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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「優しいって、ひらがなにすると、やさしくなる」

田村哲也

田村哲也

大好きなクリエイターのひとり「糸井重里」氏

一番右の【すいません、ほぼ日の経営】日経BP社
という糸井さんの新刊について書こうと思います
(読後「芯」喰ったぁ‼って感じたので・・)

川島容子さんとの対談形式

伊藤忠ファッションシステムの取締役である川島さん
大きな組織でずーっと過ごされてきた「常識」の塊のような方と

( それとは真逆の糸井さんの)思考とキャリアと
得体の知れないゆったり感との対談形式で流れていきます

以下、章ごとに気になったフレーズを抜粋
(長くなりますがお付き合いのほど)

ほぼ日と事業(第一章)

▪ターゲットは設定しません。
 その代わり、じぶんがお客さんになったら本当に喜ぶかどうかを、本気で考える
 ことにしています。

▪たいていの会社だと「好きか嫌いか」よりも「いいか悪いか」が問われます。
 「いい」・「悪い」で判断するようになると、みんながどんどん同じになります。
 なぜかというと「悪い」より「いい」を選ぶからです。
 ただ簡単に「好き」・「嫌い」を決めるのではなく、「じぶんがなにを好きと
 言っているのか」ということを、ものすごく考えることが大切です。

ほぼ日と人(第二章)

▪「インディペンデントデー(一人で考える時間):毎週金曜日」をつくった理由は、
 チームで仕事をしていると、ときどき、ほかのメンバーに頼りすぎることがあります。
 じぶんはぼーっとしていて、誰かが言いだすのを当てにするようなことです。
 けれどどんなミーテングだって「じぶんだったらこうする」と考えてから
 集まらないと意味がありません。
 それは個人練習なしで試合に出るようなものですから。
 ひとりで考える時間がないと、なにも始まらないし、ひとりで考える時間が基礎だぞ、
 ということをもっと前面に打ち出そうと思ったんです。

▪「どこか旅行に行こう、遊びに行こう」というときに、「あいつも呼ぼうよ」と
 呼ばれる人がいますよね。その【あいつ】が、うちがほしい人です。
 そういった人が、うちに入ってから「術」を覚えていけばいい。

▪うちには(伝家の宝刀の)「誠実」と「貢献」という二つの言葉があります。
 【誠実】については「誠実は姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、
 誠実であることはできる」ということです。
 【貢献】については「貢献はよろこびである。貢献することで、人をよろこばせる
 ことができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。
 貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」です。
 そして、「誠実」と「貢献」では、「誠実」のほうが重要です。

▪以前は「一生懸命やります」という人同士が平らにワイワイ働いていて、
 そこには具体的な視点が足りませんでした。
 それで【期限】・【責任】・【やり方】という言葉を考えてみました。
 「こうだったらいいのになぁ」ではダメで、じぶんたちのやり方でやってみること。
 つまり行動しなければならないんです。
 いつまでという期限も含めて、責任をもつんだとわかったうえでやっていく。
 そういう人になってほしいと思います。

ほぼ日と組織(第三章)

▪ほぼ日の行動指針「やさしく、つよく、おもしろく。」

▪人間は毎日雑多な生活の中で生きている。
 だからビジョンや社是、ミッション、理念といった「目標」が会社にあることは、
 とても大事だとも思っていました。
 会社は目的のある組織ですから、やっぱり旗印がないとダメなんです。
 ただ、言葉にしてしまうとそれが会社を縛ってしまうところもあります。
 言葉は「なにかをする」ためのものであって、「言葉に合わせるためになにかをする」
 わけではありません。
 「なにかをするお金が必要だ」というのはわかるけど、「お金が必要」ということが
 優先され過ぎたら、「なにかをする」ことが見えづらくなることもあるわけです。

▪社内外(株主が何と言おうが)の人たちに分かってもらおうと思ったのが、
 「雪かき」・「お祭りの寄付」・「峠の茶屋」です。
 *【雪かき】は、あるお店が、じぶんの店の隣まで雪かきするのは、損得で判断
  すれば損かも知れません。 けれど会社としてやっておかしいことではありません。
  店に来る人が歩きやすいようにするのは、その会社の仕事です。
  そして自分の店の前だけ、きっかりと線を引いて雪かきするのはダメなわけで、
  お互いのエリアを外れてもやるべきものでしょう。
 *【お祭りの寄付】は、京都や地方の町を見ていると、お祭りで使う山車を補完したり、
  補修したりする仕事に、結構なお金と労力がかかっています。
  町で商売をしている人はみんなそれなりにかかわっていて、手間をかけられない
  会社は寄付という形で手伝っていたりします。
 *【峠の茶屋】は、これも維持するのは大変だけれど、本当に必要としてくれる人の
  ためにやめないでつづけていくことが大事です。
  「もうからないからやらない」ではなくて、「それが私たちの社会的使命だと思って
  やっています」という考え方はあるんじゃないかと思いました。
 この3つの考え方で「それによってなにが得られるんだ」と株主や社会に問われたとき
 「回りまわって利益になる」と説明することができます。

