事業承継と経営者保証の解除⑬
「支店長の仕事と タイプ」
一般的には、お客様との面談や会合への出席といった対外的な活動と、決裁事務をはじめとする支店内での活動をバランスよく両立させるように心がけている支店長が多いのではないでしょうか。銀行員時代、私は2つの店舗で支店長を務めましたが、そのときの経験からいえば、業務の5割を占めるのが対外的な活動で、3割が人事関係、2割が決裁事務という感覚でした。
ただし、支店長のタイプしだいで、その比率は変わります。
たとえば、営業部門での勤務経験が豊富な支店長であれば攻撃型の支店運営になりがちで、融資についても積極的な方針が打ち出される傾向があります。逆に、私のように融資部門を長く経験していた支店長の場合は守備の意識を持ち、融資先のフォローやバックアップに力を入れて、ポートフォリオの改善に注力します。
ほかにも、海外での勤務経験が豊富な支店長もいれば、本部の人事部門に長く在籍していた支店長もいます。それぞれに異なるバックグランドをもつため、支店の運営方針も支店長のスタイルによって変わります。したがって、経営者の方々が金融機関との交渉に臨む際には、あらかじめ支店長の人柄や性格を把握しておくべきでしょう。直接、支店長と面談して、その人柄をたしかめるのはもちろんですが、どの地域にもたいてい情報通の方がいて、経営者同士の交流会などでは近隣の支店に関する情報交換も行われているようです。そうした情報が参考になるかもしれません。
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