頭頂部(つむじ・O字)の薄毛について
AGA治療薬は、AGAで悩む方々にとって重要な治療法として知られています。本コラムでは、AGA治療薬の種類や効果、そして副作用について、当院公式サイトの「AGA治療薬とは?その効果や副作用を解説」より簡単にご紹介させて頂きます。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAは男性型脱毛症を意味するAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性の薄毛の原因において最も多い脱毛症です。AGAのメカニズムを簡単に紹介すると、血液中に流れている男性ホルモンであるテストステロンが、5α還元酵素(5αリダクターゼ)という酵素によってジヒドロテストステロン(以下DHT)という物質に変換されます。このDHTが毛包に分布する受容体(アンドロゲン受容体)に作用して髪の毛の周期を早めてしまい、太く成長しきる前に抜けてまた産毛に生え変わるサイクルへと変えてしまいます。この状態になった部位は太い毛が産毛へ置き変わっていくため、頭皮がだんだんと目立つようになってきて薄毛状態になってしまうのです。
AGA治療薬の種類
AGA治療薬は大きく分けて、内服薬と外用薬の2種類に分かれます。ここでは代表的な3つのAGA治療薬をご紹介します。
内服薬
フィナステリド
DHTの生成を抑制することでAGAの進行を防ぐ内服薬です。
デュタステリド
フィナステリドと同様に5α還元酵素を抑制しますが、フィナステリドよりも強力にDHTの生成を抑える効果(フィナステリドはⅡ型のみを抑えるのに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を抑える)があります。
外用薬
ミノキシジル
頭皮に直接塗布する外用薬で、血行を促進することで毛包を活性化し、発毛を促進します。
AGA治療薬の効果
いずれのAGA治療薬も効果には個人差があり、使用を開始してから6ヶ月以上は経過を見て頂く必要があります。
フィナステリドの効果
AGAの進行を遅らせたり、細くなってしまった髪の毛を少し太くするなどの効果が期待できます。フィナステリドは、特に頭頂部の薄毛に効果的とされています。
デュタステリドの効果
フィナステリドと同様に、AGAの進行を遅らせたり、細くなってしまった髪の毛を少し太くするなどの効果が期待できます。フィナステリドよりも幅広い範囲で5α還元酵素を抑制するため、より強力な効果が期待できます。
ミノキシジルの効果
血管拡張作用により頭皮の血流を促進して、毛乳頭細胞へより多くの栄養素や酸素を運ぶことで、髪の毛を太くしたり、薄毛の進行を遅らせたり、抜け毛を減らす効果などが期待でます。
AGA治療薬の副作用
AGA治療薬の代表的な副作用は以下の通りです。副作用は必ず全ての方に現れるわけではありませんし、重篤な副作用が現れることも稀ではありますが、もし以下の症状が出るようであれば医師へ相談するようにしましょう。
フィナステリドの副作用
- 男性機能の変化
- 乳房の肥大化や痛み
- 肝機能障害
- アレルギー
- PSAを低下させる
- 経皮的に吸収される
デュタステリドの副作用
デュタステリドの副作用もフィナステリドとほぼ同じです。こちらは5α還元酵素のⅠ型、Ⅱ型を両方阻害することから、副作用の頻度がフィナステリドに比べて若干ですが高くなります。
ミノキシジルの副作用
- 頭皮の発疹・発赤、痒み、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感など
- 頭痛、めまいなど
- 心拍数の増加、胸の痛みなど
- 浮腫み、体重増加など
AGA治療薬の選び方
医師の診断
医師の診断を受けることで、自身の状態を把握して、医師の処方が必要なAGA治療薬も選択肢に入れる事ができます。
症状の程度
AGAの進行度に応じて、適切な治療薬を選ぶことが重要です。
副作用のリスク
副作用が心配な場合は、医師と相談しながら治療薬を選ぶことが重要です。特に持病をお持ちの方や常時お薬を飲まれている方などは、慎重に選択する必要があります。
費用
AGA治療薬は、使用をやめてしまうと、その効果も止まってしまうため、使い続ける必要があります。そのため、持続可能な費用のものを選ぶ必要があります。
AGA治療薬は、薄毛や抜け毛の悩みを軽減するための重要な治療法の一つです。副作用のリスクもあるため、使用前には医師と十分に相談し、自分に合った治療薬を選ぶことが大切です。当院公式サイトの「AGA治療薬とは?その効果や副作用を解説」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
1998年よりAGA治療・自毛植毛専門院としての実績を持つ紀尾井町クリニックは、経験豊富な医師が直接相談を承った上で、お悩みに寄り添って一緒に薄毛治療プランを考えております。AGA・薄毛でお悩みの方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。