好感を持たれる会話術② 〜喋り方の癖とは?〜
アナウンサーの森田都です。
話し方の癖は、出来る限り、排除して、素直な喋り方にするほうが、人に嫌みを与えず、話を聴いてもらいやすい・・・。
前回までは、排除すべき話し方の癖を三つに分類してみました。
今日はそのうちの【音感的な癖】について分かりやすくお話ししますね。
音感的な癖・・・とは、発音発声、イントネーションの不具合に起因する癖のことです。
声が小さい、滑舌が悪い、抑揚が不自然、語尾が伸びる、語尾が跳ね上がる・・・などが、ここに分類されます。
皆さん、ちょっと【デパートの館内放送】又は【バスガイドさんの話し方】を思い起こしてみてください。
・・・と申し上げると、皆さん、一様に独特の抑揚を付けた喋り方が浮かんだのではありませんか?
音声を文字で表現するのは難しいのですが、今、皆さんの頭の中に【ご案内申し上げま〜す♪只今~、7階催事場にて~♪北海動展を~♪開催しておりま〜す♪】とか【右手をご覧くださ~い♪東京スカイツリーでございま~す♪】とか・・・歌うような、おかしな節回しの喋り方が浮かんだはずです。
その昔、山田邦子さんのバスガイド・ネタでも、その節回しで演じていらっしゃいましたね。
つまり、【館内放送】とか【バスガイドさん】というと、多くの人に、その独特の節回しが思い浮かぶほど、癖が強いということなのです。
もし、アナウンサーが、そんな節回しでニュースを読んだらどうでしょう?
強烈な癖が気になり過ぎて、肝心のニュースの内容が、すんなり頭に入ってこないのではないでしょうか。
レッスンでも、生徒の皆さんに文章を音読していただくと、各々、大なり小なり喋り方の癖が表れます。
逆に、【館内放送】や【バスガイドさん】の独特の節回しは、各々まちまちの癖を隠し、喋り方を一律に統一するためなのではないか?と勝手に推測しています。
レッスンでは、まず、その癖をご指摘し、それぞれ気付いていただくことから始めます。
それが、話し方改善への第一歩。
個人レッスンからグループレッスンまで、また、読み聞かせボランティアなどのアマチュアから、アナウンサーの訓練で鍛えたいというプロの方まで、柔軟に対応いたしますので、まずは、お気軽にご相談くださいね。