「2026年に稼げるジャンル」に踊らされるな！ 起業支援のプロが語る本当に必要な視点とは？
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
起業する9割が動かない。その理由は「脳OS」にあった
起業したいけど行動できない人の共通点とは？
――新井さん、今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。起業支援25年の中で、数多くの会社員を見てこられたと思いますが、起業したいと言いながら行動できない人には、何か共通点があるのでしょうか？
新井：こちらこそ、ありがとうございます。はい、実は非常に明確な共通点があるんです。起業したいと言っている人の9割は、実際には動いていません。厳しいことを言いますが、これが現実なのです。
――9割も！ それは驚きです。YouTubeで起業ノウハウを見たり、ビジネス書を読んだりはしているのですよね？
新井：そうなんです。セミナーにも参加されています。でも、行動しない。多くの人は「やり方が分からないから」と思っているようですが、実は違うのです。
――では、本当の理由は何なのでしょうか？
新井：脳OSが悪いからです。結果というのは、脳OSから来る行動習慣の積み重ねです。今の自分の現状は、今日までの行動の結果。当たり前のことなのですが、これに気づいていない人が多すぎます。
職業はそのままでいい。でも脳OSは変える必要がある
――なるほど。ところで新井さんは、会社員のまま起業準備をすることを推奨されていますよね？
新井：はい、会社を辞める必要はありませんし、辞めたくなったら辞めればいい。でも、脳OSが会社員のままでは、何も変わりません。
――具体的には、どういうことでしょうか？
新井：こういう話をしてくれる人が、めちゃくちゃ多いんです。「起業したいです！ でも、毎日特に何もしていません」って。
――それは…矛盾していますね。
新井：パーソナルトレーナーに、「痩せたいです！」って言いつつ、毎日、ポテチや唐揚げの食事写真を送り続けているのと同じなのです。例えると、わかりやすいでしょ？
再インストールすべき10個の「会社員脳OS」
習慣を変える＝脳OS再インストール
――では、具体的にどんな脳OSを入れ替える必要があるのでしょうか？
新井：今、自分にこんな脳OSが入っていたら、すべて再インストールです。アップデートではなく、再インストールなのです。新OSはもちろん「起業脳OS.2026」ですね。
――10個あるということですが、順番に教えていただけますか？
新井：はい。
- 1つ目は指示待ち思考です。誰かが教えてくれる、指示してくれるという受け身の姿勢ですね。
- 2つ目は安定志向・リスク回避。先に確実な方法を知りたいという思考です。
- 3つ目は時間給思考。働いた時間＝給料という発想ですね。
- 4つ目は他責思考。〇〇が悪いと、常に誰かのせいにする癖です。
- 5つ目は前例主義・マニュアル依存。やり方が決まっているという思考停止状態です。
- 6つ目は短期思考。直近のやらなければならないことだけを見る視野の狭さですね。
- 7つ目は競争より協調を優先。和を乱さない、目立たないという処世術です。
- 8つ目は自分の仕事じゃない思考。決められた業務範囲だけをこなす姿勢ですね。
- 9つ目は自己投資をしない。お金を払って学ばないことです。
- 10個目は依存体質。守られて、所属して安心する思考です。
お金は「人」を返して入ってくる。この原則を理解しているか
自動で「チャリンチャリン」に憧れる人が多すぎる
――起業脳OSを入れた人と入れていない人では、お金に対する考え方も違ってくるのでしょうか？
新井：まさにそこが重要なポイントなんです。稼ごうと思ったら、自分の元に人を呼び込まなければいけません。当たり前なのですが、これを本当に理解している人って少ないのです。
――どういうことでしょうか？
新井：自動で何もせず「チャリンチャリン」に憧れる人が多すぎるのです。人を呼び込むためには、自分の持つ価値を、世の人に提供していくことが必要になります。
――起業してうまくいく人とうまくいかない人の違いは、そこにあるのですね。
新井：はい。違いは、「あなたにお金払ってもいいよ」と言ってくれる人たちが、どれだけ積み上がっているかです。そんな人を積み上げる働きをするのが「起業脳OS.2026」なのです。
「起業脳OS.2026」のインストール方法
完全終了まで2週間。起動しない期間が2週間超えると元に戻る
――それでは、具体的なインストール方法を教えていただけますか？
新井：「起業脳OS.2026」のインストール方法は、ちょっと特殊なんです。まず、完全終了まで2週間かかります。さらに、インストール後、起動しない期間が2週間を超えると、元の脳OSに戻ってしまうのです。
――なるほど。継続が重要ということですね。具体的な手順を教えてください。
新井：はい、3つのステップがあります。
ステップ①：学びをアウトプットする場所を作る
新井：note、YouTube、Instagram、TikTok、Threads、X…いろんな場所でアウトプットします。ネタは使いまわしでOKです！
――複数のプラットフォームで発信するのですね。
新井：そうです。同じ内容でも、それぞれのプラットフォームに合わせて形を変えて発信していくのです。
ステップ②：ひとりでやらない
新井：孤独にやっているから、行動が止まるのです。やっぱり、誰かに見ていて欲しいし、褒められたいし、応援されたいし、愚痴も言いたい。
――確かに、ひとりだと続けるのが難しそうですね。
新井：①も②も、コラボできると良いですね。交互にお互いのメディアに出演して、質問をしてあげる。それに答えるコンテンツを作るなら比較的簡単です。コミュニケーションを入れていくと、継続が楽になります。
ステップ③：まず2週間続ける。そして、1カ月続ける
新井：とにかく続けます。歯を食いしばって。習慣化のコツはYouTubeにいくらでも出てきますが、結局やりきるのはメンタルです。
――メンタルが重要なのですね。
新井：ここを超えると、フォロワーさんや視聴者さん、コラボ相手との関係ができてきます。その人たちのために全力で動く。それがどんどん深まり、お互いの責任感が良い方向に回り始めれば、もう勝ち確です。
「起業脳OS.2026」を入れればわかる世界
25年の歴史が証明する、成功者と挫折者の決定的な違い
――新井さんの主催する起業18フォーラムでは、会社員のまま起業して成功した人がたくさんいらっしゃるそうですね。
新井：はい。ただ、起業支援25年の歴史を振り返れば、何にもしないまま去って行った人もいました。
――何が違ったのでしょうか？
新井：職業「会社員」それは同じです。仕事があり、家庭があり、様々な事情があり、忙しいのもみんな一緒です。なのになぜ結果がこうも違うのか？
――その答えは…？
新井：「起業脳OS.2026」をインストールしたか、旧OSのまま、ただ起業に憧れていただけか、です。
――OSを入れ替えるだけで、そんなに変わるものなのですね。
新井：わかることがいっぱいありますよ。
――今日は貴重なお話をありがとうございました。これから起業を考えている会社員の方々にとって、大きなヒントになると思います。
新井：こちらこそ、ありがとうございました。まずは2週間、「起業脳OS.2026」のインストールにチャレンジしてみてください！
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア25年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援＆集客マーケティングの専門家として活動中。現在、会社員を中心に、主婦、フリーランス、経営者など、独立起業・新規事業開発・マーケティング・海外進出を必要とするビジネスパーソンに向けてのセミナーや、自身が運営する起業準備サロン（起業18フォーラム）の受講者は年間のべ1000人を超える。
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