思わぬところに落とし穴
輸液ポンプの清掃に関する事をお伝えします。
現場を巡回している時に比較的多い看護師さんからのご質問の中に、輸液ポンプの清掃方法について聞かれます。
薬液が固まって(結晶化)して拭いても取れないとか、血液が付着したけどアルコールで拭いていいのか?とか、滴下センサーが薬液が付着してネチャネチャして動きが悪いなど様々なケースがあります。
まず、アルコールによる清拭ですがこれはNGです。(しかしニプロのポンプはアルコールで清拭するようニプロさんから言われています)
アルコールは医療機器のプラスティックや樹脂の筐体(ボディ)を傷めてボロボロにし、破損なのどの原因となりますので、絶対に清拭には使用しないでください。
医療機器の清拭にお勧めなのは一般的に言う除菌クリーナーです。第四級アンモニウム塩や加速化過酸化水素を使ったもので、サラヤや東栄部品などで出している物です。
これがない場合は水道水を使ってください。
不織布やガーゼに除菌クリーナー又は水を染みこませて筐体をよく拭いてください。
滴下センサーに掛かった薬液はセンサー可動部の隙間に入り込んで水あめ状になっている場合があります。
この場合センサーは二つにばらせますので、ばらした後に流水、またはぬるま湯でよく洗い十分水けを切ってから組み立てます。
どうしてもバラせない場合は洗面器にぬるま湯を張って、この中にセンサーを入れてジャブジャブと洗います。水気はよく切ってください。これで汚れによる誤動作も解決できます。