「社員を壊す」経営者
ある日の朝
旅人は山の中を歩いていた
奥深い森の中
汗を流しながら一生懸命に木を伐っている
“木こり”を見かけた
夕方 同じ道を戻ってみると
朝と同じ場所で 玉の汗をかきながら
一生懸命に木を伐り続けている 同じ“木こり”がいた
あまり作業は進んでいないようだ
旅人は足を止めて よーく見てみると
“木こり”が使っている斧の刃はボロボロだった
旅人「木こりさん 精が出ますねぇ
一旦手を止めて斧の刃を研いだら如何ですか?」
木こり「旅人さんよ なに言ってんだいっ
刃を研ぐ時間なんて俺にはないのさっ
木を伐るのが忙しくてさ・・・」
(イソップ童話・・らしいっす)
本質ってなに?
“木こり”が愚かであるのは言うまでもない
でもですよ・・・置き換えてみてください
この “木こり” さんを “あなた” に・・
あなたのそのマネジメントに
あなたの慣習化されたルーティンに
あなたの業務のやり方や考え方に・・・
そう やみくもに木を伐っていないですか⁉
『刃を研ぐ』という時間を確保してますか⁉
『刃を研ぐ』という重要性を認識してますか⁉
やってもやっても終わらなかったり
頑張ってる感だけがモリモリなそれには・・
旅人側に回れば
た易くわかる「事の本質」があるということを・・・
まさに「木を見て森を見失う」ですよね
時間管理のマトリックス
ご存じの方はおさらいとして・・・
横軸を「緊急か否か」
縦軸を「重要か否か」
それによる4つの「時間管理のマトリックス」
◎最初に着手せざるを得ないのが
「緊急かつ重要」な【第1領域】図の左上
◎その次に目が向いてしまうのが
「緊急かつ重要ではない」【第3領域】図の左下
何故なら人は“緊急性”に弱いのと
慣れてることをやりたがってしまうため
◎しかし最も重要な領域だと教えてくれているのは
「緊急ではないが重要」な【第2領域】図の右上
ここが『斧の刃を研ぐ』にあたる領域
▪準備や計画を立てたり
▪資格取得や学習(INPUT)したり
▪組織や人脈作りだったり
▪その仕事の本質(何の為)といった
逆算や俯瞰・・・
確かにその領域は【絶対に今日】やらなくてもいい・・
という判断基準で後回しにしてしまいがち
そして ついつい他の領域に目が行ってしまう
しかもサボってはいけないという
変な勤勉さと日本人独特の社畜体質が
仇となっているのも もう一方にある「本質」
しかしながら
【第1領域】の
▪締め切りの迫ったタスク
▪お客様からのクレーム
▪緊急な会議・・・etc
【第3領域】の
▪形式的な会議
▪重要ではないメールや電話応対・・・etc
といったこれらの「(妙な)緊急性」の要因には
【第2領域】の重要性をしっかりと捉え
立ち止まって思考し その検討(検証)や改善を
怠ったツケが回ったに過ぎないという因果関係(だと思う)
だからいつまでたっても
【第1】・【第3】のタスクは減らず
クオリティも上がってこない
故に【第2領域】の最重要性を認識しない限り
結果 “アセアセ感” は減らず
「時間管理は難しい」と永遠に嘆くのみ
アメリカ人
『「英会話」習いたいよねーって言ってる方』
(資格取得やスキルアップも同義)
きっとその人にとって
「重要だけれど緊急性の薄い」第2領域
(・・・という認識もないかな⁉)
日々が無計画な故に
よく分からない「緊急性⁉」に
追い立てられ・・【第1】
何となくの「飲み会」や
移動中のSNSやダラダラスマホ
それって今やることなの!?・・【第3】
でもですよっ!
『三か月後に「社長がアメリカ人」に変わります‼
社内会議は全て英語です‼』ってなれば
その瞬間「緊急かつ重要」な【第1領域】へシフトw
やっぱり人には
「緊急」というトリガーは必須なのでしょうか⁉
「逆算思考」にも書きましたが
ポイントは「数字」と「期限」
何ごとも「緊急ではないが重要」と言えるうちに
逆算&俯瞰して 自分自身の中だけでも
【今】という期限を切って『斧の刃を研ぐ』
・・・やっぱりめっちゃ大切ですよね‼
▪どうか“旅人”の目線を忘れないでください
▪どうか“旅人の指摘(第2領域)”を受け入れる
素直さも持ち合わせてください
だって その後の効率や成果といった恩恵は
あなたのモノになるのですからっ‼
はい 今日はこの辺で・・・
「言うは易し行うは難し」➡自戒を込めて