地方起業の新時代到来! 補助金フル活用で会社員のまま始める起業戦略|起業18フォーラム新井一代表が語る確実な成功法則
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
まずは「3カ月で3000円」が会社員起業の第一歩
――新井さん、今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。起業18フォーラムを25年以上運営され、延べ60,000人の会社員をサポートしてこられた新井さんから見て、副業を始めた会社員の99%が3000円すら稼げずに挫折するという現象をどう捉えていらっしゃいますか?
新井:こちらこそ、ありがとうございます。実は、この「3000円の壁」は私たちが長年見続けてきた現象なんです。特に年収800万円を超えるエリート会社員ほど、この壁でつまずく傾向が顕著に現れています。
――年収が高い人ほど稼げないというのは、一般的な感覚とは逆ですよね?
新井:そうなんです。東大卒の商社マン、外資系コンサルタント、管理職の方々が、note の有料記事1本すら売れない。クラウドソーシングで1000円の案件も受託できない。これには明確な理由があります。
優秀な会社員が陥る3つの致命的な罠
――具体的には、どのような理由があるのでしょうか?
新井:私たちの分析では、3つの罠があります。1つ目は「完璧主義の罠」です。
――完璧主義が足枷になるとは?
新井:エリート会社員の A さんは、ブログを始めようとして4カ月も WordPress の勉強をしていました。でも記事は1本も書いていない。一方、大学生の B さんは初日に note アカウントを作って思いつくまま3記事投稿、1カ月後に3200円の売上を達成したんです。
――準備と行動のバランスが違うということですね。
新井:企業内では「準備を整える」が正解ですが、個人で稼ぐ場合は「始めながら学ぶ」が正解なんです。2つ目の罠は「お給料思考の呪縛」です。
――お給料思考とは、どういうことでしょうか?
新井:「働く=お金がもらえる」という感覚ですね。でも自分で稼ぐ場合、何時間頑張ろうが売れなければ1円にもなりません。時給換算すれば100円以下になることも珍しくない。承認欲求が強い人には特につらい時間が続きます。
――3つ目の罠について教えてください。
新井:「機能の一部化」の難しさです。大企業の方に多く見られる現象で、自分の価値を「プロジェクトを回しています」「調整力があります」のように抽象的にしか表現できなくなってしまうんです。
――それが問題になる理由は?
新井:「調整力がある」と言っても、どんな場面で、どんな手法を使い、どんな成果を出せるのか。これは料理人が「美味しい料理を作れます」と言うのと同じで、レシピや技法という再現可能な価値やスキルが伝わらないんです。
なぜ「3000円」なのか? その金額に込められた深い意味
――なぜ月30万円を目指すために、まず「3000円」から始めるのでしょうか?
新井:3000円は「心理的ハードル」として絶妙な設定なんです。ランチ代3日分という身近な金額でありながら、「自分で稼いだ」という達成感を十分に味わえます。
――具体的には、どのような変化が起こるのでしょうか?
新井:私がサポートしている会社員の方々は、まず3カ月ほどかけて試行錯誤しながら自分に合うビジネスを見つけ、半年ほどで実際に売れ始める。そして重要なのは、月10万円に到達した方のほとんどが、その後4~5カ月で月100万円を達成しているということです。
――最初の3000円がそれほど重要なステップになるのですね。
新井:はい。たった3000円であっても、「稼ぐために必要なこと」が理解でき、そのための「仕組み(インフラ)」が整備される。これが非常に大きな意味を持つんです。
3000円突破のための3つの実践的戦略
――では、具体的にどうすれば3000円を稼げるのでしょうか?
新井:再現性の高い3つの戦略をお伝えしましょう。まず戦略①「スキマ時間収益化」作戦です。
――スキマ時間の活用ですね。
新井:「1日100円×30日=3000円」という発想の転換です。会社員の強みは「規則正しい生活リズム」。これを活かし、通勤時間や昼休みの30分を「稼ぐ時間」に変える。クラウドワークスの「カンタン作業」から始めます。
――具体的にはどのような作業でしょうか?
