男性ホルモンと薄毛(ハゲ)の関係
アンドロゲン受容体(Androgen Receptor|AR)は、ホルモンであるアンドロゲン(男性ホルモン)を感知するタンパク質であり、体内で多くの重要な生理的プロセスに関与しています。この受容体は特に男性において重要とされがちですが、実は女性の健康にも大きく影響します。本コラムでは、アンドロゲン受容体の基礎知識、働き、そしてAGAとの関係や関連疾患について、当院公式サイトの「アンドロゲン受容体とは?」より簡単にご紹介させて頂きます。
アンドロゲン受容体の基本的な役割
アンドロゲン受容体(Androgen Receptor, AR)は、体内でアンドロゲン(男性ホルモン)の作用を細胞に伝える重要なタンパク質であり、生殖機能や身体の発達、健康維持において中心的な役割を果たしています。
- 性ホルモンの作用の媒介
- 骨と筋肉の健康維持
- 毛髪と皮膚への影響
- 前立腺の発達と健康維持
- 中枢神経系での役割
アンドロゲン受容体とAGA
AGAは、主にジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンによって引き起こされます。DHTはテストステロンから5α還元酵素(5αリダクターゼ)という酵素によって変換される強力なアンドロゲンで、毛包の中のアンドロゲン受容体と結合することで作用し、AGAを引き起こします。
アンドロゲン受容体とその他関連疾患
アンドロゲン受容体の異常や過剰な活性化、機能低下は多くの疾患の原因となる可能性があります。AGA(男性型脱毛症)以外のアンドロゲン受容体に関連する主な疾患について紹介します。
- 前立腺肥大症
- 前立腺がん
- アンドロゲン不応症(AIS)
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- サルコペニア(筋肉量の減少)
- 皮膚疾患(にきびや脂漏性皮膚炎)
アンドロゲン受容体は、男性ホルモンの作用を媒介する重要なタンパク質であり、体内で多くの生理作用を担っています。その異常はAGAや前立腺がんなどの疾患を引き起こす可能性があるため、適切な理解と管理が必要です。当院公式サイトの「アンドロゲン受容体とは?」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
紀尾井町クリニックでは、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったAGA治療薬は勿論、国内でも数少ない植毛技術を持つ(FUT法とFUE法の両方に対応可能)AGA治療専門のクリニックです。経験豊富な医師が個別にお悩みをじっくりとお伺いさせて頂き、一緒にAGA・薄毛治療プランを考えております。AGA・薄毛でお悩みの方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。