▪会社としては「やさしい」だけでなく、「つよく」ないといけません。
 言い換えればタフであるということ。
 つよくないと生きていけないし、人の役にも立てませんから。
 たとえば「ちょっとそこのニトログリセリンを持ってきてください」というお願いは、
 転ぶかもしれない人にはしませんよね。絶対に転ばないだろうと思う人に頼むはずです。
 つまり「つよさ」とは、確実に実行してくれそうだということです。

ほぼ日と上場(第四章)

▪ほぼ日はとても自由そうに見えるけれど、膨大な不自由が隠れているかもしれない
 と気づきました。子どもであることを言い訳にして、小さいサイズの中で
 狭い認識でいるじぶんと、それに合ったところでたのしくやっている社員、
 というバランスで落ち着いていることをとても残念だと感じました。
 (上場への動機を問われて)

▪ぼくが感じたのは「人は口で言えないことを書けるようになったときに、
 じぶんがわからないことを言えるようになってしまった」ということです。
 それを、どこまでじぶんがわかることだけを言うように戻せるか。
 それが、ぼくがやろうとしたことだし、なんとかやり遂げたことでもありました。
 (上場へのプロセスを問われて)

▪「おじさん成分(ちょっとだけ無責任だけれど、ときに助けてくれたりする)」で
 できていたぼくが、「おとうさん成分(責任がでるから、厳しかったり突き放し
 たりする)」を入れなくてはいけないということでした。
 ぼくの中の【おとうさん成分】は、社長に必要なことを問いかけてくれるけど、
 それがつよくなりすぎて【おじさん成分】がなくなると、それはそれで危うくなります。
 (上場後の違いを問われて)

ほぼ日と社長(第五章)

▪正しそうなことを口で言うだけならやさしいけれど、現実にはそれを変えられない
 理由がいくつもあります。
 逆に、正しそうだけれどそもそもその正しさを疑ったほうがいい、ということもあります。
 たとえば“平等のマジック”のようなものにみんな足をとられています。
 「本当の平等ってなんだろう」と。でもそれは永遠にわからないことだし、
 ぼくは「本当の平等」は無いと思っています。

▪ぼくは「じぶんのリーダーはじぶんです」とずっと言ってきました。
 つまり誰かのせいにするのではなく、じぶんが覚悟を決めて選択する。
 じぶんのリーダーとして、じぶんで判断するわけです。
 社員一人ひとりがそうなって、「あなたたちがいてよかった」と言われるチームに
 なっていけるといいと思っています。

▪いい気になりそうなときのブレーキが、ぼくの中にあるんです。
 「これってお金は入るけどフェアじゃないんじゃないか」・「人気者になりたくて
 ガツガツしていないか」・「誰かを悪者にしていないか」・「逃げていないか」とか、
 とにかくブレーキになることばかり考えています。
 人間はチヤホヤが続くと、だんだんブレーキを踏まなくなります。
 できるだけじぶんはそうなりたくないと思っています。
 それは「みっともない」という感覚よりも、やっぱり「かっこいいほうがいい」
 と思っているからです。

(以上 文体加工せず抜粋終了)

「今」を生きるスタンス

この本には
*事業の進め方
*Life(いい時間とコスト)
*判断基準
*採用(いい人募集)
*働き方改革(ぎゅっとやれ)
*理念や行動指針
*心のありよう
*生きるスタンス
*マネジメント
*組織(内蔵型組織図/自然治癒力)
*チーム編成
*クリエイティビティの3つの輪
*経営(期待値と予算)
*社長の役割
*上場へのアプローチ(や変化)
などなど

現代を生きる全てのビジネスパーソンに
その手の書籍とは全く違った角度と雰囲気で
本質を突いてくれてます・・・が

(なのに)老若男女どなたが手にしても
読み物として成立してしまうとも思われるのです

押しつけ感がないからかな・・・
恐るべし糸井さん(そして川島さん)


「報酬」や「強権」では
  決して動かない時代となってしまった現在(現代)
「常識」や「価値観」は
  以前のそれとはまったく様変わりしていく今こそ
「スペック」や「情熱」とは
  一線を画した【ほぼ日】の存在に・・

現代を生きる私たちが
(少しだけ)立ち止まる何かを
(確実に)教えてくれているような気がしました

優しいって、ひらがなにすると、やさしくなる

(この本の主旨とは違うかもしれませんが・・・)
抜粋した部分を読むと感じたと思いますが
「自分」じゃなく「じぶん」と平仮名
「喜び」じゃなく「よろこび」
「何か」じゃなく「なにか」
「優しい」じゃなく「やさしい」・・・と
平仮名表記が多いのに気が付かれたかと
(書籍の本文がそうなってます)

正論を振りかざすような時に
言い回しに気を配るのは何よりですが

優しい⇒「やさしい」にした方が
ふんわりと、あったかく、
しかもちゃんとその真意が届くような気がするのです

これは文字や声という範疇だけではなく
表情やアクションといった非言語的な部分までも
「ひらがな」にするという意識が・・・

こんな時代だからこそ丁寧に大切にすべき事

これまた糸井さんに
教えて貰ったのではないかと感じたりもしています


生活の中にもっともっと【ひらがな】を
取り入れていかないと
横文字文化に飲み込まれてしまいそうで
なんだか息苦しくて間違っているようで・・・

勝手に結びます。。。

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田村哲也
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田村哲也(経営コンサルタント)

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