Threadsゴースト投稿でビジネスが変わる? 起業18フォーラム新井一氏が語る「消える投稿」の戦略的活用法
ブログで集客を試みた、あの半年のこと
――新井さん、今日は「起業とブログ」というテーマでお話をお聞きしたいです。「起業したらブログで集客しよう」と考えている方って、多いですよね。
新井:多いですよ。で、実は僕自身も、ブログを使った集客を真剣に試みた時期があるのですよ。毎週記事を書き続けて、半年が経ってもほとんど誰にも読まれていなかった。ゼロに近い数字を前にして、「自分のブログを誰かが読む理由はあるのか」と正直に思いましたよ。
――それは辛い経験でしたね……。
新井:その経験から学んだのが、「ブログは起業の後に始めるもの」ではなく「起業の過程で育てるもの」だということ。順番と使い方を整理しないまま始めると、ブログに時間を取られて本業が育たない、という状況になりやすい。相談に来る方の中にも、このパターンにはまっている方が本当に多いですよ。
ブログで成功した人に共通していたこと
――実際に、ブログが事業の柱になったという方はいますか?
新井:います。そういう方に共通していたのは、ブログを「起業のための準備物」ではなく「すでに始めている事業の記録」として書いていたことです。たとえば、フリーランスのキャリアアドバイザーとして動き始めた方がいて、クライアントがほとんどいない時期から「相談でよく出てくる質問」をブログに書き続けていた。ノウハウではなく、自分が実際に向き合っていることを言語化し続けたわけです。
――1年後には検索から問い合わせが来るようになったと。
新井:そうです。もうひとつ共通していたのが、「完成度より継続」を徹底していたこと。文章が上手でなくてもいい、デザインが洗練されていなくてもいい。週に1本でも書き続けた方が、結果的に育っていきましたね。上手く書こうとするより、とにかく自分の言葉で書き続けることのほうが、ずっと大事ですよ。
「完璧なブログを作ってから起業しよう」が一番危ない
――逆に、うまくいかなかったパターンはどんなものですか?
新井:「ブログを完璧に仕上げてから事業を始めようとする」パターンが、事業の立ち上がりをもっとも遅らせていました。ブログを整えているうちに半年が過ぎていて、でも事業はまだ何も始まっていない(笑) 現場でよく見る光景ですよ。
――それは焦りますね。
新井:書けることが増えるのは、事業をやりながらなのですよ。「相談でこんな質問を受けた」「こんなことで悩む方が多い」という生きた材料は、動かないと出てきません。先にブログを整えようとしても、そもそも書くネタがない。「起業の準備としてブログを仕上げる」という発想自体が、順番が逆なのです。
ブログ収益と事業集客を混同しないこと
――「ブログを副業として収益化してから独立しよう」という方もいますが、どうでしょうか?
新井:その道がゼロではありませんが、アフィリエイト収益や広告収益だけで生活できるようになるには、一般的にかなりの時間がかかります。「起業の手段」と「ブログ収益化」を混同すると、遠回りになることが多い。「ブログで起業しよう」と「ブログを使って起業しよう」は、まったく別の話ですよ。
――では、どう使えばいいのでしょう?
新井:「ブログを信頼構築ツールとして使いながら、別の形でサービスを提供して収益を得る」という組み合わせが現実的に成立しやすいです。ブログは「集客のゴール」ではなく、「あなたがどんな人かを伝え続ける場所」。そう位置づけると、書き続けやすくなりますよ。
「旅の記録」として書くと、不思議と続く
――ブログを書き続けるコツはありますか?
新井:「何かを成し遂げてから書く」ではなく、「成し遂げようとしている過程を書く」という意識に変えることですね。起業の旅の記録として書くと、不思議と続くのですよ。やっていることが直接ネタになりますから。
――書くことが苦手でも大丈夫でしょうか?
新井:文章が上手である必要はありません。あなたが実際に経験したこと、「これをもっと早く知っていればよかった」と思ったこと、そういうものが読者には一番刺さります。専門的な知識や情報よりも、あなた自身の体験と意見を書くこと。焦らず、自分のペースで書き始めてみてください。
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア26年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。
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