言いにくいことを言うためには
こんにちは、堀口メソッドボイススクールの堀口明保です。
今回は聞く力と話し方について書いていきます。
聞くことと話すことは全く別の力と思うかもしれません。
しかし、聞く力をつけるためには話す力がとても重要です。
当教室を受講された方で、よく”ちゃんと聞いているのか”と言われてしまうという方がいらっしゃいました。
その方はなぜそう言われてしまうかというと、聞いてないわけではなく、聞いて考えこんでしまうため相手からしたら聞いてないように思われてしまう、ということが原因でした。
聞いていることを伝えるのが大切
折角話を聞いていても、聞いたことを伝えなければ、相手は頭の中が見えているわけではないので不安に感じてしまいます。
聞いたことやどう感じたのかなど伝え返すことが大切です。
この時、正しい言葉遣いで答えを返そうとか、間違えずに伝えようなど考えすぎてしまうと固まってしまい伝わりません。
そのため必要となるのは、表現力の付く話し方のトレーニングです。
表現力がつけば多少言葉を間違えても自分の意図が正しく相手に伝わり誤解を受けません。
それこそ表情だけでも相手に反応を返せれば言葉が無くても聞いているという事、どう思ったのかを相手に伝える事すら出来ます。
そして表現力とは性格や個性のように変えられないものではなく、顔や声の出し方を練習することで変えられるものです。
当校を受講される多くの方が、笑顔の口の形にしてみてくださいと言った時、鏡を見て確認していただくと自分で思うより動いていないと感じられています。
手や足の筋肉と同じで動かしていないと動きが小さく固くなってしまうので、表情の動きというのは小さくなってしまっている方が多いのです。
こうなると準備運動せずに走っているようなものなので全く上手く表現が出来ません。
そのため当校では、喜んでいるように見える顔の動かし方、声の出し方、驚いているように見える動かし方、声の出し方というように表現の仕方を形を、その方の特徴に合わせ意識して出せるようになるトレーニングをしています。
そうするとどんな方でも少しづつ自分なりの表現力がつき、自分の意図を正しく相手に伝えるための力がついていきます。
”聞いているのか”とよく言われてしまっていた方も、表現力をつけて話す練習をしていくことで、そう言われることが減ってきたと仰っていただけました。
このように聞く力というと理解力をつけることと考えがちですが、それより伝える力を身に付けることで変われる方が多いです。
さらに、理解力に関しても表現力を養ううえで観察する力も身に付いていきますので、相手の意図も理解しやすくなる方が多いです。
傾聴のトレーニングでも相手の話を聞くことに集中するより、相手の動き、表情をそのまま返している方が真意を掴みやすいというものがあるくらいです。
当校では表現力と話し方を身に付け、伝える力を付けることで聞く力も身に付けられるというレッスンも行っています。
思い込みを見つけて手放すトレーニング
人は誰しも思い込みを持っています、人の話を聞く際には思い込みが話の理解を妨げる要因になります。
例えば、話を聞いていて悪く言われてるなどと思ってしまうと、そこからは冷静に話を聞くことが難しくなってしまいます。
こういった状態をなくしてゼロにすることは出来ませんが、和らげたり少なくしていくことは出来ます。
それには自分の思い込みを見つけていく練習と、それを相手に伝える言い方を見つける練習が有効です。
話のどの部分でそう感じたかと、そう感じたのが正しかったか、相手に誤解なく確認できる言い方が出来る表現力を身に付けていくと、かなりの事が誤解や勘違いが原因だったと思うことが多いです。
聞いて理解する力よりも、感じたことを自分の言いやすい形で正しく伝え返す力が何よりも肝要です。
これにも表現力がとても重要なので、当校ではその方その方のお悩みを聞き、話をする際に必要な力を付けられるよう体系だててトレーニングを行っています。
思い込みやすい要素や伝える時の悪いクセなどその方その方の個性やクセはあるのですが、それを自分で理解し自分の意図通りに伝えられる力さえつけば聞く力が大きく向上していけるからです。
このようにその方その方の要望に合わせ、必要な能力が身に付くレッスンが出来ることを感じていただけるよう、体験レッスンを無料でおこなっています。
お電話や当校HPの問い合わせフォームで予約受付していますのでお気軽にお申込みください。