思わぬところに落とし穴
臨床工学技士が在籍しているのに手術室のメンテナンスに入れていない。
結局は手術室はメーカー任せとなっていしまいますが、部分的な外注という手があります。
何故なら、メーカーに依頼した場合そのメーカーの機器しかやってもらえないため全体的な一元管理が出来ないからです。
だから手術室の機器管理のみ専門業者に外注してメンテナンスから一元管理を委託した方が安全性が高まりコストも下がります。
臨床工学技士在籍中小病院に於ける手術室機器管理の現実
人工透析を中小病院では臨床工学技士が複数名在籍しています。概ね透析業務と病棟におけるME機器管理業務を行っていることが多いですが、意外なことに手術室の機器管理は現場任せで臨床工学技士が関与していないという病院も見受けられます。
これは、どうした訳でしょうか?理由はいろいろあると思いますがどうやら人手が足りないからのようです。
手術室内では常勤の看護師さんが機器管理を実施しているようですが、専門家による機器管理は必要ないのでしょうか?
麻酔器、生体情報モニター、電気メス、シリンジポンプなどが代表的な機器ですが、主にメーカーに任せる場合が多いようでそれなりのコストと時間が掛かっているようです。
機器管理を専門とする業者では定期的に手術室内に入って測定器を用いた定期点検の他、整備、始業点検を実施できます。
バッテリーの管理やモニターのガス校正などの一元管理も実施しています。
概ねどちらの病院でも人手が足りていないことが多いと思いますので、必要な分だけの仕事を外注することは業界を問わず有効ではないでしょうか。
アウトソーサーを賢く利用して手術室内の安全性を担保することをお勧めしています。