【KABU-ACA】40代・50代の"やり直し"資産戦略・本気で株を学び直すと決めた人へ
起業家インタビュー(聞き手:新井一@起業18フォーラム)
忙しすぎる現代人に、今必要なのは「立ち止まる勇気」

今回は、千葉市若葉区でアンティークと古道具に囲まれた特別な空間「くるるの扉」を運営されている睦月(むつき)さんとの対談をお届けします。テーマは「現代人が、心ほどけるひとときを味わう大切さ」について。起業支援の現場で多くのビジネスパーソンと接してきた私が感じる、現代人の心の課題と、それに対する一つの答えについて語り合いました。
「くるるの扉」とは?
新井: 本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まず、「くるるの扉」というお名前に込められた想いから教えていただけますか?
睦月さん: こちらこそ、ありがとうございます。くるるという名は、「枢(くるる・古い字ではきへんに區)」という字からいただきました。「かなめ、まんなか、すべての運旋の軸としてはたらくもの」という意味があることと、旧字にある「區」(くるる)は「祝祷の品が大切に仕舞われたところ」を表しているそうで、みなさんお一人おひとりの大切な扉の奥にある“大切ななにか”がひらく場所であれたらという思いを込めてつけました。
くるるという音がどこか心をゆるませる力がありますし、 心がきほぐれていくイメージも伝わったらと思いました。現代の方々は、本当に心がガチガチに固まってしまっている方も多いように感じます。アンティークと古道具、そして植物に囲まれたこの空間で、時間の流れを感じながら、本来の自分を取り戻すきっかけになればと思っています。
新井: それは素晴らしいコンセプトですね。私も起業支援の現場で、25年以上にわたって多くのビジネスパーソンとお会いしてきましたが、皆さん本当に忙しくて、立ち止まって自分と向き合う時間がないんですよね。
現代人が抱える「心の課題」とは何でしょうか?
新井: 私のところにいらっしゃる起業を目指す会社員の方々を見ていて感じるのは、皆さん「何かに追われている感覚」を持っているということです。くるるの扉にいらっしゃる方々は、どのような悩みを抱えていらっしゃいますか?
睦月さん: まさにおっしゃる通りです。お越しになる方の多くが「時間に追われている」「本当の自分がわからない」「将来への不安が止まらない」といったお悩みをお持ちです。特に印象的なのは、成功しているはずなのに、心が満たされていないという方が増えていることですね。
新井: それは私も感じます。表面的には順調なキャリアを歩んでいるのに、「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安を抱えている方が本当に多い。行動経済学的に言えば、これは「選択肢が多すぎることによる決定疲れ」や「現状維持バイアス」が働いているのかもしれませんね。
「心ほどけるひととき」が人生に与える影響
新井: くるるの扉での体験を通じて、皆さんにはどのような変化が起こるのでしょうか?
睦月さん: アンティークや古道具には、長い年月を経てきた「時間の重み」があります。また、くるるの扉の空間には、五感をひらくことにつながる工夫を散りばめています。その空間に身を置くことで、今この瞬間を大切にする感覚を取り戻される方が多いんです。星占いや易を通じてお話しするのですが、実は占いそのものよりも、ゆっくりと自分の内側と向き合う時間が一番大切だと思っています。
新井: それは起業において非常に重要なことですね。私がよくお伝えするのは、「立ち止まることも戦略の一つ」だということです。多くの方が「とにかく動かなければ」と焦ってしまいますが、本当に大切なのは、自分の軸を見つけることです。
ビジネスパーソンにとっての「癒しの時間」の価値
新井: 起業を目指す会社員の方々に、このような「心ほどけるひととき」はどのような価値をもたらすと思われますか?
睦月さん: ビジネスの世界では「効率」や「成果」ばかりが重視されがちですが、実は直感や感性も非常に大切だと思うんです。アンティークに囲まれた空間で五感を解放することで、新しいアイデアが生まれたり、本当にやりたいことが見えてきたりします。
新井: まさにそうですね! 私のセミナーでも、「会社員のまま6ヵ月で起業する」というお話をするのですが、その前に必要なのは「自分が本当に何を求めているのか」を知ることです。そのためには、日常から少し離れた空間で自分と向き合う時間が欠かせません。
忙しい現代人が「癒しの時間」を作るコツ
新井: とはいえ、忙しいビジネスパーソンが、そういった時間を作るのは簡単ではありませんよね。何かアドバイスはありますか?
睦月さん:
- 完璧な時間を作ろうとしないこと
- 1日10分でも、五感を意識する時間を持つこと
- デジタルデトックスの時間を意識的に作ること
- 自然や古いものに触れる機会を増やすこと
忙しい日々の中でほんの少し、小さなことからで大丈夫なんです。
新井: それは素晴らしいアドバイスですね。私も起業準備においては、「小さく始めて、大きく育てる」ことをお勧めしています。心の癒しも同じで、いきなり大きな変化を求めるのではなく、日々の小さな積み重ねが大切ですよね。
これからの時代に必要な「心の豊かさ」
新井: AI時代を迎えて、人間にとって「心の豊かさ」はより重要になってくると思いますが、いかがでしょうか?
睦月さん: まさにそう思います。技術がどれだけ発達しても、人間の感性や直感、そして心の豊かさは代替できないものです。だからこそ、自分の内側と向き合い、本当の自分を知ることがますます重要になってくるのではないでしょうか。
新井: その通りですね。私が支援している起業家の方々にも、技術的なスキルだけでなく、「人間力」や「感性」を大切にするようお伝えしています。AIにはできない、人間らしい価値を提供することが、これからのビジネスの鍵になると思います。
まとめ:心ほどけるひとときが、人生の羅針盤となる

新井: 最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。
睦月さん: 現代は本当に忙しい時代ですが、だからこそ立ち止まって自分と向き合う時間を日常に少し持つことを大切にしてみていただけたらと思います。くるるの扉のような特別な空間でなくても、日々の中で心がほどける瞬間を見つけてみてください。それが、きっと人生の羅針盤になるはずです。
新井: 今回の対談を通じて、現代人にとって「心ほどけるひととき」がいかに大切かを再認識しました。ありがとうございました。
くるるの扉
完全予約制のアンティークと古道具に囲まれた人生の相談処
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