起業したいのに家族が反対! 起業支援の専門家が明かす「離婚せずに応援される起業準備法」

新井一

新井一

テーマ:起業

起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)

――今日は起業18フォーラム代表の新井一さんをお迎えしています。新井さん、よろしくお願いします!

新井:こちらこそ、よろしくお願いします。

――早速ですが、今回は「家族が起業に反対している」という相談を取り上げたいと思います。これ、実際に多い相談なのですか?

新井:めちゃくちゃ多いですね。25年以上この仕事をしていますが、相談の上位3位には必ず入ります。特に40代以降の会社員の方からは、ほぼ毎週のように聞きますね。

――そうですね。今回の相談者さんは「反対を押し切りたい」「最悪、離婚してもいい」とまで考えているそうです。

新井:ああ、それは危険ですね。その気持ちはすごくわかります。やりたいことがあるのに、一番近くにいる人が反対するって、本当につらいですから。

――そうですよね。応援してほしいのに反対されるって、かなりショックだと思います。

新井:でもね、ここで「押し切る」という選択をすると、ほぼ100%うまくいかないのです。

なぜ家族は起業に反対するのか?

反対の理由は「愛情」から

――押し切るのはダメなのですね。でも、なぜ家族は反対するのでしょう?

新井:シンプルに言えば、不安です。「今の安定した収入がなくなったらどうしよう」「失敗したら借金を抱えるんじゃないか」って。

――確かに、会社員の給料がなくなるのは怖いですよね。

新井:そうです。でもね、これって実は愛情の裏返しなのですよ。家族が心配してくれているのです。だから、その不安を無視して押し切ろうとすると、信頼関係が壊れてしまう。

――なるほど。反対されることに失望する気持ちもわかりますが、心配してくれているのだと思えば、少し見方が変わりますね。

新井:だから、まずはじっくり話し合うことが大切なのです。

起業への情熱を正しく伝える

――話し合いでは、どんなことを伝えればいいのでしょう?

新井:3つのポイントがあります。

  • 1つ目は、なぜ起業したいのかをしっかり伝えること。会社という組織に縛られて人生を過ごすのではなく、自分が本当にやりたい自己実現に向けて取り組みたいという情熱を語るのです。
  • 2つ目は、社会参加・社会貢献につながることを説明すること。あなたの起業が誰かの役に立ち、社会に価値を提供できることを伝えましょう。
  • 3つ目は、家族がもっと幸せになれることを示すこと。起業は家族を不幸にするためじゃなく、むしろ家族全員がより良い人生を送るための選択だと理解してもらうのです。

――この3つを伝えれば、家族も少しは理解してくれそうですね。

新井:でも、それだけじゃ足りません。やっぱり不安は消えませんから。

家族を安心させる具体的な方法

会社を辞めないという選択肢

――では、どうすれば家族の不安を取り除けるのですか?

新井:ここが一番大事なのですが、会社を辞めないと約束するのです。

――え? 起業するのに会社を辞めないのですか?

新井:これが私が25年間、60,000人以上の会社員をサポートしてきて確信していることなんですが、会社員のまま起業準備をするのが最も成功率が高いのです。

――でも、会社を辞めずに起業なんてできるのですか?

新井:できますよ。というか、むしろそうすべきなのです。会社を辞めてから起業しようとすると、収入がゼロになりますよね。すると、焦って判断を誤ったり、資金が尽きて失敗したりするのです。

――確かに、収入がない状態だとプレッシャーがすごそうです。

新井:だから、会社を辞められる経済力が身に付くまで、絶対に会社を辞めないと家族に約束するのです。これで家族の最大の不安である「収入がなくなる」という問題がクリアできます。

小さく始めてリスクを回避する

――会社を辞めないで起業準備をするって、具体的にはどうするのですか?

新井:まずは小さい所から始めるのです。いきなり大きな投資をしたり、店舗を借りたりする必要はありません。

――小さく始めるって、例えばどんな感じですか?

新井:例えば、週末だけオンラインでサービスを提供してみるとか、まずは1人のお客様に試してもらうとか。SNSで情報発信を始めて反応を見るとか。本当に小さなステップから始めるのです。

――それなら、会社員をしながらでもできそうですね!

新井:そして、リスク回避も徹底的にやります。大きな借金はしない、固定費を増やさない、本業に支障をきたさない。これを守りながら進めていくのです。

――なるほど。それなら家族も安心できそうですね。

新井:はい。実際に私がサポートしてきた方々も、この方法で家族の理解を得て、成功している人がたくさんいます。

家族を味方につける起業準備のステップ

6ヵ月で起業準備を整える

――新井さんは「会社員のまま6ヵ月で起業する」方法を教えていらっしゃるのですよね?

新井:そうです。6ヵ月あれば、会社員のまま起業準備をしっかり整えることができます。

――6ヵ月って、ちょうどいい期間ですね。

新井:長すぎず短すぎず、家族にも「とりあえず6ヵ月だけやらせてほしい」と説得しやすいのです。そして、その6ヵ月で結果を出せば、家族も応援してくれるようになります。

定期的に進捗を報告する

――家族を安心させるために、他にできることはありますか?

新井:定期的に進捗を報告することですね。「今月はこんなことができた」「こういう反応があった」って共有するのです。

――透明性を保つことが大事なのですね。

新井:その通りです。家族を蚊帳の外に置かないこと。一緒に歩んでいる感覚を持ってもらうことが、応援してもらえる秘訣です。

――離婚を考える前に、まずは家族とのコミュニケーションをしっかり取ることが大切なのですね。

新井:そうです。家族は敵じゃありません。あなたのことを心配してくれている、一番の味方になれる存在なのです。

まとめ:家族の反対を乗り越えて起業を成功させる

――今日のお話をまとめると、家族の反対を押し切るのではなく、理解と協力を得ることが重要だということですね。

新井:その通りです。そのために、以下のことを実行してください。

  • 起業への情熱と、それが家族の幸せにつながることをしっかり伝える
  • 会社を辞めない、小さく始める、リスク回避を約束する
  • 6ヵ月という期間を区切って、結果を出す
  • 定期的に進捗を報告し、家族を巻き込む

――これなら、家族も安心して応援してくれそうですね!

新井:はい。実際に私がサポートした方々も、最初は反対されていた家族が、今では一番の応援者になっているケースがたくさんあります。

――それは素敵ですね。今日は本当にありがとうございました!

新井:こちらこそ、ありがとうございました。起業を目指す皆さん、家族を大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいってください!

新井一氏プロフィール

起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア25年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。現在、会社員を中心に、主婦、フリーランス、経営者など、独立起業・新規事業開発・マーケティング・海外進出を必要とするビジネスパーソンに向けてのセミナーや、自身が運営する起業準備サロン(起業18フォーラム)の受講者は年間のべ1000人を超える。

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新井一
専門家

新井一(起業コンサルタント)

起業18フォーラム

起業18フォーラムを運営。会社員向けに特化した〝再現可能〟な起業ノウハウで、25年間で延べ6万人の起業を支援してきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛けている。会社員のまま起業する方法を伝授するプロ。

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