【日本つかみ協会】一瞬で心を掴む「つかみ」の極意
起業家インタビュー(聞き手:新井一@起業18フォーラム)
はじめに:英語の前倒し時代に起きている「読めない問題」
おうちキッズ英語代表 馬場早織さん
新井:本日は、おうちキッズ英語の代表でいらっしゃる馬場早織さんにお越しいただきました。馬場さん、よろしくお願いいたします!
馬場:こちらこそ、よろしくお願いいたします。
新井:今、小学校の英語教育がどんどん前倒しになっていますよね。小3で英語が必修になって、同じタイミングでローマ字も始まる。それに加えて「おうち英語」のブームもあって、小さい頃から英語に触れているお子さんも増えている。すごくいい流れだと思うのですが…最近、ちょっと気になる声を耳にするのです。
馬場:「読めない」という声ですよね。
新井:そうなのです。かけ流しも絵本もやってきた。動画だって見せてきた。なのに、いざ小学校に入って文字が出てくると「あれ、読めない…?」と。これ、親御さんにとってはなかなかショックだと思うのですよ。
馬場:本当にそうだと思います。しかも、ご自身の教え方が悪かったのではないかと、罪悪感を持たれる方がとても多いのです。
新井:でも、これは親御さんのやり方が悪かったわけではないのですよね?
馬場:はい、まったく違います。むしろ、小さい頃から英語の音に触れてきたこと自体はとても価値があるのです。ただ、「音を聞く」段階と「文字を読む」段階は、実は別のスキルなのです。その橋渡しが抜けてしまっているだけなのですよ。
おうち英語って何をしているの?
「聞く力」は確実に育っている
新井:まず、いわゆる「おうち英語」について教えていただけますか? 実際にはどんなことをされているご家庭が多いのでしょうか?
馬場:おうち英語とは、英語教室に通うことなく、自宅で子どもが英語を学ぶことを指します。方法としては、大きく分けると、英語のかけ流し、英語の絵本の読み聞かせや多読、英語の動画視聴などがあります。ディズニーの英語システムを使っていたり、YouTubeで英語のアニメを見せていたり、やり方はご家庭によってさまざまです。
新井:なるほど。それで英語の「耳」は育つわけですね。
馬場:はい。耳から入る英語の音やリズムに慣れるという意味では、おうち英語はとても効果があります。お子さんが英語の歌を口ずさんだり、簡単なフレーズを真似したりするようになったら、それはもう大きな成果です。
新井:でも…?
馬場:でも、小学生以降は、受け身の学習だけでは足りないのです。「聞く・真似する」から「自分で読める」へ進むには、意識的に「音と文字を結びつける練習」が必要になります。ここが抜けたまま小学校に上がると、「英語は好きだけど読めない」という状態になってしまうのですね。
ローマ字との混乱が「読めない」を加速させる
同じアルファベットなのに、ルールが真逆
新井:そしてここに、もうひとつ厄介な問題が重なりますよね。小3のローマ字学習です。
馬場:そうなのです。これが本当に大きな落とし穴で。ローマ字というのは、アルファベットを使って日本語を表すためのルールです。一方、英語の読み書きは、まったく別のルールで動いています。でも子どもたちから見ると、使っている文字は同じ「ABC」なのですよね。
新井:見た目が同じだから、同じルールで読めると思ってしまう。
馬場:まさにそうです。たとえばローマ字では「ka」「ki」「ku」で「か」「き」「く」と読みますよね。ところが英語の「cat」は「キャット」に近い音ですし、「cake」に至っては「ケイク」に近い音です。同じ「a」なのに読み方が全然違う。
新井:それは混乱しますよね…。子どもの立場で考えたら「さっき"a"は"ア"って習ったのに、なんで英語だと違うの?」ってなりますよ。
馬場:おっしゃる通りです。実際に、ローマ字を習った途端に「make」を「マケ」、「name」を「ナメ」と読んでしまうお子さんがたくさんいらっしゃいます。せっかくおうち英語できれいな発音を身につけていたのに、ローマ字のルールに引っ張られてカタカナ英語になってしまうケースもあるのです。
新井:それは親御さんからすると、後退したように感じてしまいそうですね。
馬場:そうなのです。でも、繰り返しますが、これは誰のせいでもありません。小3という同じタイミングで、見た目は同じ文字なのにルールが違う2つのことを同時に習う。これは大人だって混乱します。制度の構造的な問題なのです。
フォニックスが「読める」への架け橋になる
音と文字を結びつける技術
新井:では、この混乱を防ぎながら「英語が読める」ようにするには、どうすればいいのでしょうか?
馬場:そこで重要になるのがフォニックスです。フォニックスとは、英語の「音」と「文字(つづり)」の関係を学ぶ方法です。英語圏の子どもたちは幼稚園の段階でまずフォニックスを学んで、そこから自分で本が読めるようになっていきます。
新井:日本語でいうと、ひらがなの50音を覚えるようなものですね。
馬場:とてもわかりやすいたとえですね。日本の子どもたちが「あ・い・う・え・お」を覚えて文章が読めるようになるのと同じように、英語圏の子どもたちは「ア・ブッ・クッ・ドゥ…」というフォニックスの音を覚えて単語が読めるようになるのです。
新井:なるほど。ここで大事なのは「順番」ということですか?
