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毛包とは?

林光輝

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テーマ:AGA・薄毛

毛包(もうほう)は、毛髪が成長する場所であり、皮膚の一部に存在する複雑な構造体です。本コラムでは、主に頭髪について、毛包の構造、機能、毛髪の成長サイクル、毛包に関連する一般的な問題、毛包の健康を保つための方法などを、当院公式サイトの「毛包とは?」より簡単にご紹介させて頂きます。

毛包の構造

 毛包は、皮膚の中に存在し、文字通り「毛を包んでいる」部位となっており、毛髪の成長を支えるためにいくつかの異なる部分で構成されています。

内毛根鞘(ないもうこんしょう)

 毛包の内部に位置し、毛髪の根元を包み込む重要な構造です。毛包の深部にあり、毛髪が皮膚内で適切に成長するために必要不可欠な役割を果たします。

外毛根鞘(がいもうこんしょう)

 毛包の外側に位置し、内毛根鞘の外側を取り囲む層です。毛包の保護と支持に重要な役割を果たしています。外毛根鞘は皮膚の表皮と同じ起源を持ち、毛包の構造を強化し、毛髪の成長に必要な環境を提供します。

皮脂腺(ひしせん)

 毛包に付随する腺で、毛包の側面に位置している重要な構造です。この腺は皮脂という脂質を分泌し、毛髪と皮膚の表面に潤滑剤を供給します。

立毛筋(りつもうきん)

 毛包に付随する小さな筋肉で、毛包の外側に位置しています。この筋肉は、皮膚の下にある小さな筋繊維で構成されており、毛包に対して垂直に取り付けられています。

毛包の機能

 毛包の主な機能は、毛髪の生成と成長を支えることです。毛髪は下記のサイクルを経て成長し続けます。詳細にご興味のある方は「毛周期(ヘアサイクル)とは」をご参照下さい。

  • 成長期(アナゲン期)
  • 退行期(カタゲン期)
  • 休止期(テロゲン期)

毛包に関連する問題

 これらの問題は皮膚科や専門の医師に相談し、適切な治療を受けることで改善することが重要です。治療方法は、原因や症状に応じて異なりますので、異常を感じたら速やかに医師に相談をしましょう。

脱毛症

 例えば以下のようなものがあります。

  • AGA(男性型脱毛症)
  • FPHL|FAGA(女性型脱毛症)
  • 円形脱毛症
  • びまん性脱毛症

毛包炎

 毛包(毛穴)に炎症が起こる状態で、細菌や真菌、ウイルスの感染が主な原因です。毛包炎のリスク要因には、不適切な衛生管理、過度の汗、皮膚の摩擦、免疫力の低下、肥満、糖尿病などが含まれます。

ニキビ

 毛包が皮脂や角質で詰まり、細菌感染が起こることで発生します。頭皮のニキビは、放置すると慢性的な問題となり、毛包の損傷を引き起こすことがあります。これにより、毛髪の成長が妨げられ、薄毛や脱毛の原因となることもあります。

毛包の健康を保つための対策

 毛包の健康を保つためには、日常生活の中で以下のような対策を実践することが有効です。

  • バランスの取れた食事
  • 適切なヘアケア
  • ストレス管理
  • 適度なマッサージ
  • 適切なヘアスタイリング

毛包と植毛(自毛植毛)

 植毛(自毛植毛)は、AGAなどによる薄毛の治療法のひとつで、健康な毛包(AGAに強い耐性を持つ)をドナー部位(通常は後頭部や側頭部)から採取し、薄毛部分に移植する外科手術です。詳しくは「植毛とは?医師が詳しく解説」をご参照下さい。


 毛包は、毛髪にとって不可欠なものであり、その機能と健康を理解することは、毛髪の問題を予防し、治療するために重要です。当院公式サイトの「毛包とは?」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
 1998年よりAGA治療・自毛植毛専門院としての実績を持つ紀尾井町クリニックは、AGA治療薬はもちろん、国内でも数少ないFUT植毛とFUE植毛の両方に対応できるクリニックです。AGA・薄毛でお悩みの方、抜け毛が増えてきたと感じる方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。

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林光輝
専門家

林光輝(医師)

紀尾井町クリニック

医師として精神科の診療経験を持ち、25年以上にわたり自毛植毛の先駆的存在として薄毛対策に携わる。心理的なケアに配慮しつつ、熟達したチーム医療による植毛技術で違和感ない自然な仕上がりを目指す。

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