「社員を壊す」経営者
わぁわぁ騒いでるだけで
「まるで金曜日の居酒屋」のようだ
全日本ラグビーの元日本代表監督
エディ・ジョーンズの言葉だ
奇跡のレッスン
その言葉は「奇跡のレッスン」という
NHKで放送されたものの中でのワンフレーズだ
(放送自体は2017年・・・私は先日YouTubeで視聴)
目黒学院ラグビー部をたった5日間指導し
それをカメラが追跡する
5日目には
専修大学の1~2年生を主体とするチームと
練習試合を行い勝利を収めるという内容だ
声を出せ‼
わたし自身
野球部だった高校時代
「声を出す」事は評価され
大事なことだと理解もしていた
しかし
初日の練習を見たエディは
選手同士が大声でコミュニケーションを
取っている事に対して
「選手たちはみんなおとなしいね
あれじゃぁただ叫んでいるだけだ
まるで金曜日の夜の居酒屋みたいだ」
この5日間でエディは
本当の意味での
コミュニケーションの大切さを教えてくれる
パスを出したら背番号を見ろ
ディフェンスをする上で大事な3つのPoint
*コミュニケーション
*ボールを持っていない人の動き
*身体を正面に向けること
この3点を初日の練習終了時点で
選手たちに伝える
2日目以降は
*タックルする時の構えは身長の75%で
当たる直前に身体を低く沈めろ
(多くの指導者はただただ姿勢を低くしろ、だけ)
*ボールも人も両方見ることが大事
*外のディフェンスは内側のそれより身体一つ下がれ
そういった分かり易い指導と同時に
「頑張ろうぜ」・「ここ集中しよう」的な意味のない声ではなく
「○○番は俺に任せろ」・「あと一歩寄せろ」的な
意味あるコミュニケーションの大切さを
練習を都度都度中断させて丁寧に鋭く教えていく
更に
*相手の肩の向きを見てその逆を行け
*パスを出したらその仲間の背番号を見に行け
パスを出してやみくもに
視野に入る敵の選手を
タックルしに行くのではなく
【パスした仲間の
背番号が見える位置でサポートしろ‼】
という的確さ(この分かり易さに 私は脱帽)
選手たちは
こういった分かり易い指導の下
みるみる吸収していくのを
カメラは追う
併せてここにも「声」という
意味あるコミュニケーション
の必要性を何度も
そして強く説いていく‼
「Bチーム」が強くなってこそ
「Aチーム(レギュラー組)」
vs「Bチーム(控え組)」の試合形式の練習
その際、エディは
Aチームの主力とBチームのメンバーを
ちょいちょい入れ替える
すると声の出ていなかった
Bチームの動きが良くなり積極性も増してくる
Bチームの中に適切な声を出してくれる
選手が入ることで
自分が何をすべきかわかってくると同時に
自信が湧いて来ているのが観ていてよくわかる
一方(誤解を恐れずに言うと)
Aチームを伸ばすことよりも
Bチームの底上げ(突き上げ)こそが
結果 Aチームを更に向上させ
本来の目的である
ラグビー部全体の「勝利」や「強化」につながることを
映像は教えてくれている
全ての組織に通じることは
間違いのないところだ
声のエナジー
*選手同士で「情報」を伝え合わなければならない
*話せば勇気が湧いてくる
*プレーも速くなる
だから「声のエナジー」だと
終始一貫 教えてくれている
Energy・・・そうエネルギー‼
声が生み出してくれるエネルギーは
組織においてとっても大切なことだと
改めて実感した
苦しい時間帯に「意味ある声を出し合う」ことで
弱気になっていた選手は勇気と元気を取り戻し
「声を出した選手自身」も集中力が高まる
チームの空気が変わる
試合でのそれは
よりそれを意識した「練習」でしか
培われないことであり
いかに日頃
「質の高い声」を意識しているかが
大切なんだと教えられた
「自信をもってボールを呼べ」
そこに潜む【声】には
信用・信頼・謙虚・理解・準備・努力・共有・・・
日頃の全て(練習)が
結果(試合)に出る
そんな理解で宜しいでしょうか
現)イングランド代表監督 エディ・ジョーンズ殿