新人職人の定着率を向上させる育成カリキュラムとは? 技術職の離職を防ぐ「R&Dプラットフォーム」への挑戦

松岡弘樹

松岡弘樹

テーマ:壁紙スクール講師の徹底解説

お客様は誰に作ってほしいのか?

1. 「採用しても辞めていく」――経営を蝕む負のループを断ち切れ

建設業や製造業など、日本の基幹産業を支える「技術職」を抱える経営層にとって、最大の悩みは「人材の定着」です。

年間15名以上の採用枠を維持し、多額の求人コストを投じても、入社した新人が数ヶ月で現場を去ってしまう。 この「離職の連鎖」を、いつまで「今の若者は根性がない」という言葉で片付け続けるつもりでしょうか。

真の原因は、新人のやる気を削いでいる「教育の仕組み」にあります。

彼らは、あなたの会社で技術を磨き、人に喜ばれたくて入社したのです。 その熱量を冷ましているのは、他ならぬ現場の古い慣習、そして教育という名の「放置」ではないでしょうか。

2. 新入社員を舐めるな。知識はすでに彼らの中にある

今の若者は、私たちが想像する以上に学んでいます。 学校で基礎を学び、ネットや動画で最新の情報を自ら取り込んでいる。 必要な知識の土台は、入社した時点ですでに持っているのです。 だからこそ、あなたは彼らを採用したはずです。

それなのに、入社してから相当の期間、すでに知っている知識を重ねたり、現場で「まずは見ていろ」と放置したり、雑用ばかりさせるのは、彼らの知性と意欲に対する冒涜です。

「あなたの会社の独自のやり方」その部分だけを、新たに知識として事前に伝えるだけでいい。 彼らはしっかり家で学び、準備をして出社してきます。

彼らの「学びたい」という自律性を信じ、時間を無駄にさせない。 そこから本当の教育が始まります。

3. 初日から「壁紙や道具に触れさせる」体験こそが魂を作る

新入社員は何をしにあなたの会社へ来たのか。 壁紙職人なら、壁紙を貼りたくて来たのです。 それならば、初日からその願いを叶えてあげましょう。

私が運営する「Kitano壁紙スクール」では、かつて18日間かけていた工程を、3年間の試行錯誤を経て「15日間」にまで凝縮しました。 その核心は、初日からとにかく壁紙や道具に触れさせることです。
入社初日。知識よりも先に、道具の重みを体感する。入社初日。知識よりも先に、道具の重みを体感する。


知識を詰め込む時間は事前動画や講習作業中の助言で良い。

カッターを握る感覚、壁紙が吸い付く感触、道具の重み。 これらは現場で手を動かして初めて「自分の血肉」になります。

「壁紙や道具に触れる時間」こそが、職人としての誇りを育みます。 初日から本物に触れ、小さな成功と失敗を繰り返す。

このスピード感こそが、彼らに「自分は今、職人になっている」という手応えを与え、離職を食い止める最大の防波堤になります。

4. 安易な「外国人雇用」の前に、自社の「仕組み」を疑え

人手不足の解消として、安易に外国人労働者に頼る動きが加速しています。 しかし、その前に問い直すべきことがあります。 「日本の若者は、本当に技術職に興味がないのか?」

そんなことはありません。 ものづくりの国・日本には、自分の腕一本で生きていきたいと願う若者が大勢います。 しかし、彼らの受け皿となる現場が、あまりに不透明で前時代的な教育を続けているから、彼らは去っていくのです。

お客様の視点に立ってみてください。 あなたの会社に何を期待しているでしょうか。 外国人に作ってほしいのか?日本人に作ってほしいのか?

勘違いしないでください。 私は外国人労働力を否定しているわけではありません。 むしろ、彼らへのリスペクトが足りない日本の現状に危惧しています。

想像してみてください。 あなたは見ず知らずの国へ行き、言葉も文化も違う中で、その国の技術を学ぼうとする覚悟がありますか? 彼らはすでに、その凄まじい覚悟を持って日本に来ているのです。

しかし、彼らが日本に馴染めずドロップアウトしていくのはなぜか。 それは彼らの能力のせいではありません。 受け入れる側の社会、そして企業の「受け入れ体制(プラットフォーム)」が、彼らの覚悟に追いついていないからです。

言葉も文化も違う彼らに対し、ただ「教える」のではなく、どうすれば最短で彼らの力を引き出せるかという「環境整備」が足りていないのです。

仕組みが足りないことが、志ある者を孤立させ、日本人・外国人を問わず絶望させてしまう。 これは個人のスキルの問題ではなく、経営の構造上の課題です。

日本人であれ外国人であれ、初日から目を輝かせて道具を握り、誇りを持ってお客様の前に立てる環境を作る。

「誰が作っても、高い品質と誇りを提供できる仕組み」を構築すること。 それこそが、技術大国・日本が死守すべき最後の一線ではないでしょうか。

これが出来て初めて「共生」という言葉が社会的に認められると私は思います。
志ある者を孤立させない、国籍を超えた育成の仕組み(プラットフォーム)志ある者を孤立させない、国籍を超えた育成の仕組み(プラットフォーム)

5. 「R&Dプラットフォーム」を、共に作り上げたい

私は壁紙の世界で一つの成功例を作りました。 しかし、これはまだ一例に過ぎません。 大工、旋盤、溶接、調理……あらゆる技術職には、それぞれの誇りがあり、現場ごとの「正解」があります。

私は、自分がすべての正解を知っていると言うつもりはありません。 しかし、壁紙スクールで培った「教育の効率化」と「定着率向上」のロジックは、他の技術職にも必ず応用できると確信しています。

「うちの業界なら、どうすれば初日から道具を持たせられるだろうか?」 「どうすれば無駄な時間を削ぎ落とし、最短で戦力化できるだろうか?」

この問いに対し、各業界のプロである皆様の話を伺い、共に悩み、最適な「育成プラットフォーム」を作り上げていきたい。 それが私の今の挑戦です。
現場を、若者が技術を磨き、研究開発する『R&Dの場』へ。現場を、若者が技術を磨き、研究開発する『R&Dの場』へ。

6. 技術を「資産」に変え、10年後の勝者になる

人材育成を「コスト(経費)」として垂れ流すのはもう終わりにしましょう。 採用コストを確実に「戦力」という資産に変える。 日本の若者に技術を継承し、顧客に選ばれ続ける強い組織を作る。

現場を「耐える場」から、若者が技術を磨き、研究開発する「R&D(育成)の場」へとアップデートする。
その第一歩を、私と一緒に踏み出してみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここで読んで、未来が想像できた方はぜひ下記までご連絡ください。 私(松岡)が必ずご対応いたします。 

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松岡弘樹
専門家

松岡弘樹(壁紙スクール運営)

株式会社Kitano

内装業40年の職人など、熟練の講師が実際の現場で壁紙貼り方を指導し、仕事に役立つ実践的なスキルの習得が可能に。修了後は専属契約により、安定した需要が見込める原状回復工事での独立開業もサポートします。

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