「節電ガラスコート」とは?
夏の暑さ対策として、日除けやミストシャワーだけでなく「窓」そのものに手を入れる方法が注目されています。東京都が2026年度に実施する「介護事業所等に対するサービス継続支援事業」の加算メニューⅢでは、窓の遮熱コーティングも対象となり得ることが委託事務局への照会で確認されました。本稿では、対象条件や費用の目安、施工上の留意点を専門家の視点で整理します。
結論:窓の遮熱コーティングは加算メニューⅢの対象となる可能性がある
窓ガラスに塗布して遮熱・断熱・紫外線カット機能を付与するコーティング剤(節電ガラスコート等)について、東京都が委託する事務局に確認したところ、加算メニューⅢの対象となる旨の回答が得られました(2026年8月時点)。
加算メニューⅢの対象は、「空間の温度を下げる、または上げないための設備・整備で、事業所・施設(利用者が同乗する送迎車を含む)に設置するもの」とされています。日除けやミストシャワーに限らず、窓の遮熱もこの範囲に含まれ得るということです。
この回答はあくまで委託事務局からのものであり、東京都による正式な認定・お墨付きではない点に留意が必要です。 また、福岡県や兵庫県のように設置工事費用や外部委託経費を対象外とする自治体もあり、取り扱いは自治体ごとに異なります。
対象施設か確認したい3つのポイント
- 対象は通所系・施設系(通所介護、認知症対応型・地域密着型通所介護、特定施設入居者生活介護、介護老人福祉施設など)。訪問介護は対象外
- BCP(業務継続計画)の策定が要件とされている
- 事前申請の締切は9月30日。対象経費は4月1日から11月30日に購入したもの

これら3点に該当する施設であれば、窓の遮熱対策を検討する余地があります。対象可否は必ず所管課・事務局に事前確認することが推奨されます。
窓の遮熱コーティングとは
窓の遮熱対策としては、フィルムの貼付や内窓の設置がよく知られていますが、既存の窓ガラスに専用コーティング剤を塗布する方法も選択肢のひとつです。ガラス交換や内窓設置を伴わず、既存の窓に遮熱・断熱・紫外線カット機能を追加できます。
介護施設の担当者からよく寄せられる質問を整理すると、次のようになります。
- 運営への影響:塗布のみのため規模にもよるが最短半日で完了し、フロアやエリアごとの段階施工にも対応可能
- 乾燥・におい:表面は塗布後約1時間で乾き、翌日には触れられる状態になる(完全乾燥は約1か月)。においは半日から1日程度で和らぐ
- 見た目・明るさ:透明タイプは視界や採光を大きく損なわず、見守りのしやすさを保てる(目隠しにはすりガラスタイプも選択可能)
- 施工できる窓:丸窓やアーチ窓など形状を問わず施工可能。網入りガラス・ペアガラスは熱割れ計算の実施後に可否を判断
- 費用の目安:13,200円(税込)/㎡(10㎡より、諸経費別)。10㎡以下は一律132,000円(税込、諸経費別)。見積もりは無料
- 耐久性・手入れ:耐久年数15年以上で貼り替え不要。日常の清掃で問題ない
- 賃貸・テナント:通常のガラスであれば剥離・塗り直しが可能(型ガラス等は剥離不可)

なお、遮熱・断熱効果については、環境省の環境技術実証事業をはじめとする第三者機関の試験で確認されているため、客観的な裏付けのある対策として検討しやすい点も特徴です。住宅からオフィス、店舗、工場まで幅広い建物での施工実績があります。
「日除け」ではなく「窓」に着目する理由
日除けやミストシャワーは設置場所の周辺のみに効果が及ぶ対策です。一方、室内が暑くなる主な要因は窓から入る日射熱であるため、入口となる窓を抑えることでフロア全体の温度ムラに対処できます。
- 窓際の席と奥の席の温度差に効果があり、デイルームや食堂の大きな開口部にも有効
- 塗布のみのため最短半日で完了し、休業せず段階施工も可能
- 耐久年数15年以上でフィルムのような貼り替えコストが発生しない
- カーテンやブラインドと異なり、開閉・洗濯などの日常的な手間が増えない
- 採光を保てるため室内が暗くならず、見守りのしやすさを損なわない
- 事務局の回答では、利用者が同乗する送迎車の窓も対象範囲に含まれるとされている
費用と補助のイメージ
- 加算メニューは、国庫補助上限額を超えた額について4分の3が補助される。上限額の詳細は補助内容一覧表や事務局で確認が必要
- 事前入力シートには品目・数量の記載が必要。施工面積(㎡)を明記した申請書式に沿う見積書の準備が可能
- 用途欄には利用者の熱中症予防(猛暑対策)の趣旨が伝わるよう記載する

予算の範囲内での交付であり、交付を保証するものではない点に注意が必要です。
よくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 網入りガラスや型ガラスでも施工できるか | 熱割れ計算を実施したうえで可否を判断する |
| 施工中は休業が必要か | 塗布のみのため最短半日。フロアごとの段階施工も可能 |
| 賃貸・テナントでも使えるか | 透明ガラスなら剥離・塗り直しが可能(型ガラス等は不可) |
| 申請は代行してもらえるか | 申請主体は事業所。見積・仕様面での支援は可能 |
医療・福祉施設での施工実績
- 療養施設(サナトリウム):療養棟の窓ガラスに施工し、景観を保ちながら四季を通じて穏やかな室温を維持
- クリニック:待合室・診察室の窓ガラスに施工し、温度の安定と空調効率向上に貢献
- 総合病院:病棟の窓ガラスに施工し、室温上昇の抑制と医薬品・医療機器への紫外線ダメージ軽減、空調コスト削減に寄与
まずは無料相談を
窓の写真や図面があれば、おおよその施工面積と概算費用の案内が可能です。現地調査・お見積もりは無料、最短即日対応も可能です。東京都以外の施設からの問い合わせにも対応していますが、補助の対象可否は必ず所管の都道府県担当課・事務局に事前確認することをおすすめします。
無料相談・無料見積は随時受け付けており、最短即日での対応も可能です。窓の暑さ対策や補助金活用でお悩みの施設運営者は、お気軽にお問い合わせください。
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