エアコン25℃でも窓際が暑いのはなぜか オフィスの熱中症リスクと電気代高騰を窓から解決する方法

青柳真理江

青柳真理江

「オフィスの中央は涼しいのに窓際だけ暑い」という声に悩む総務・労務担当者は少なくありません。この窓際の暑さは単なる不快感にとどまらず、従業員の熱中症リスクと電気代の高騰という2つの経営課題につながります。本稿では、東京消防庁のデータをもとに窓際が暑くなる理由と、窓そのものへの対策について専門家の視点で解説します。


働き盛り世代に増える「オフィスの熱中症」


熱中症というと炎天下の屋外や高齢者を連想しがちですが、企業にとって決して他人事ではありません。東京消防庁の発表によると、令和7年(6月〜9月)の同庁管内における熱中症による救急搬送人員は9,125人と過去最多を記録しました。過去5年間のデータを比較すると、特に19歳から64歳までの働き盛りの年齢層で増加が目立つとされています。

年代別救急搬送人員

さらに、搬送された9,125人のうち多くが中等症以上の重篤な状態であったことも統計から明らかになっています。オフィス機器による室内発熱も加わり、気づかないうちに脱水症状が進む「隠れ熱中症」のリスクが高まっているのが実情です。従業員が職場で倒れて入院に至れば、企業の安全配慮義務が厳しく問われる重大な労務インシデントとなりかねません。

年齢区分別と中等症以上の割合

なぜ午後になっても窓際は暑いのか


エアコンを稼働させていても窓際が暑い最大の原因は、窓ガラスから侵入する日射熱と、時間差で襲う放射熱(輻射熱)です。東京消防庁の時間帯別データでは、12時台の搬送人員が977人と最多となっており、11時台から15時台にかけても800人以上と高い水準が続いています。

熱の伝わり方

時間帯別救急搬送人員

気温のピークは昼過ぎですが、建物自体が熱を蓄え西日が強まる14時から16時にかけても室内の暑さ指数(WBGT)は高い水準を維持します。日差しで熱せられた窓ガラスはパネルヒーターのように熱を放射し続けるため、午後になっても窓際の席は暑く、熱中症が起こりやすい環境になってしまいます。

東京の7-8月平均WBGT

設定温度を下げても膛らむ夏の電気代


窓際が暑いからとエアコンの設定温度をさらに下げても、根本的な解決にはなりません。一般的なオフィスビルの電力消費量を見ると、冷房をフル稼働させる真夏(8月)の電力消費量は、冷暖房を使わない中間期と比較して約1.4倍に増加し、夏のピーク時の電力消費のうち約30〜40%を空調が占めるとされています。

エアコン

その背景にあるのが窓の遮熱・断熱性能の低さです。建物の壁や屋根には断熱材が使われていますが、一般的な窓ガラスは熱を通しやすく、夏の冷房時に室内へ侵入する熱のうち約7割が窓を経由するといわれています。窓の性能を放置したままエアコンの設定温度を下げても、次から次へと熱が入り込んでしまい、電力を消費し続けるだけになりかねません。

建物への熱侵入

穴の開いたバケツ

塗るだけで根本解決する「窓用遮熱コーティング」


窓際の熱中症リスクと電気代高騰という2つの課題を同時に解決する方法として、既存の窓ガラスに直接塗布する遮熱コーティングがあります。ブラインドやカーテンは日差しや眩しさを遮っても熱そのものは室内に入り込みますが、窓用遮熱コーティングは窓ガラスの段階で熱を押さえるため、室内への熱侵入自体を抑えられる点が特徴です。

節電ガラスコート8つの特徴

メリット1 室内の温度ムラの解消


コーティングにより窓際特有のジリジリした暑さや午後の熱気が大幅に軽減され、部屋の中央と窓際の温度差がなくなります。どの席でも均一で快適な労働環境となり、集中力低下の防止や熱中症リスクの低減が期待できます。

メリット2 空調効率の向上による電気代削減


窓からの熱侵入を抑えることで、エアコンを過剰に稼働させる必要がなくなります。設定温度を28℃程度の適温に保っても室内を十分に涼しくできるため、夏のピーク電力と空調費の削減につながります。

なお、遮熱・断熱効果については環境省の環境技術実証事業をはじめとする第三者機関の試験で確認されており、客観的な根拠に基づいて導入を検討できる対策です。

まとめ 快適なオフィス環境で夏を乗り切る


窓際の暑さを放置することは、従業員を熱中症による入院リスクにさらし、無駄な電気代を垂れ流すことと同義です。本格的な夏が到来する前に、オフィスの「窓」そのものに対策を打つことが、労務リスクの低減と経費削減の両方につながる近道といえます。

無料相談・無料見積は随時受け付けており、最短即日対応も可能です。窓際の暑さや電気代の高騰にお悩みの総務・経営ご担当者は、お気軽にお問い合わせください。

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青柳真理江
専門家

青柳真理江(窓ガラス遮熱・断熱コーティング)

LARTH株式会社

多様な現場での経験をもとに、全国の塗装業者への研修講師も務める確かな技術が強みです。また住宅は主に女性社員が対応。不安の解消に努めるとともに、奥さまのみの在宅時でも安心してお任せいただけると好評です。

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