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眉毛・ヒゲの植毛について

林光輝

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テーマ:自毛植毛

 眉毛やヒゲへの植毛は、頭髪への植毛と同様に自身の髪の毛を活用して行う事ができます。眉毛やヒゲは顔の個性に影響を与える重要な要素ですが、遺伝的要因や外傷、火傷、病気、ストレス、過剰な抜毛などによって、眉毛やヒゲが薄くなる、あるいはまったく生えなくなることがあります。このような状況に対する解決策のひとつとして、眉毛やヒゲへの植毛という選択肢があります。眉毛・ヒゲの植毛について、当院公式サイトの「眉毛・ヒゲの植毛について」より簡単にご紹介させて頂きます。

眉毛・ヒゲ植毛の特徴

 頭部の植毛と違う点としては、移植先の皮膚の違いやデザイン、方向や角度、皮膚の状態など様々あり、どちらかというと頭髪の植毛よりも比較的移植難易度が高く、費用も頭部への植毛より高い傾向があり、クリニックによっては対応していない場合もあります。

生えてくるのは「髪の毛」

 眉毛やヒゲと髪の毛では伸びるスピードや長さが異なることも注意が必要です。眉毛やヒゲはある一定のところまで伸びると成長が止まりますが、髪の毛は長く成長します。このことから、移植した後の眉毛やヒゲを放置すると、移植毛だけが長く伸びてしまい元々の眉毛やヒゲは短い、という不自然な状態になります。ですので、移植後の眉毛やヒゲは定期的なトリミング(トリマーやハサミで長さを一定に保つこと)が必要となります。

眉毛・ヒゲの植毛方法

 眉毛やひげの植毛は頭髪の植毛と同様、大きく下記の2つの植毛方法によって行なわれます。

FUT法 (Follicular Unit Transpla

 AGAに強い性質を持つドナーエリア(移植株を採取するエリア)から皮膚のストリップ(帯)を切り取り、そこから毛包単位を分離し(株分け)、移植部位に移植していく方法。移植数が多いケースに向いている方法。
※詳細は当院公式サイト「ボリューム植毛FUT」でご確認いただけます。

FUE法 (Follicular Unit Extracti

 ドナーエリア(移植株を採取するエリア)から、専用の器具を使って1株ごとにくり抜いていく方法。移植株が少ないケースに向いている方法。
※詳細は当院公式サイト「くり抜く植毛FUE」でご確認いただけます。

眉毛・ヒゲ植毛の流れ

 眉毛・髭の植毛は、基本的には髪の毛の植毛手順と変わりません。
1)カウンセリング
2)手術 (デザイン、ドナーの採取、移植)
3)術後説明
4)アフターケア

眉毛・ヒゲ植毛の術後とケア

 移植後は、一時的に赤みや腫れが生じることがありますが、腫れは数日で治まります。移植された毛は、大抵術後1ヶ月程度で一度抜け落ちた後、再び成長を始めます。効果を感じて頂くまでには約6ヶ月から1年かかります。移植後のケアとしては、移植毛が定着するまでは特に以下の点に注意が必要です。心配な場合は、遠慮をせずに施術をしたクリニックに相談をしましょう。

眉毛・ヒゲ植毛の副作用やリスク

ドナー採取部の傷痕

 FUT法では、後頭部に1本の横に走る細い線状の縫合痕が残ります。周囲の髪の長さが2cm以上あれば、傷を隠す事ができます。FUE法では、後頭部に1mm程度の小さな米粒大のくり抜き痕が、採取した数分だけ(1000株採取なら1000個の傷)残ります。周囲の髪の長さがおよそ1cm以上あれば、傷を隠す事ができます。いずれも傷痕が気になる場合は、SMP(Scalp Micropigmentation)やFUT法ではFUE法を用いた傷修正などで目立たなくする事ができます。

