会社員のまま個人事業主になる方法|開業届から確定申告まで新井一氏が徹底解説
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
「先行者利益の黄金期」が到来|なぜ今、会社員こそ起業準備をすべきなのか?
――新井さん、最近「2030年の勝ち組ビジネス」について発信されていますが、なぜ今このタイミングなのでしょうか?
新井さん:実は今、会社員でも始められる革命的なビジネスチャンスが到来しているのです。
――でも、なぜ「今」なのでしょうか?
新井さん:答えは簡単です。みんながまだ気づいていないからです。2030年までに確実に伸びるビジネス領域が5つあり、そのどれもが会社員の副業レベルから始められます。AI革命によって「以前は大企業しかできなかったこと」が個人でも可能になっている。この波に乗り遅れたら、5年後に「あの時始めていれば…」と後悔する可能性が高いでしょう。
会社員には圧倒的なアドバンテージがある
――「会社員が起業なんて本当にできるの?」という声もありそうですが…
新井さん:それは大きな誤解です。会社員には圧倒的なアドバンテージがあるのです。
- 安定収入があるからリスクを取れる
- 会社で培ったスキルを活用できる
- 組織運営の経験がある
- 人によっては人脈もある
- 失敗しても生活が破綻しないという最強の保険がある
――確かに、それは大きなメリットですね。
新井さん:そうなのです。実際に、成功している起業家の多くは「普通の会社員」からスタートしています。違いは、踏み出したかどうかだけなのです。
2030年の勝ち組ビジネス5選|具体的な戦略と成功事例
1.AI活用コンテンツ販売|初心者でも簡単スタート
――具体的にはどのようなビジネスが有望なのでしょうか?
新井さん:まず1つ目が「AI活用コンテンツ販売」です。「AIって難しそう…」と思われるかもしれませんが、今や会社員でも簡単にできる時代です。実際に初心者がAIを使ったパズル販売で稼いでいるという情報もあります。
――パズル販売で!? どのような仕組みなのでしょうか?
新井さん:AIでデザインを作成し、オンデマンド印刷サービスを使って商品化。在庫を持つ必要がなく、注文が入ってから製造・発送まで自動で行われます。数千万稼いでいる業者もあるという情報もあります。数字の真偽は確認しようもありませんが、商品として成立するのでしょう。ただし、AIパズルで稼ぐといった副業商材には注意も必要です。
会社員の強みは、業界知識があることです。例えば金融業界にいるなら投資関連のコンテンツ、製造業なら技術系のデザイン、営業職なら成功ノウハウ系など、自分の専門分野を活かしたコンテンツを作れます。週末の2~3時間で月数十万円も十分現実的です。
2.アンチエイジング関連ビジネス|日本は世界の「実験場」
――2つ目はどのようなビジネスでしょうか?
新井さん:「アンチエイジング関連ビジネス」です。高齢化社会の日本は、この分野の「実験場」なのです。ここで成功すれば、世界展開が容易になります。
シニア向けのサブスク商品から健康寿命延伸サービス、そして…70代のモテ術コンサル(笑)まで、可能性は無限大です。さらに、日本で培ったノウハウは、確実に海外でも通用します。AIを使えば言葉の壁はありません。
3.リコマース(中古再販)|年間14.5%成長の巨大市場
――3つ目はいかがでしょうか?
新井さん:「リコマース(中古再販)」です。「古いものに価値を見出す」時代が来ています。米国市場だと年間14.5%増で拡大傾向にあり、日本でもメルカリが最初のユニコーン企業として大成長を遂げました。
業界特化型のフリマ運営や在庫買取&再販業、アンティーク・ヴィンテージ専門店など、アイデア次第で大きく化ける可能性があります。ワークマンオンリーのフリマとか、業務服だけ専門とか、ニッチな分野ほどチャンスが眠っています。
4.AIエージェント|300万社が導入を待っている状態
――4つ目は何でしょうか?
新井さん:これが本当にヤバい市場です。「AIエージェント」ビジネスです。日本のAI導入率は18%。世界平均75%に対して圧倒的に遅れています。つまり、300万社がAI導入を待っている状態なのです。
会社員なら業務効率化の経験があるし、現場の課題もよく把握している。顧客とのコミュニケーション力もある。これってめちゃくちゃ武器になるのです。AIの導入で事務作業の11時間(週の約1日半分)が削減できるというデータもあります。この需要に応えられる人材が圧倒的に不足している今がチャンスです。
5.デジタルノマド|9000万人市場のブルーオーシャン
――最後の5つ目はいかがでしょうか?
新井さん:「デジタルノマド」関連ビジネスです。世界労働人口の25%(9000万人)がデジタルノマドになる予測があります。そして彼らは日本に来たがっているのです。
日本は食べ物が美味しくて安全で綺麗、Wi-Fiも繋がる。でも、デジタルノマド向けのサービスを提供している人が少ない。ノマド向けシェアハウス運営、海外人材向けサービス、移住サポート事業など、まさにブルーオーシャンが広がっています。
会社員が副業で成功する「3つの鉄則」
――「でも本当に稼げるの?」という疑問を持つ方も多いと思いますが…
新井さん:実際のデータを見てみましょう。例えば、先ほどのAI活用コンテンツ販売では、あるストアが1886個販売で売上1500万円超を達成。月収90万円を安定して稼ぐストアが複数存在し、初心者が1週間で10万円の売上を達成した事例もあります。
――素晴らしい実績ですね! 成功するためのポイントはありますか?
新井さん:会社員が副業で成功するには「3つの鉄則」があります。
鉄則1:スケールを意識する
時給思考ではなく、仕組み思考で考える。1度作れば勝手に売れる商品・サービスを目指しましょう。
鉄則2:既存ビジネスをモデリングする
「ゼロから創造」は天才のやること。凡人は徹底的にパクって改良する。Appleだって元々はノキアのスマホをモデリングしたのが始まりです。
鉄則3:早く始めて先行者利益を取る
プラットフォーム型ビジネスは「先にやった者勝ち」。口コミやレビューが溜まるほど売れやすくなる雪だるま式効果があります。
今日から始められる具体的アクション
――最後に、読者の方に向けて具体的なアドバイスをお願いします。
新井さん:まずは情報収集から始めましょう。
- 海外のビジネストレンドをチェックする
- 成功事例を分析する
- 市場規模を把握する
次に小さくテストしてみる。まずは週末の2~3時間から始めて、初期コスト2000円程度で始められるものを選び、1ヶ月で結果を判断する。
そして改善と拡大。うまくいったパターンを見つけたら、自動化できる部分を増やし、スケールアップの準備を進める。
――「やらない理由」を探してしまう人も多そうですが…
新井さん:正直に言います…この記事を読んで「面白そうですね」と思っても、99%の人は行動しません。なぜか?
「時間がない」「リスクが心配」「本当に稼げるかわからない」
でも考えてみてください。今の生活を5年間続けて、本当に満足できますか?
成功している人たちは、みんな「普通の会社員」からスタートしました。違いは、踏み出したかどうかだけ。2030年の勝ち組になるか、「あの時やっておけば…」と後悔するか。選ぶのはあなたです。
――貴重なお話をありがとうございました!
新井さん:こちらこそ、ありがとうございました。さあ、最初の一歩を踏み出してみませんか?
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア25年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。現在、会社員を中心に、主婦、フリーランス、経営者など、独立起業・新規事業開発・マーケティング・海外進出を必要とするビジネスパーソンに向けてのセミナーや、自身が運営する起業準備サロン(起業18フォーラム)の受講者は年間のべ1000人を超える。
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