note収益化で会社員が月5万円稼ぐ現実的方法【2026年に向けて】

新井一

新井一

テーマ:起業

起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)

「noteで稼ぐのはもう遅い」は本当か?

――新井さん、正直に聞きます。会社員がnote収益化を目指すって、もう遅くないですか?

新井:いや、むしろ逆ですよ。今こそチャンスです。

――え、本当ですか? だって、もうnoteって飽和状態じゃないかって思ってる人、多いと思うのですけど。

新井:そう思ってる人が多いから、チャンスなのですよ(笑)。「みんなが諦めた時が始め時」だということです。

2026年の「3つの追い風」とは

AI執筆支援で「書けない」言い訳が消えた

――なるほど。でも、私みたいに文章が苦手な人間には、やっぱりハードル高いですよね...。

新井:それが違うのです! ChatGPT、Claude、Gemini...これらのAIツールが誰でも使えるようになったことで、「文章が苦手」という言い訳、もう通用しなくなったのですよ。

――あ、確かに...。

新井:問題は「何を書くか」であって、「どう書くか」じゃないのです。営業トークのコツ、上司との付き合い方、業界の裏話...全部、誰かが知りたい情報なのですよ。

「実体験」への需要が急増している理由

――でも、私も含め、一般人の経験なんて、そんなに特別じゃないと思うのですけど。

新井:そこが大きな勘違いなのです。読者が求めてるのは、泥臭い、リアルな経験談なのです。

――泥臭い...?

新井:そう。「副業で月100万円」みたいな煽り記事、もう飽きられてるのですよ。むしろ失敗談の方が圧倒的に読まれる。なぜなら、多くの人が求めてるのは「現実の情報」だから。

――私もそういう記事の方が読みたいです。

note収益化の仕組みが多様化した

新井:それと、noteは進化してます。有料記事だけじゃなく、定期購読マガジン、メンバーシップ... 収益の入り口が増えてるのです。

――つまり、当たる確率が上がってるってことですか?

新井:その通りです。柔軟な戦略が取れるのですよ。

会社員が無理なく稼ぐ7つの戦略

戦略1:週イチ更新で十分という真実

――さて、本題なのですけど。会社員が無理なくnoteで稼ぐには、具体的にどうすればいいのでしょうか?

新井:まず大前提として、毎日更新なんて必要ないです。

――え、そうなのですか? てっきり毎日書かないとダメかと...。

新井:むしろ、週1回の質の高い記事の方が、毎日の薄い記事より遥かに価値があります。私のサロンの成功者たちも、週1投稿で月10万円を超えてる人もいますよ。

――それなら、私にもできそうな気がしてきました!

新井:重要なのは「続けられるペース」です。燃え尽きて3ヶ月でやめるより、週イチで1年続ける方が100倍マシ。

戦略2:「ニッチ×実体験」が最強

――テーマ選びのコツってありますか?

新井:あります。「ビジネス全般」とか「副業ノウハウ」とか、そんな広すぎるテーマで勝負しちゃダメです。

――じゃあ、どういうテーマがいいのですか?

新井:勝ち筋は「ニッチ×実体験」にあります。例えば、「製造業の品質管理担当者が教える、クレーム対応の極意」とか「地方銀行の窓口業務で学んだ、顧客心理の読み方」とか。

――確かに、そういう具体的なテーマの方が読みたくなりますね。

新井:こういう「自分にしか書けない」テーマが、noteでは強いのです。

戦略3:無料記事は「試食」として設計する

――無料記事と有料記事の使い分けって、どうすればいいのでしょう?

新井:よくある失敗が、無料記事でネタを出し切ってしまうこと。違うのです。無料記事は「試食」なのですよ。

――試食...

新井:スーパーの試食コーナーで、ハムを1枚食べて「美味しい」と思ったら商品を買うでしょ? それと同じ。具体的には、無料記事では「What(何をすべきか)」を語って、有料記事では「How(具体的なやり方)」を提供する。この線引きを意識するだけで、有料記事の購入率が変わりますよ。

戦略4:SNS連携はX一点集中

――SNSって、色々ありますよね。全部やらないとダメですか?

新井:いえいえ、noteと相性が最高なのはXとThreadsです。テキストベースで相性が良い、拡散力が高い、ビジネス層が多い。

――なるほど。その2つに集中すればいいのですね。

新井:私がいつもアドバイスするのは「noteの記事を書いたら、その要約を5~7ツイートに分けて投稿する」という方法。最後のにnote記事のリンクを貼る。

戦略5:価格設定は「コーヒー1杯」から

――初めての有料記事、いくらにすべきか悩みそうです。

新井:答えは「500円」です。

――500円ですか?