術後すぐに見られる症状

 痛み、出血、吐き気、移植部位のかさぶたや赤み

術後、数日経ってから見られる症状

 額やまぶたの腫れ、かゆみ、しゃっくり、しびれ、移植毛のくせ

術後、数週間から数ヵ月後の間に見られる症状

 一時的な脱毛(ショックロス)、感染症・膿胞、移植毛のくせ

その他

 植毛手術のみならず外科手術全般に考えられる事ではありますが、手術において、通常ではみられない合併症や偶発症が発生することがごく稀にあります。どんな医療施設でもその可能性をゼロにはできません。軽症例では抗生物質や消炎鎮痛剤に起因するアレルギーで発疹が出現したり、重症例では麻酔薬のアナフィラキシー・ショック(血圧低下や意識障害など生命に危険が及ぶ過敏反応)などが発生する可能性もあります。自毛植毛手術においては、まれに移植株の生着不良例が報告されていますが、その原因は明らかではありません。

眉毛・ヒゲ植毛の留意点

  • 経験豊富な医師及び看護師が在籍しているクリニックを選ぶ事が重要である
  • 進行するAGAを見据えた上でのデザイン・施術を行う必要がある
  • かつらや人工毛植毛とは違い、手術後に効果が感じられるまでには時間がかかる
  • 生えてくるのは髪の毛であり、放置すると既存の眉毛やヒゲより長く伸びてしまう。定期的なトリミングが必要となる。
  • FUT及びFUEいずれの方法を行うにしても、毛根を採取した箇所には線状又は採取した株数分の米粒大の採取痕が残る(2~4cm程度髪を伸ばせば隠す事が可能)
  • 自由診療の為、クリニックごとや希望範囲等により異なるが、1回の手術費用は他のAGA治療費に比べて高額である
  • 自毛を使うため採取できる株数には限界があり、どう活用していくのかを慎重に検討する必要がある(広範囲に植毛すると密度不足になる可能性があるなど注意が必要)
  • 仕上がりや移植先の毛根定着率は手術を担当する医師や医療スタッフの医療技術や自身の体質による
  • 手術にはリスクや合併症が存在し、状態によっては適さない場合もある
  • 手術は植毛のメリット・デメリット、副作用・リスクなどの説明を受けて納得した上で、ご自身の判断によって決定するよう心掛ける
  • そのほか、手術後の経過中にいろいろな症状や副作用が出現する可能性がある

眉毛・ヒゲ植毛を行う医療機関の選び方

 眉毛・ヒゲの植毛をご検討される際に、考慮しておくポイントを簡単にご紹介します。詳細に興味のある方は「植毛で失敗しないための5つのポイント」を併せてご参照下さい。これらを考慮して、極力複数の植毛クリニックに相談をして、ご自身に合うクリニックをお探しになる事をお勧めします。

  • 経験豊富なクリニック(医師・看護師含む)を選ぶ
  • 医師との相談を十分に行う
  • 費用を確認
  • アフターフォローの確認
  • 期待できる効果を確認・認識する



 眉毛やヒゲの植毛は、見た目や自己表現に大きな影響を与える重要な手術です。気になる場所への自然な植毛は、自信を高めることが期待できます。そのためには、適切な専門医とのカウンセリングと経験豊富な医療機関の手による手術をおすすめします。当院公式サイトの「眉毛・ヒゲの植毛について」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
 1998年より自毛植毛専門院としての実績を持つ紀尾井町クリニックは、国内で数少ないFUTとFUEの両方に対応できるクリニックです。眉毛やヒゲの薄毛でお悩みの方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。





 

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林光輝
専門家

林光輝(医師)

紀尾井町クリニック

医師として精神科の診療経験を持ち、25年以上にわたり自毛植毛の先駆的存在として薄毛対策に携わる。心理的なケアに配慮しつつ、熟達したチーム医療による植毛技術で違和感ない自然な仕上がりを目指す。

林光輝プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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