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起業家インタビュー(聞き手:新井一@起業18フォーラム)
なぜ今、40代・50代の投資再挑戦が注目されるのか?
新井:本日は、株式投資アカデミー KABU-ACA(カブアカ)代表の神谷拓さんにお時間をいただきました。神谷さん、よろしくお願いいたします!
神谷:新井さん、こちらこそお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
新井:早速ですが、今日のテーマは「40代・50代からの投資再挑戦」についてです。実際に神谷さんのもとには、過去に株式投資で痛い目にあった方からの相談も多いのではないでしょうか?
神谷:そうですね。特に40代・50代の方からは「なんとなく投資をしていたら大きな含み損を抱えてしまった」「損切りができずに身動きが取れなくなった」といったご相談をよくいただきます。ですが正直に申し上げると、そうした失敗経験があるからこそ、次は本当の意味での投資に挑戦できる可能性が高いのです。
新井:それは興味深いお話ですね。失敗があるからこそ成功への道筋が見える、ということでしょうか?
神谷:まさにその通りです。多くの方が最初に失敗する理由は、株式投資の本質を誤解していることにあります。株価をギャンブルのような偶然で決まるものだと思っているんですね。でも実際は、利益の成長が企業価値を押し上げ、その結果として株価が上がっていく。この原理原則を理解できれば、40代・50代からでも十分に資産を育てることができます。
投資で失敗する本当の理由:「株価の本質」を見誤っていませんか?
ギャンブルと投資の決定的な違い
新井:株式投資の本質的な誤解について、もう少し具体的に教えていただけますか?
神谷:はい。よくある勘違いは、株価が「上がるか下がるかは運次第」だと思ってしまうことです。確かに短期的には感情や思惑で株価は動きますが、長期的には必ず企業の利益成長に収束していくんです。
これはバフェットも言っていることですが、「短期的には市場は投票機だが、長期的には計量器だ」という表現がまさにそれを表しています。
新井:なるほど。つまり短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、企業の成長性を見極めることが大切だということですね。
神谷:そうです。株価は、その会社の価値(企業価値)を表しています。そしてその価値は「この会社は将来どれくらい利益を出せるか」という期待によって決まります。だから投資をするには、その会社が本当に成長できるかどうかを見極めることが大切です。投資はギャンブルではなく、会社の未来を見て判断する合理的な行動なのです。
過去の失敗から学べる3つのポイント
新井:過去に失敗された方が、今度こそ成功するために押さえておくべきポイントはありますか?
神谷:3つあります。
- 1つ目は「感情ではなく数字で判断する」こと。過去の失敗は「なんとなく上がりそう」「みんなが買っているから」といった感情的な理由で投資していませんでしたか?そうではなく、企業の数字を見る力を養ってください。
- 2つ目は「短期的な値動きに惑わされない」こと。日々の株価の上下に一喜一憂していては、本当の投資はできません。会社業績と短期の値動きは無関係ということを理解してください。
- 3つ目は「企業の中身を知る」こと。その会社がどんなビジネスをしていて、どれくらい利益を出しているのか。これを知らずに投資するのは、まさにギャンブルです。株を買う時になぜこの株を買ったかを説明できるようになってください。
新井:この3つのポイントを意識するだけでも、随分と投資に対する姿勢が変わりそうですね。
神谷:はい。特に40代・50代の方は、若い頃の失敗経験があるからこそ、今度は冷静に企業を分析できるはずです。痛い経験があるからこそ、感情的な投資をしなくなるというメリットもあるんですよ。
40代・50代からでも間に合う!資産形成の現実的な戦略
インデックス投資だけでは物足りない理由
新井:最近はインデックス投資が人気ですが、神谷さんは個別株投資にも力を入れるべきだとお考えですね。その理由を教えていただけますか?
神谷:インデックス投資も確かに有効な手段です。ただし、特に40代・50代から資産形成を進めたい方にとっては、その成長スピードだけでは間に合わない場合が多いんです。だからこそ、個別株投資を組み合わせて資産をしっかり育てていく必要があります。
例えば、インデックス投資では年間5%のリターンでは、1000万円が2000万円になるのに約15年かかります。50歳の方だと65歳になってしまう。これでは老後資金としては少し心もとないですよね。
新井:確かに、時間的な制約を考えると、もう少し積極的なアプローチが必要かもしれませんね。
神谷:そうなんです。だからこそ、個別株投資を組み合わせて、より高いリターンを狙う必要があるんです。もちろんリスクは高くなりますが、企業分析をしっかりと学べば、そのリスクは十分にコントロールできます。
企業分析で見極める「成長企業」の条件
新井:企業分析というと難しそうなイメージがありますが、初心者でも理解できる基本的なポイントはありますか?
