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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「イチロー⚾」

田村哲也

田村哲也

これをスルーするわけにはいかない
「イチロー⚾」だ

結論じみたことを言うと
*「彼が生きた時代」を並走できたよろこび
*「あー これで平成が終わるんだな」という感情

足跡

◆1991年(H3)オリックス:ドラフト4位
 この年のドラフトを見てみると
 ・阪神4位:桧山進次郎
 ・広島4位:金本知憲
 ・近鉄4位:中村紀洋
 ・横浜6位:三浦大輔
 イチローは言うまでもないが
 下位指名選手が後に活躍するという
 ドラフト上位指名のイメージに
 変革をもたらした年とも言える

 世の中的には
 *都庁が新宿に移設
 *雲仙普賢岳の大火砕流発生
 *千代の富士引退
 *SMAPがCDデビュー etc

 私と言えば
 ゼネコンで現場監督をしていた訳で・・・
 今の立ち位置を予想すらできない

◆1994年 高卒3年目で「首位打者」獲得
 *Windows95の発売は翌年!?(まだまだアナログ時代)
 
◆2001年 メジャー1年目「首位打者・盗塁王・新人王・MVP」
 *「9.11」NYであのテロのあった年だ



そして
◆2019年3月21日 現役引退表明
 *あと40日で元号が変わる(平成が幕を閉じる)


記録という偉大な足跡はさておき・・・
平成という年月において
まさに「シンボル」であったこと

例えばあの打席でのルーティーン
バットを立てて相手投手と間合いをはかる瞬間

その姿かたちは・・・
(バスケの)エアジョーダンが
シルエットだけで通用するのと同じく
アイコンとして成立してしまう
・・・まさに時代の象徴だ

戦意喪失

高校三年生のとき
「センター前ならいつでも打てます」
といった野球少年は

多くの野球ファンが最も感動するシーンに上げる
2009年 WBC:韓国戦において
世界最高の「センター前ヒット」を打つ
そう延長での逆転決勝タイムリーだ

それについてはもはや多くを語る必要はない
二塁上でクールな表情で佇むイチロー
狂喜乱舞の日本ベンチ・・・

しかしこの直後はあまり知られていない
 なんと次の一投目
 しゃらっと「三盗」してるのだ

野球のセオリーでは言うまでもなく
「ひとつでも先の塁」へ進むのは鉄則

とは言うものの
あの空気感の中それを実行するイチロー
それをやられた韓国側のベンチ・・・

タイムリーで2点取られただけでも
「意気消沈」していたところへ

「どーだっ 参ったかっ‼」と言わんばかりの
えぐるようなプレー

僅かに残っていた戦意を
完全なまでに「へし折った瞬間」だったと記憶している

凄まじい勝ちへの執念と
圧倒的なリーダーシップ
・・・イチロー恐るべし

球道者

求道者 ⇒ 球道者
などと評されてきたイチロー

パワー重視のメジャーに
走攻守のバランスやスピードやしなやかさを注入した

Baseballの発祥の国に
その原点を呼び起こさせたわけだ

そんなイチローが引退会見で
昨今の「頭を使わない野球」を憂いでいた

本人ではないので本質を知る由もないが
恐らくデータ重視
(球数やポジショニング等々)の傾向が強まり・・・
野球本来の旨味や面白みや駆け引きよりも
「勝ち負け」だけの商業主義や合理性の蔓延

個が持ち合わせている
 (日本なら)武士のような
 (アメリカなら)ガンマンのような
本来あるべき強烈な何かが薄れていっている
・・そんなところではないだろうか

上手くは言えないが
その流れや方向性って
今現在の「世の中全体」にも
相通じることなのではないだろうか

データ主義・・・
AIやIoTやビックデータといったテクノロジーの潮流
間違ってもそれ自体を否定するつもりは毛頭ない

しかしながら
同じ時代を並走させてくれた
イチローが教えてくれた・見せてくれた

その独自の哲学と妥協のない姿勢を
きっと忘れてはならないのだろう

この平成が幕を閉じるタイミングで
次の時代へのメッセージを
孤高のバットマンはそっと残してくれた
  私にはそうとしか思えない

イチロー選手・・・
  本当にお疲れさまでした
  ありがとうございました

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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