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田中嘉一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

急に医療機器が動かなくなる

田中嘉一

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テーマ:医療安全

「急に医療機器が動かなくなる」をテーマに実際の事例を織り込みながら考察していこうと思います。

急に医療機器が動かなかうなったら困りますよね。特にこの原因が故障だったら、現場では打つ手が無くなります。メーカーから代替機を借りて修理に出すことくらいしかできません。
では、このようなケースは医療機器にまつわるトラブルの何%程なのかというと実は1割程度なんです。
9割は使い方の拙さや取り扱いの拙さによって誘発された故障になります。

では、取り扱いの拙さによって誘発された故障とはどういったものが有るか検証していきましょう。
主だった原因は以下の通りです
1,バッテリー管理
2,ケーブル断線
3,筐体破損

今回はバッテリー管理について
輸液ポンプなどに搭載されている内部電源といわれる充電式のバッテリーは管理が為されていない代表格です。機器によって違いはありますが一般的にバッテリーの交換時期は2年ごとです。
ところがここが管理されていない場合、購入してから5年も6年もバッテリーを交換したことが無いという事が多々あります。
バッテリーが経年劣化すると、化学的な容量が減少し充電量が減ってしまいます。そのためフル充電していてもバッテリー駆動した場合すぐに電源が落ちてしまいます。これはバッテリー劣化を念頭に入れて交換計画を作成していなかったために起こります。
バッテリーは交換時に次の交換時期を示すシールが付いていますのでこれを活用します。
モニターの送信機に使用されるバッテリーは乾電池です。乾電池は1・2週間も連続使用すれば無くなります。モニターでしたら画面上に電池が少なくなってきている状況を表示しますので間もなく電池切れになるなと思ったら早めに交換しましょう。しかし、これは見落とされやすい所で、気づいたら画面に電池切れと出て波形が飛んできていないといった事例も見受けられます。
モニター画面上に表示された電池マークは電池のインジケータですので、モニタ画面をチェックする際に同時にチェックするようにしましょう。

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田中嘉一
専門家

田中嘉一(臨床検査技師)

MEテック・ラボラトリー合同会社

医療機器保守点検・安全管理のエキスパート。300床以下の病院を対象に、「医療機器安全管理と運用」「コストダウン」「丁寧な病院内研修・指導」の3本柱で、病院の医療ミス防止の一翼を担っている。

田中嘉一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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