「えっ?故障」心電図モニター1
以前契約していた病院さんの看護師さんから電話で問合せ受けた内容ですが、
「低圧アラームが鳴り続けているんだけど、見た所どこかが外れているような事はない」との事で、「なんでこんなに低圧アラームがなるんだ?機械がおかしいじゃないの?」というでした
。設定モードはSIMV+プレッシャーサポートとの事でした。
気道内圧計の針の動きを聞いたところ、ものすごく大きな振り幅であることが分かりました。
更に突っ込んで聞いたところ、患者さんの自発呼吸があり、気道内圧計の針が陰圧側に大きく振っていて、低圧アラームが発生する設定圧に陽圧の圧が届いていない事でアラームが発生してた状態でした。
これは、患者さんの回復が進みこの方の肺活量などが大きくて、自発呼吸に同期して入るプレッシャーサポートの陽圧が自発による陰圧で相殺されて低圧アラームの設定値に届いていなかったのです。
対策として低圧アラームの設定値を低く設定するという方法もありますが、これほど患者さんが回復しているのであれば併せてウィーニングに向けての設定に変更した方が良いです。
主治医の先生と相談して、CPAPに変更して頂く事を提言し一件落着となりました。
PMDAの人工呼吸器の取扱いに関する注意記事2つです
https://www.pmda.go.jp/files/000144615.pdf
https://www.pmda.go.jp/files/000145062.pdf