「社員を壊す」経営者
毎年この時期
文化庁が「国語に関する世論調査」を発表する
国民の国語に関する興味・関心を喚起する
・・・といったことが目的のようだ
敷居が高い
(引用)次の慣用句の
本来の意味はどちらでしょうか?
【手をこまねく】
① “何もせずに” 傍観している(37.2%)○
② “準備して” 待ち構える(47.4%)✕
【敷居が高い】
① 相手に不義理ををしてしまい
“行きにくい”(29.0%)○
② 高級すぎたり上品過ぎたりして
“入りにくい”(56.4%)✕
【浮き足立つ】
① “喜びや期待を感じ”
落ち着かずそわそわしている(60.1%)✕
② “恐れや不安を感じ”
落ち着かずそわそわしている(26.1%)○
楽勝でしたか??
*本来の意味は「○」の方
*そして「○」の方が回答率(%)が低く
間違った認識の方が多いという事実
*「敷居・・」と「浮き足・・」においては
✕の方も『誤用』とは捉えず
二通りの意味を併記する辞書もある(らしい)
時代や時世・・・
多数が飲み込んでいくことってありますよね
雪辱を晴らす!?
(引用)次の意味合いを表す正しい言い方は?
『今までのことを改め最初から始めること』
①新規まき直し(42.7%)○
②新規巻き返し(44.4%)✕
『前に負けた相手に勝つこと』
①雪辱を果たす(38.3%)○
②雪辱を晴らす(50.5%)✕
『よく分かるように丁寧に説明すること』
①噛んで含むように(31.9%)✕
②噛んで含めるように(50.5%)○
恥ずかしながら(日常レベルでは)全敗でした
「若者は言葉を知らないなぁ!!」などと
言える権利は私にはなさそうです
国語の乱れ!?
今回の調査で
「国語が乱れていると思いますか?」
の集計もあるのですが・・・
*非常に乱れている
*ある程度乱れている
の合算計は・・・・
・H11年度:85.8%
・H14年度:80.4%
・H19年度:79.5%
・H26年度:73.2%
・今回→「66.1%」
と驚くべき減少化傾向
私は思うのです
「国語の乱れは
(間違いなく)年々ひどくなってます」
尊敬や謙譲や定石を
「若者言葉」や「ら抜き」や「ガン~」等が凌駕し・・・
いや違うかな
「慣らされてる/気付いてない」が近いかな!?
TVというメディアが
情報配信や情報収集のど真ん中だったころは
老若男女問わず
流行り言葉や流行り歌や・・・
標準や常識のようなモノを
広く浅くまんべんなく・・・
SNSの進化やTVのオンデマンド化は
若者の声や感覚や世の中の動きを
世代別・年代別に
体裁よく切り分けてしまったわけで・・・
“月曜日の21時には
帰宅してTVの前に座ってなくちゃ”・・は
最早化石のような話な訳で
そんな中での
16歳以上の男女3,500人を対象にしたアンケート
20代では○○
50代以上は○○
と言った分析では
「国語の乱れは薄まって感じる」となって当然
そして半端に若ぶって
若者側に寄って行ってる
醜いおじさんとおばさん(・・俺!?)
も無駄に多く散見
本当に今の20代の思考や感性や閉塞感を
理解していないことも
益々距離と温度を広げてしまってもいる
(と仕事がら痛感!!)
新卒採用
サポ―トしているK社さん
新卒採用の説明会開催において
当日何の連絡もないまま欠席する若者たち
ご時世・・なのか
他社で内定を貰ったからなのか
冷やかしのノミネートなのか
オンラインじゃないからなのか
『噛んで含めるように』
が足りなかったからかな??
いやいや
「噛んで含めるように」説明して欲しいのは
こっちの方だよなっw
とは言え
自分等も含めて
言葉(国語)も常識もスタンスも・・・
ジワーっと音もなく移り行くのでしょうね
「大事なもの」って思えてる
言動や思考や所作は
大きな流れに呑み込まれていく
辞書の「本来の意味」が書き換えられたり
付記されていくように
・・・それはちょっぴり淋しい(気がする)
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