「社員を壊す」経営者
山手線の新しい駅の名前:「高輪ゲートウェイ駅」
その募集段階では『芝浜駅』にならないかと
落語ファンの声が多数集まったとか
今日のコラムは
落語「芝浜」をモチーフに書いてみたいと思う
まずはあらすじ
呑んだくれの亭主が
女房に尻をひっぱたかれて
商い(天秤棒の魚の行商)のため
朝早く河岸に出向く
芝の浜で一服点けてた時
(42両も入った)革の財布を拾う
急いで家路に・・女房に報告
飲めや唄えの大宴会!!!
酔って寝込んで起きた亭主に
お金なんてありゃしないよ
「なに夢見てんだいっ」・・・と
浮かれてた自分に気付いた亭主は
好きなお酒も断って
雨の日も雪の日も
せっせと商いに精を出す
(月日は経って)三年後・・・
商いも軌道にのり
借金も完済した・・大晦日の夜
女房は「42両」と「いきさつ」を
叱られることを前提に話し始める
10両ネコババしただけで
市中引き廻しになるご時世・・・
拾った大金に手をつけたら
生きてはいけない
(お上に届けた→手元に戻った)
心を入れ替えて働く亭主が
嬉しくてまぶしくて・・・
大切な旦那に「嘘」をつき通したことを
「夢」なんかじゃなかったんだよ
と・・・嗚咽しながら詫びる
「なに言ってんだ お前のおかげ」で
今日があると女房を労う
今夜は「お酒を酌み交わそう」と
女房が言うが・・・
「やめとこう
また夢になっちゃいけねぇや」
(と・・・サゲて終わる噺)
ステイホーム(自宅自粛)
便利な時代だ
改めて「立川談志の “芝浜” 」を
聞いて(見て)みたくYouTubeで検索
不思議です
過去に聞いた噺なのに妙に新鮮で
そして改めてその凄味に脱帽
今の世の中の空気感のせいなのか
歳のせいなのか・・なんなのか
落語という「語り」の話術(芸)が
完全なる「独り芝居」として映った
お涙頂戴の「究極の人情噺」として
その名を馳せているそれが
仕事・家族・お金・生き方・・・
まさに今 そのシンプルなメッセージを
天国から教えてくれてるなって
「なに」を問われているのか?
先の見えない今
ゆったり構えてなんかいられない
(分かってます)
もらえるものは貰っちゃえ
・貯めようが
・使おうが
・寄付しようが
そう言うことで自身との折り合いを探す
そして日夜飛び交う
情報番組から垂れ流される
「庶民の権利」の主張に
少しばかり流されすぎてはいないかな!?
(っていう私自身も
コロナネタに辿り着いているがw)
*人ではなく「俺(わたし)は」
*一般的にではなく「我が家は」
*仕事ではなく「働くとは」
*生き方ではなく「生きるとは」
*お金ではなく「最低限とは」
・・・だったり
私たちがいま問われているのは
・ちゃんと行動すること
・足元を見失わないこと
・大切なモノは何かを見直すこと
ダメな自分や
エゴな自分を
認めて・・・・
まずは
最小限のコミュニティを死守する
そんなことを
『芝浜』の夫婦から
このタイミングで談志から
突き付けられたような気がしてならない
立川談志
日曜日の夕方・・・誰もが知ってる「笑点」
その初代司会者が
談志だったということは
記憶に薄すぎて・・あまり知られていない
死んでも尚 カリスマ扱い
ビートたけし氏も
爆笑問題の太田氏も・・未だ天才だと絶賛
弟子のラインナップも
「談春・志の輔・しらく・・」
チケットも買えやしない
落語に限らず・・・観戦や鑑賞
*芝居 *映画 *ライブ *美術館・博物館
そしてスポーツ全般
エンタメにおける直近の行方は
プロ野球の開幕が
そのベンチマークになるであろうと
(勝手に)踏んでいた訳だが・・・
「5月中はありません」と発表があった
と言うことは
・出かけてみるか
・出かけてもいいよね
・出かけよーよ
といった空気感は
最低でも6月以降になると判明
夏の甲子園も「なし」かな?
「そんなこたぁ知らねーよ」
・・・ですか!? 談志師匠
結論を急ぐことはない
時間だけはある
「落語」聞いたり「本」読んだり・・・
今はもう少し
『大切なモノ』を研ぎ澄ましたい
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