新井:コーヒー1杯分。これが心理的ハードルが最も低い。「まあ、500円ならいいか」と思える金額なのです。そして、実績ができたら徐々に上げていく。2,000円、5,000円、1万円...と。

――えー! 1万円!?

新井:でも最初は500円。これ、鉄則です。

戦略6:定期購読マガジンで安定収益を

――定期購読マガジンって、やった方がいいのですか?

新井:これが最新トレンドです。単発の有料記事だと、毎月売上がゼロからスタート。でも定期購読なら、解約されない限り自動で収益が入り続ける。

――それは魅力的ですね。

新井:月額980円のマガジンに50人が登録すれば、それだけで月49,000円の安定収益。これ、めちゃくちゃデカいですよ。私のおすすめは「月2回更新」の定期マガジン。週1ペースより余裕があって、続けやすいです。

戦略7:更新通知をファン化の武器に

新井:最後にこれ、意外と知られてないのですが... noteには「フォロワーへの更新通知」機能があります。新しい記事を公開すると、「すぐに通知」設定しているフォロワーに通知が届く。

――それって、すごく便利ですね。

新井:つまり、フォロワーを増やすことが、そのまま「確実に読んでくれる読者」を増やすことになる。だから、記事の最後に必ず「フォローしてもらえると嬉しいです」と一言添える。これだけで、フォロワーの伸びが変わります。

最初の90日間でやるべきこと

――具体的に、何から始めればいいでしょうか?

新井:最初の30日間は、収益ゼロで当たり前。焦らないでください。やることは3つだけ。プロフィールを全力で書く、週1回無料記事を投稿する(2,000字以上)、Xで記事の要約をSNSに投稿してフォロワーを増やす。

――土台作りってことですね。

新井:そうです。31日目から60日目で、初めての有料記事を出します。価格は500円。内容は「無料記事で最も反応が良かったテーマの深堀り」です。「初めて有料記事を書きました」という投稿とハッシュタグ、これが意外と伸びますよ。

――それで初収益が生まれるのですね!

新井:そして61日目から90日目が加速フェーズ。有料記事を月2本投稿して、定期購読マガジンの設計を始める。この時点で月3~5万円の収益が見えてくるはずです。

2026年に稼げるジャンル TOP5

――2026年は、どんなジャンルが稼ぎやすいのですか?

新井:第5位は「時短・生産性向上術」。会社員は時間がないから、特に「AI活用での時短術」は2026年の大本命。第4位は「キャリア・転職ノウハウ」。終身雇用が崩壊した今、みんなキャリアに不安を持ってますから。

――なるほど。トップ3は?

新井:第3位は「副業・小さく稼ぐ方法」。「月100万円」じゃなくて「月3万円を確実に」。これです。再現性のある、地に足ついた副業ノウハウが求められてます。第2位は「業界特化型の実務ノウハウ」。「営業職のための」みたいな、業界・職種に特化したもの。ライバルが少ないから狙い目です。

――第1位は?

新井:「AI活用の実践例」。2026年、これが圧倒的に強い。「ChatGPTで提案書を10分で作る方法」とか「Claudeで議事録を自動化」とか。具体的なプロンプト例付きなら3,000円でも売れますよ。

会社を辞めなくても稼げる時代

――新井さん、今日のお話を聞いて、勇気が湧いてきました。

新井:必要なのは週1回、2~3時間の執筆時間。あなたの実体験と専門性。継続する覚悟(最低3ヶ月)。それだけです。AI時代の2026年、「書く」ことのハードルは劇的に下がった。問題は「何を書くか」であって、「どう書くか」じゃない。

――あなたの経験を、noteというプラットフォームで収益化する、と。

新井:その第一歩を、今日、踏み出してください。必ず道は開けますから。

――ありがとうございました!

新井一氏プロフィール

起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア25年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。現在、会社員を中心に、主婦、フリーランス、経営者など、独立起業・新規事業開発・マーケティング・海外進出を必要とするビジネスパーソンに向けてのセミナーや、自身が運営する起業準備サロン(起業18フォーラム)の受講者は年間のべ1,000人を超える。

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新井一(起業コンサルタント)

起業18フォーラム

起業18フォーラムを運営。会社員向けに特化した〝再現可能〟な起業ノウハウで、25年間で延べ6万人の起業を支援してきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛けている。会社員のまま起業する方法を伝授するプロ。

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