神谷:実は、そんなに難しくないんです。まず見るべきは「売上高」「営業利益」「EPS(1株当たり利益)」の3つです。特に営業利益に私は注目しています。営業利益はその会社が本業のビジネスで稼いだ利益、言うなればその会社の実力値です。
これらが毎年安定して成長している企業は、将来的にも株価が上がる可能性が高い。逆に、これらの数字が不安定な企業は避けた方が無難です。
新井:数字を見るだけなら、確かに誰でもできそうですね。
神谷:はい。そして大切なのは、その企業のビジネスモデルを理解することです。「この会社はどうやってお金を稼いでいるのか?」「その稼ぎ方は今後も続きそうか?」これがわかれば、投資判断の精度が格段に上がります。
例えば、AIやDXといった成長分野で、確実に利益を上げている企業を見つけることができれば、その企業の成長とともに資産も増えていくはずです。
実践!今日から始められる「失敗しない投資法」
まずは小額から始める「練習投資」のススメ
新井:これから投資を再開しようと考えている読者の方に、具体的なアドバイスをお願いします。
神谷:まずは無理のない金額から始めることです。いきなり大金を投資するのではなく、例えば月々3万円程度から始めて、企業分析の練習をしながら経験を積んでいく。
そして重要なのは、投資する前に必ずその企業について調べる習慣をつけることです。決算書を見て、ニュースをチェックして、その企業のことを理解してから投資する。
新井:企業研究を習慣化することで、投資の精度も上がっていきそうですね。
神谷:そうです。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると30分程度で企業の概要は把握できるようになります。この積み重ねが、将来の大きな資産形成につながっていくんです。
失敗を繰り返さないための「投資ルール」作り
新井:過去に失敗された方が、同じ過ちを繰り返さないためにはどうすればよいでしょうか?
神谷:自分なりの投資ルールを作ることです。例えば:
- 企業分析をせずには絶対に投資しない
- 含み損が5%を超えたら必ず損切りをする。
- 買う銘柄は業界を分けて、分散を心がける
このようなルールを決めて、必ず守ることが大切です。
新井:ルールがあることで、感情的な判断を避けられそうですね。
神谷:まさにそうです。40代・50代の方は、若い頃の失敗経験があるからこそ、こうしたルールの大切さを理解できるはずです。経験という武器を活かして、今度こそ成功してほしいと思います。
対談を終えて:40代・50代からの投資再挑戦へのエール
「遅すぎる」なんてことはない
新井:神谷さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、投資再挑戦を迷っている読者の方にメッセージをお願いします。
神谷:まず申し上げたいのは、40代・50代からの投資再挑戦は決して遅すぎることはないということです。むしろ、人生経験や仕事の経験が豊富になった今だからこそ、企業を見る目も養われているはずです。
過去の失敗は決して無駄ではありません。その経験があるからこそ、今度は本当の投資ができる。そう考えて、ぜひ一歩を踏み出していただきたいと思います。
新井:失敗経験をプラスに変えて、新たなスタートを切るということですね。
神谷:そうです。そして大切なのは、企業分析を学ぶことで投資の成果は必ず変わるということです。利益成長を続ける企業を見極める力を身につければ、十分に資産を育てることができます。
株式投資は決してギャンブルではありません。正しい知識と方法を身につければ、40代・50代からでも資産形成の大きな分岐点にできるはずです。
新井:読者の皆さんにとって、希望の持てるお話でした。神谷さん、本日は本当にありがとうございました!
神谷:こちらこそ、ありがとうございました。皆さんの投資再挑戦を心から応援しています!
株式投資アカデミー KABU-ACA(カブアカ)
企業分析を軸とした株式投資の正しい知識とノウハウを伝える投資教育スクール。過去に投資で失敗した方や初心者の方でも、企業の本質を見極める力を身につけることで、長期的な資産形成を実現するサポートを行っている。





