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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「平成最後の夏⚾」その1

田村哲也

田村哲也

平成最後の夏は
その「夏の日」が
一日でも長くあって欲しいかの如く
異例といえる
6月中の梅雨明け

そして猛烈なインパクトを残した
「西日本7月豪雨」

きっと
恐らく
台風やゲリラ豪雨や竜巻や
酷暑や地震といった
平成を総括するような

決して
そうあって欲しくはないが

強烈で猛烈な
厳しい「平成最後の夏」になる
・・・そんな予感のスタートだ

本気の夏 100回目


そしてこの
「平成最後の夏」には
もう一つ
付け加えなければならないものがある

全国高等学校野球選手権
そう「夏の甲子園」が
100回目の記念大会だということ

今年
甲子園を目指す球児たちは
「平成最後の夏」・「第100回大会」
・・・だったと
後々まで言うことが出来
言われ続ける
(私の時は63回・・・古っ‼)

自然現象や
事件や事故・・・
全ての世知辛い
この空気感を
どうか劇的で圧倒的な球児たちのそれで
吹き飛ばして欲しいと
願わずにはいられない⚾

「平成最後の夏」は
3,781チームが甲子園を夢見て
強豪校はその頂点を目指す

ベタな話だが
この夏
一度も負けない学校は
たったの一校

そして多くのチームが
7月中に
儚く
あっけなく
一瞬にして幕を閉じる

特別な夏⚾

遠い昔だが
私にもその瞬間はあった

そして良くも悪くも
過去と想い出を美化して
引きずって生きてきた


病み上がりの5年前

私にとっての「最後の夏」の
対戦投手と会って
握手する機会を得た

そして手書きの手紙を
渡すことが出来た


* * *以下 原稿より* * *


渡辺久信監督へ

貴方にお会いしたのは
32年前の高崎城南球場。

貴方にとっては、その後に続く、
長く輝かしい野球人生の
ほんの一瞬の出来事(試合)。

その時の貴方は1年生。
一方、名もなき高校球児は3年生で、
その試合に負ければ高校野球が終わる日。

すらっとマッチ棒のようにスリムな「背番号10」は、
その身体をムチのようにしならせて、
私にとっての今までの野球人生で
見たこともない球を
低めいっぱいに投げ込んできた。

気が付けば、
あっという間に試合は終わり・・・3対1。
しかし内容は、
点差以上の圧倒的な
レベルの違いだったのを忘れていない。

多くの高校球児が、
敵わぬ夢と知りながら「甲子園」を目指す。
そしてほとんどの球児が地区予選であっけなく散る。

その後、野球を続ける者、そこでやめる者・・・
野球との関わりとは別に、
誰もが、それに一緒に向かった仲間や辛かった練習を、
身体いっぱいに沁みこませて、
その後の人生を歩んでいる。 
殴られたことすらも、宝物のようにして。

そして、私のそれは、誰にも触らせない、
更なる誇り高き大切なものとなっている。

何故なら、それは
「西武の渡辺に負けた、最後の夏!!」だから。
絶対的な前置詞がつく「特別な夏」だからだ。

▪「渡辺からヒット打ったんだけど負けちゃったよ」
▪「勝てばベスト4、でもその年の前橋工業は甲子園行ったんだよ」
▪「西武のドラフト1位だもんな、ワンバンしそうな低目がホップしてたよ」
・・・・ぜーんぶ、貴方を通しての自慢話。

勝手に、自分の高校野球を昇華させて・・・
でもそれだけで、「高校で野球やってました」と言えたのも事実。
今日まで明るく前向きに生きてこれたのも、
大袈裟でなく紛れもない真実
・・・貴方のおかげです。

貴方の速球が、ある意味、私を支えてくれました。

そして、こうしてお会い出来たことが、
また残りの人生に大きくプラスになることは間違いありません。

クライマックスシリーズ参戦に向けての、
最も気の抜けない大切な時期に、
お時間をいただき・・・本当にありがとうございました。
残り試合は全勝してください。
心より応援してます。

貴方がジャイアンツ相手の日本シリーズで、
ビシビシ投げていた時の
「黄金の西武ライオンズ」を再び作ってください。
本当に本当にありがとうございました。

平成25年9月24日
群馬県立吉井高等学校 
(32年前の)野球部主将 田村哲也


* * *以 上* * *


とある伝手で
西武球場のグランドレベルまで
下りることが許された

この翌々日に
マー君の24連勝で
星野監督率いる楽天イーグルスは
初優勝した2013年
・・・あの頃の出来事だ

今思えば
ステロイド投与中で
ムーンフェイス(顔パンパン)

しかも球場までは
車椅子

なのに人工芝の上に
立たせてもらったら
不思議なことにシャキシャキ歩けて・・・

私にとって
忘れられない
夏の終わりの一夜となった

人生は長い・・

さてと

「平成最後の夏」を終わらせる球児たち
「平成最後の夏」を終わらせた球児たち

引きずっていいんだよ
後悔も達成感も
何もかも・・・

誇張したって
自慢したって
なんだっていい

生きるための
エネルギーに変えればいい
都合よく美化したっていい

たかが高校野球
されど高校野球

野球で飯が食えるわけでもなしっ


仲間と過ごした
2年と4カ月は
何一つ無駄なことはないんだよ

人生長いぞーっ
色々待ってるぞーっ

どんな時も
「バッチ来いよー‼」って
立ち向かって欲しい⚾


「平成最後の夏」を

100回目で100回分の
「本気の夏」
を担ってくれた球児たちに

幸多かれっ‼

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