馬場:はい、まさにそこがポイントです。順番がとても大切なのです。まず音を聞いて覚える。次にその音がどの文字と結びついているのかを学ぶ。この「音 → 文字」の順番を踏むことで、子どもは自分の力で英単語を読めるようになります。
暗記量が激減する ── 中学英語でつまずかないために
新井:フォニックスを学ぶと、具体的にはどんなメリットがありますか?
馬場:1番大きいのは、暗記量が激減するということです。フォニックスのルールを知っていれば、初めて見る単語でもだいたい読めるようになります。1つひとつの単語を丸暗記しなくて済むのです。これは中学英語に入ったときに、ものすごく大きな差になります。
新井:中学の英語って、今かなり大変だと聞きますね。
馬場:はい。今の中1の英語の最初のテスト、平均点が50点くらいの学校もあるのです。昔のように「中1は簡単」という時代ではもうありません。小学校で600〜700語の英単語を習った前提で中学の授業が進みますから、読めない子は最初からついていけなくなります。
新井:うわ、それはシビアですね…。
馬場:ですから、フォニックスをやっている子とやっていない子で、中学英語のスタートダッシュに大きな差がつくのです。
2ヶ月で基礎単語、6ヶ月で文章が読める
新井:フォニックスの学習は、どのくらいの期間で成果が出るものですか?
馬場:もちろんお子さんによって個人差はありますが、続けられる仕組み化と、途中で出てくる音のズレの修正を丁寧に行いながら進めていけば、だいたいの目安として、2ヶ月で基礎的な単語が読めるようになります。そして6ヶ月続ければ文章が読めるようになって、中学英語の内容も7割くらい読めるレベルを目指せます。
新井:6ヶ月で中学英語の7割…。それはすごいですね。
馬場:はい。特に「続けられる仕組み」をつくるという部分が大切です。お子さんだけに任せると、どうしても続かないことがあります。おうちでの取り組みを無理なくルーティン化する工夫が必要で、そこを私たちがサポートしています。
読めるようになった子どもが見せる「変化」
自己効力感が子どもの未来を変える
新井:ここまでお話を伺ってきて、私はこう感じたのですが…これは単なる英語教育の話ではなく、子どもの自己効力感の話ではないでしょうか?
馬場:まさにおっしゃる通りです。「読めない」状態がずっと続くと、子どもは「自分は英語ができない」と思い込んでしまいます。でも、フォニックスを通じて「あ、
自分で読めた!」という成功体験を持てると、そこからガラッと変わるのです。
新井:具体的には、どんな変化がありますか?
馬場:読めるようになると、子どもは自分から学びます。「次はこれ読んでみたい」「この単語なんて読むの?」と、自分から英語に手を伸ばすようになるのです。かけ流しだけだった子が、2ヶ月で単語読みができるようになって、「英語好き! 得意!」と言うようになった受講生さんもいらっしゃいます。
新井:それは親御さんにとっても嬉しい変化ですよね。
馬場:はい。子どもが「できた!」と目を輝かせる瞬間を見ると、親御さんも「やってよかった」と感じてくださいます。そして、その「できた」の積み重ねが、英語だけでなく他の教科や、もっと言えば人生全体に対する自信にもつながっていくのです。
新井:行動経済学の観点で言うと、まさに「小さな成功体験が自己認知を変え、行動パターンそのものを変える」という話ですね。起業でもまったく同じ構造です。最初の小さな売上が、人の行動を根本から変える。
馬場:とても面白い視点ですね。子どもの英語も起業も、最初の「できた!」が次の行動を引き出す。本質的には同じことなのかもしれません。
対談を終えて:家庭でフォニックスを始めるために
具体的な進め方を知りたい方へ
新井:馬場さん、本日はとても勉強になるお話をありがとうございました。最後に、この記事を読んでくださっている親御さんにメッセージをいただけますか?
馬場:ありがとうございます。まずお伝えしたいのは、おうち英語を頑張ってきたことは、決して無駄ではないということです。音の土台ができているお子さんほど、フォニックスの習得は早いです。今「読めない」と感じていても、正しい順番で橋渡しをしてあげれば、お子さんは必ず読めるようになります。
新井:親のせいじゃない、と。
馬場:はい。ローマ字と英語が同時にスタートする今の教育の仕組みの中で、混乱するのはむしろ自然なことです。「うちの子だけできない」のではなく、多くのご家庭が同じ悩みを抱えています。大丈夫です。
新井:実際にご家庭でどうフォニックスを進めたらいいのか、ローマ字と混ざらない具体的な教え方、そして読めるようになった子どもたちの実例については、馬場さんの動画で詳しく解説されていますよね。
馬場:はい。こちらの動画で、おうちでの実践方法をわかりやすくお話ししていますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
▼ 動画はこちら
新井:馬場さん、本日は本当にありがとうございました!
馬場:ありがとうございました!
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