新井:
- 商品レビュー(300文字・100円)
- アンケート回答(10分・150円)
- 簡単なデータ確認(20分・250円)
特別なスキル不要の案件が豊富にあります。最初は時給300円程度になりますが、評価を積み重ねることで徐々に条件の良い案件にシフトできます。
――戦略②について教えてください。
新井:「経験者ならではの信頼性」活用法です。ココナラでの相談サービスがおすすめですね。
――どのようなサービスが効果的でしょうか?
新井:
- 新入社員の悩み相談(1件・1000円)
- 転職活動の電話アドバイス(1分・100円)
- Excel操作の質問対応(1週間・2000円)
日常業務で当たり前にやっていることを、別の誰かにやってあげるだけです。月5~6件の相談に答えるだけで3000円は十分達成可能です。
――「私が言える程度の情報なんて」と思ってしまう人も多そうですが?
新井:就職2~3年目の経験でも、学生や転職希望者にとっては貴重な情報源なんです。ポイントは「経験者だからこそ分かる」リアルな体験談を提供することです。AIコンテンツや机上の論理ではなく、「生の声」に価値があるんです。
――戦略③はいかがでしょうか?
新井:「身の回り最適化」収益術です。最も即効性があるのが、不要品の販売ですね。
――メルカリでの販売ということですね?
新井:ただし、適当に出品するのではなく、少しだけ「戦略的」にやります。たとえば、敢えて「季節商品」を狙って出品する。7月はボーナス時期で夏物家電や旅行グッズが売れ、8月はお盆帰省で手土産用の地方限定品が動きます。
――再現性のあるやり方を見つけるということですね。
新井:写真撮影のコツ、商品説明の書き方、価格設定の方法を覚えれば、月5~10品の出品で3000円突破は確実です。スーツ用品、ビジネスバッグ、資格試験の参考書、セミナーでもらったノベルティなど、会社員の周りには売れるものがたくさんありますからね。
3000円突破が開く未来への扉
――3000円を稼げた瞬間、どのような変化が起こるのでしょうか?
新井:多くの人に共通する変化があります。「自分でも稼げる」という自信が芽生え、「会社以外の収入源」という選択肢が見えてくる。何より、「もっと稼ぎたい」という意欲が湧いてきます。
――この段階から、将来の独立準備が意味を持つということですね?
新井:まさにその通りです。3000円という小さな成功体験が、月30万円への道筋を照らす「最初の灯火」となるんです。起業18フォーラムでも、この3000円を突破したメンバーさんたちが次々と大きな成果を上げています。
3000円突破のための3つの心構え
――最後に、3000円を稼ぐプロセスで大切な心構えについて教えてください。
新井:3つのポイントを意識していただきたいですね。
――1つ目は何でしょうか?
新井:「不完全でも始める」です。完璧を求めず、まず行動に移す。これが最も重要です。
――2つ目は?
新井:「自分に合うことをする」です。続けていけることを選び、環境をつくる。無理をして続かないことをやっても非効率ですからね。
――3つ目について教えてください。
新井:「小さく継続する」です。毎日30分でも継続する。これらが、「個人で稼ぐ力」の基礎になります。
――今日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、これから副業を始めようと考えている会社員の方へメッセージをお願いします。
新井:焦る必要はありません。大きな目標の前に、まずは3000円を突破する。この一歩こそが、成功への最短ルートです。起業18フォーラムでは「朝晩30分・リスクゼロで稼ぐ力を身に付ける」ことを大切にしています。同じ想いの仲間たちと一緒に、楽しみながら進んでいきましょう!
――ありがとうございました!
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア25年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。現在、会社員を中心に、主婦、フリーランス、経営者など、独立起業・新規事業開発・マーケティング・海外進出を必要とするビジネスパーソンに向けてのセミナーや、自身が運営する起業準備サロン(起業18フォーラム)の受講者は年間のべ1000人を超える。



