かつらについて
エストロゲン(Estrogen)は、「卵胞ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種です。主に卵巣で生成されるホルモンで、女性の身体の発達や生殖機能、健康維持などにおいて重要な役割を果たします。本コラムでは、エストロゲンの基本的な特徴、種類、作用、そしてFPHL・FAGA(Female Pattern Hair Loss(女性型脱毛症)|Female Androgenetic Alopecia(女性男性型脱毛症))との関係などについて、当院公式サイトの「エストロゲンとは?」より簡単にご紹介させて頂きます。
エストロゲンの種類とその基本的な役割
エストロゲンは、女性のライフサイクルや健康に関与する重要なホルモンで、主に以下のような役割を担っています。
- 性成熟と生殖機能の維持
- 女性らしい身体の形成
- 心血管の健康維持
- 脳への影響(精神的健康の維持)
エストロゲンとFPHL|FAGA
エストロゲンは、髪の成長期を延ばし、毛包の健康を維持する働きがありますが、加齢や更年期などによってエストロゲンが減少するとそれらの効果が弱まり、薄毛や抜け毛が進行する可能性があります。
ヘアサイクルの乱れ
通常髪の毛は「成長期(3〜7年)」「退行期(2〜3週間)」「休止期(3〜4ヶ月)」のサイクルを繰り返しながら生え変わっていますが、エストロゲンが減少すると、このバランスが崩れ、成長期にとどまる髪の割合が減少し、髪が十分に育たないまま抜けてしまい、全体の毛量やボリュームが次第に減少します。この状態が続くと、特に分け目や頭頂部の薄毛が目立つようになります。
ジヒドロテストステロン(DHT)の影響
女性の体内にも男性ホルモン(アンドロゲン)が存在しており、通常はエストロゲンがその働きを抑えることでバランスが保たれています。しかし、更年期に入りエストロゲンの分泌が減少すると、このバランスが崩れ、相対的にアンドロゲンの影響が強くなります。その結果、アンドロゲンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が活性化し、毛包に悪影響を及ぼして、髪が細く弱くなったり、毛包の血流を悪化させるなどをして、FPHL/FAGAの進行を加速させる場合があります。
FPHL/FAGAの予防と治療
FPHL/FAGAの予防と治療においては、主に下記のような方法が挙げられます。
- 生活習慣の改善
- ミノキシジル
- スピロノラクトン
- 自毛植毛
- その他(アデノシンの外用やLED/低出力レーザー治療など)
エストロゲンとその他関連疾患
エストロゲンは、女性の健康にとって極めて重要なホルモンで、その不足や過剰はさまざまな疾患を引き起こす原因となります。以下に、エストロゲンと関連する主な疾患を紹介します。それぞれの詳細については専門医にご相談下さい。
- 骨粗しょう症
- 心血管疾患
- 乳がん
- 子宮体がん
- 更年期障害
- 不妊症
エストロゲンは、女性の健康を包括的に支えるホルモンですが、そのバランスの乱れが多くの疾患を引き起こす可能性があります。当院公式サイトの「エストロゲンとは?」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
1998年より薄毛治療・自毛植毛専門院としての実績を持つ紀尾井町クリニックでは、ミノキシジルといった治療薬は勿論、FUT法とFUE法の両方に対応が可能な薄毛治療専門のクリニックです。FPHL/FAGA・薄毛でお悩みの方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。