グループ的解釈」になったり
 本質からズレてしまう言動となったり・・

この部分の認識と定着を怠ると
その上に載るべき「戦略」「戦術」は
温度や角度の違ったモノになること間違いなし

権利と義務

人は誰しも
 自分が可愛く
 自分の処遇や環境を
 優遇して貰いたい生き物です

もしそれらの何かが
 休みや収入やポストや権限だとしたら・・

*企業が何を望んでいるのか
*企業が何処を目指しているのか

といった【どんなチーム】構成なのかを
 双方が明確に肚落ちしない限り

権利ばかりを主張して
 義務を果たすことのない
 「グループ状態」からの脱出は
  厳しいかもしれませんよね

掛け算

そもそも「野球部」なのに
 野球をやりたくない子が居たり・・
 (採用しちゃってたり)

「勝つ」という共有の使命も何だか薄く・・
 甲子園を目指す!! は本気なのか?
 そう言っておくことが体裁いいからなのか?


冒頭に掲げた
チームとは
 相乗効果で付加的な成果を生み出す
 「掛け算」・・・だとすると
 相乗効果を発揮しないでマイナス要素が働くと
 グループ(足し算)以下にもなりかねない
 という側面もある訳でして・・・

少なくとも
「会社が・・・」
「私はこれだけやってるのに・・・」
「それはバックオフィスの責任で・・・」

などと言っている人や
 そういった空気の存在を
 許している限り(それって中々減らないですが・・)

ソフトバンクホークスのような
「強い」チームにはならないよなって
 (話が少々逸れ気味ですね・・)
 思って止まない今日この頃なのです


今年の振返り・・・
来年の目標や戦略を立てる・・・
 といった「師走」
 (今年も実働 「あと十日」と少し・・)

ちょっぴり立ち止まって
「チーム」と「グループ」の違いや
 自社におけるその観点等を・・・
 考察してみては如何でしょうか

#144

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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