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川居宗則プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

【銀行融資】コロナ融資返済対応⑫

川居宗則

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テーマ:資金調達

今回は 金融機関の融資審査体制について解説します。
下記は、金融機関の体制の一例です。






 渉外担当者は、いわゆる外回りで営業担当です。前向きなセールスが主です。融資においては、新規取引先を勧誘したり、他の金融機関と競合していて融資シェアを上げたい取引先を担当する場合が多いです。いわば「攻めの部隊」です。
 融資担当者は、大口の融資先や、経営改善を要する融資先などを担当する場合が多いです。いわば「守りの部隊」です。上記の図は、攻めと守りの担当者の例ですが、昨今金融機関の人員削減などにより、一定の地区の取引先について攻めも守りも両方担う地区担当者としているケースもあります。

 それでは、融資判断のポイントはどこでしょうか?これは、支店内に必ず1人居る融資担当役席です。名刺では、融資課長や融資次長といった肩書です。矢印が融資稟議の流れであり、融資担当役席には、全ての融資の稟議書が回付されます。融資判断が主な任務なので、稟議書や決算書を細かく見て可否を検討します。融資の稟議においては、第一関門といえるでしょう。
 融資担当役席が稟議を通せば、次は、支店長席、つまり副支店長や支店長に稟議が回付されます。ここで、支店内最終決裁となります。融資担当役席が問題なく通す稟議は最終決裁もスムーズにいくケースが多いです。
 支店長には、一定の金額や要件に応じて支店長決裁権限があります。金額や要件で支店長の権限を越える場合には、本部である審査部(もしくは融資部など)で決裁されます。

 このように、金融機関の融資審査体制を把握して、キーポイントとなる人とコミュニケーションを多くとることが大事です。

 ただし、金融機関の対応は個別ケースであり、自社が融資を受けられるかどうか不安などのご相談も行っております。金融機関経験者の視点で親身に対応します。初回相談は無料ですので、お問い合わせください。

#コロナ融資返済 #資金調達 #金融機関との付き合い方

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川居宗則
専門家

川居宗則(資金調達コンサルタント)

経営デザインコンサルティングオフィス株式会社

メガバンクで約30年、融資審査や支店長経験に基づく「資金調達セミナー」で豊富な実績を誇ります。金融機関との付き合い方や事業計画書の作り方など、具体的なノウハウを伝え、スムーズな資金調達を導きます。

川居宗則プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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